僧侶が歩いたドン・キホーテの国―スペイン宗教巡礼の旅 世界一周記スペイン編一覧①

スペイン編

目次

僧侶が歩いたドン・キホーテの国―スペイン宗教遍歴の旅 僧侶上田隆弘の世界一周記スペイン編一覧①

5月11日。ローマから飛行機でスペインのマドリードへ移動。

スペイン上空に入るとオリーブ畑でしょうか、これまで見てきたヨーロッパの土地とは違う雰囲気を感じます。

これからおよそ20日間をかけてスペインの各都市を巡っていきます。

なぜスペインにこれだけの時間を割くのかというと、スペインが宗教的にものすごく興味深い場所であるというのが1番の理由です。

というのも、スペインは中世のある時期までイスラム教が中心の国でした。

ヨーロッパといえばキリスト教。

そんなイメージが私の中にはあったのですが、調べてみるとここスペインではそんなイメージとは全く違った歴史がありました。

イスラム教の文化が花開いた地。

それがスペインのもう一つの顔でした。

世界で最も繁栄していたと言えるほど、ここスペインではイスラム文化が根付いていたのです。

アンダルシアと言えばひまわりやフラメンコのイメージがあるかもしれませんが、このアンダルシアこそイスラム文化が最も栄えた地域。

その繁栄を示す代表がアルハンブラ宮殿やコルドバのメスキータと呼ばれる建造物なのです。

そしてキリスト教徒とユダヤ教徒も同じようにそこに暮らしていました。

そこには違った宗教の人々が共存してきた歴史があったのです。

ある時から共存の時代は終わりを迎えてしまったものの、この国の宗教のあり方というのはヨーロッパにありながら独特の歴史を紡いできました。

というわけで、私はこの国にとても興味を持つようになったのでした。

そしてスペインといえば、何と言ってもドン・キホーテ!

私はドン・キホーテが大好きで、kindleに入れてこの旅の途中もずっと読んでいました。

ドン・キホーテは遍歴の騎士。世の中の正義と理想のために旅をする騎士です。

そんなドン・キホーテの聖地がここスペインのカンポ・デ・クリプターナという小さな田舎町。私はドン・キホーテで有名な風車の丘にも行くことができました。

この時の感動は忘れられません。

スペインはサグラダ・ファミリアやアルハンブラ宮殿など世界的に有名な歴史的建造物がたくさんあります。そしてそれだけでなく自然が織りなす絶景も豊富で見どころは尽きません。旅行するには最高な国のひとつであります。

スペイン編では20日間をかけてじっくりと宗教にゆかりのある地を巡っていきます。スペイン編は全30記事ありますので前編後編と2回に分割して掲載していきます。では、さっそく記事を紹介していきましょう。

スペイン入国と世界中の憧れ・プラド美術館を堪能 スペイン編①

5月11日にスペインのマドリードに入国した私は早速世界最高峰の美術館に数えられるプラド美術館に向かいました。

ここで私は面白い発見をすることになります。ついこの前までいたバチカン美術館での体験がここで生きてくるのでありました。

スペイン入国と世界中の憧れ・プラド美術館を堪能 スペイン編①

ヒエロニムス・ボス『快楽の園』~人類と善悪の起源を考える スペイン編②

プラド美術館にはヒエロニムス・ボスの『快楽の園』という作品が展示されています。

ヒエロニムス・ボス(1450頃-1516)はオランダで生まれ、その独特で不思議な画風で有名になった画家。

あのレオナルド・ダ・ヴィンチとほぼ同時代に生き、ルネッサンス全盛の時代の中でも独自の立場を築き上げた画家とも言えます。

そして何より、私がスペインを訪れようと思った最初のきっかけこそ彼の『快楽の園』でした。

『快楽の園』は天国と地獄を描いた絵と一般的には理解されています。

絵の左側がエデンの園、つまり人間が知恵の実を食べる前の無垢な時代。

そして中央が地上の楽園、右側が地獄を表していると解釈されてきました。

この絵が描かれた1500年代初頭のキリスト教世界の倫理観がこの絵には反映されています。

この記事ではこの絵を参考に「宗教」や、「人間の善悪」とは何かということを考えていきます。

ヒエロニムス・ボス『快楽の園』~人類と善悪の起源を考える スペイン編②

ヒエロニムス・ボス『快楽の園』⑵~摩訶不思議な世界観と未知の世界 スペイン編③

この記事でも引き続きボスの『快楽の園』を見ていきます。

この絵はヨーロッパ版の地獄絵として有名ですが、その奇怪な世界観は現在でもその謎が解き明かされていないほど不思議なものです。

この記事ではそんな摩訶不思議な世界観の秘密を探っていきます。

ヨーロッパの地獄絵と日本仏教に伝わる地獄絵との違いを考えることは非常に興味深いものとなりました。

ヒエロニムス・ボス『快楽の園』⑵~摩訶不思議な世界観と未知の世界 スペイン編③

「もしスペインでたった1日しか時間がなかったら、ためらわずにトレドを見よ」中世の古都トレドと知の再発見 スペイン編④

マドリードから車でおよそ1時間ほどにあるトレドは「時間の止まった街」と称賛され、「もしスペインでたった1日しか時間がなかったら、ためらわずにトレドを見よ」と言われるほどの美しい街です。

こちらが展望台から眺めたトレドの景色。

目の前のタホ川の流れの向こう側にトレドの街が広がっています。

まるでタイムスリップしてしまったかのような光景。

中世の街並みがそっくりそのまま現在にも残されています。

スペイン屈指の人気観光地としてここは有名です。

この記事ではそんなトレドの街並みとスペイン文化の発展に寄与したイスラム文化についてお話ししていきます。

「もしスペインでたった1日しか時間がなかったら、ためらわずにトレドを見よ」中世の古都トレドと知の再発見 スペイン編④

スペインにおけるキリスト教徒とイスラム教徒の因縁の戦い―レコンキスタ スペイン編⑤

ひとつ前の記事ではキリスト教徒のトレド征服によってかつて失われたギリシア哲学が発見され、暗黒時代からの目覚めをもたらしたことをお話ししました。

スペインがかつてイスラム教徒によって治められていたことは、スペインの文化を知る上で欠かせない要素です。

この記事ではスペインにおけるキリスト教徒とイスラム教徒の歴史についてお話ししていきます。

日本人にはあまり知られていないスペインの歴史です。きっと意外な発見があることでしょう。

スペインにおけるキリスト教徒とイスラム教徒の因縁の戦い―レコンキスタ スペイン編⑤

宙吊りの家と魔法にかけられた街~クエンカの絶景 スペイン編⑥

マドリードでの滞在を終え、次に向かうはクエンカという街。

クエンカはマドリードの東、ドン・キホーテで有名なラ・マンチャ地方に位置し、「宙吊りの家」という断崖絶壁にせり出した家で有名な街。

そしてその独特な景観は世界遺産にも登録され、「魔法にかけられた街」と呼ばれています。

この記事ではクエンカの街並みと有名な「宙吊りの家」、そしてガイドブックなどではまず紹介されないちょっとマニアックなクエンカの絶景スポットを紹介しています。

宙吊りの家と魔法にかけられた街~クエンカの絶景 スペイン編⑥

必見!夜のクエンカと糸ようじ~水曜どうでしょうの宗教学 スペイン編⑦

この記事は水曜どうでしょうファンには必見です。

そうでない方にとっては「なぜタイトルに水曜どうでしょうが?」ときょとんされていることと思います。

しかし水曜どうでしょうファンにとってはこのクエンカという街は聖地中の聖地。

クエンカという言葉を聞くだけで頬が緩むという、まるでパブロフの犬かと言わんばかりにここクエンカに対しては特別な感情を抱いているのであります。

この記事はそんなクエンカの夜景と、「水曜どうでしょう」を宗教学的に考察していくという思い切った回となっています。

ファンだけではなく、そうではない方にもぜひ読んで頂きたい記事です。

夜のクエンカと糸ようじ~水曜どうでしょうの宗教学 スペイン編⑦

絶景!ドン・キホーテの舞台~風車の町、カンポ・デ・クリプターナ スペイン編⑧

クエンカで一泊した翌日、私は次なる目的地カンポ・デ・クリプターナへと向かいます。

カンポ・デ・クリプターナはクエンカと同じくドン・キホーテで有名なラ・マンチャ地方にある町。

この町で最も有名なのが丘の上に立つ風車の景色です。

そしてその風車こそドン・キホーテが巨人と間違えて突進していくという有名なシーンのモデルになったと言われているです。

いざ風車の丘へ。

白い壁と青いラインの入った家々の間を進んで行きます。

想像していたよりもはるかに雄大な景色。

緩やかに傾斜した丘に緑の絨毯が敷き詰められているかのよう。

風車の向こう側には何も視界を遮るものはありません。

どこまでも広がっていくかのようなラマンチャの大地。

風車そのものよりも、ここに広がるラマンチャの丘の景色に驚きました。

この記事ではそんなドン・キホーテの聖地、風車の丘を紹介します。

絶景!ドン・キホーテの舞台~風車の町、カンポ・デ・クリプターナ スペイン編⑧

必見!言葉に尽くせぬ美しさ!カンポ・デ・クリプターナの夕焼けの風車 スペイン編⑨

風車の丘で雄大な景色を楽しんだ後は一旦宿に戻って待機。

今回カンポ・デ・クリプターナに宿を取った理由は、なんと言っても夕日に照らされた風車を見るためです。

カンポ・デ・クリプターナの風車の丘は夕陽で有名・・・というわけではありません。

しかし、真っ白な風車が夕陽で真っ赤に染まっていく景色をぜひとも見てみたいと私は旅を始める前から考えていたのです。

日没間近の風車の丘は言葉に尽くせぬほどの美しさでした。

地平線に沈んでいく夕陽、そして真っ赤に染まった風車。

あまりに絶景。この光景は忘れることができません。スペイン周遊で最も心に残った景色でした。

ガイドブックやメディアでもなかなか取り上げられない景観です。ぜひご覧になって頂きたい記事です。

必見!言葉に尽くせぬ美しさ!カンポ・デ・クリプターナの夕焼けの風車 スペイン編⑨

ドン・キホーテゆかりの地、エル・トボソ村を散策 スペイン編⑩

カンポ・デ・クリプターナの風車を満喫した後は、ドン・キホーテゆかりの地エル・トボソ村へと向かいます。

エル・トボソ村へはタクシーをチャーター。

この村はドン・キホーテの思い姫ドゥルシネーアが住んでいた村で、その見どころはドゥルシネーア博物館とセルバンデス博物館という場所です。

ドン・キホーテに思い入れがなければなかなかここに来ることはないマニアックな場所ですが、ドン・キホーテファンの私としてはたまらない場所でした。

この記事ではそんなエル・トボソ村を紹介しています。

ドン・キホーテゆかりの地、エル・トボソ村を散策 スペイン編⑩

名作『ドン・キホーテ』のあらすじと風車の冒険をざっくりとご紹介 スペイン編⑪

『ドン・キホーテ』はスペインの作家セルバンデス(1547-1616)によって書かれたラ・マンチャ地方を舞台にスタートした小説です。

ですがこの『ドン・キホーテ』、名前は聞いたことがあっても実際にどんな小説で何がすごいのかということになると意外と知られていません。

作中ドン・キホーテが風車に突撃するというエピソードが有名ではあるものの、その出来事の理由は何かと問われてみるとさらに謎になってくることでしょう。

『ドン・キホーテ』は有名ではあるけれども、実は謎に包まれた小説と言えるかもしれません。

というわけで、この記事ではざっくりとではありますが『ドン・キホーテ』のあらすじと風車のエピソードについて紹介していきます。

名作『ドン・キホーテ』のあらすじと風車の冒険をざっくりとご紹介 スペイン編⑪

『ドン・キホーテ』はなぜ名作なのか~『ドン・キホーテ』をもっと楽しむためのポイントを解説 スペイン編⑫

私の愛読書である『ドン・キホーテ』。

私は旅の最中も、空いている時間があれば『ドン・キホーテ』を読み込んでいました。

理想の実現のために遍歴の旅に出たドン・キホーテ。

その冒険は時代を超えて世界中の人たちに今なお愛されています。

この記事ではなぜドン・キホーテがそれほどまで世界中の人々に愛されているのかを簡潔に紹介しています。

『ドン・キホーテ』はなぜ名作なのか~『ドン・キホーテ』をもっと楽しむためのポイントを解説 スペイン編⑫

絶景を堪能!クエンカとカンポ・デ・クリプターナを動画でご紹介 スペイン編⑬

※この記事に限り、記事よりそのまま抜粋します

さて、今回はこれまでのブログ記事とは異なり、持参していたデジカメの機能で撮影した動画を紹介していきたいと思う。

・・・とはいえなぜ今頃になって急に動画を紹介することになったのか、みなさんもきっと不思議に思われたことだろう。

というのも、恥ずかしながらぼくは自分のカメラに動画撮影機能があることを知らず、それにようやく気付き撮影し始めたのがこのスペインからなのだ。

世界一周に合わせて慌てて買ったデジカメ。

「説明書読んどけよ」と言われればまさにおっしゃる通り。返す言葉もない。

撮ってるうちに覚えるだろうと甘く見ていたのが仇になった。

ブログのための写真を撮るということしか頭になかったぼくには、動画撮影という発想はまったく浮かんでこなかったのだ。

大変悔やまれる失態である。

もし動画のことを知っていたらアフリカやイスラエルでは大迫力の映像を残すことができただろう。

悔やんでも悔やみきれないが、ある意味映像がないからこそ言葉を尽くして表現しようという気持ちが芽生えてきたのも今回の旅だった。

もし映像があったら自分は言葉を使って必死に何かを書こうとしただろうか。

「アフリカの景色はこうでした。どうぞご覧ください。」

・・・これではやっぱり「ものを書く」という上ではやっぱり寂しい。

うん。これでよかったのだ。動画は必要なかったのだ。

と、言うわけで動画はこれからもあくまでおまけ的な扱いとはなるが、せっかくなのでクエンカとカンポ・デ・クリプターナの風景をここでみなさんに紹介していきたいと思う。

絶景を堪能!クエンカとカンポ・デ・クリプターナを動画でご紹介 スペイン編⑬

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