仏教国スリランカを知るためのおすすめ本一覧~仏教・歴史・文学など、知られざる魅力をご紹介!
私はスリランカの仏教を学び、衝撃を受けっぱなしでした。まさかと思うことがどんどん出てきます。私の仏教観を根底から覆したと言ってもよいでしょう。
スリランカは面白い!私はまさにこの国の仏教やその歴史、文化にすっかり夢中になってしまいました。この記事ではそんなスリランカについてのおすすめ本を紹介していきます。
私はスリランカの仏教を学び、衝撃を受けっぱなしでした。まさかと思うことがどんどん出てきます。私の仏教観を根底から覆したと言ってもよいでしょう。
スリランカは面白い!私はまさにこの国の仏教やその歴史、文化にすっかり夢中になってしまいました。この記事ではそんなスリランカについてのおすすめ本を紹介していきます。
本書の著者は仏教の専門家ではなく彫刻家です。
彫刻を彫る側の人がスリランカの仏教美術を見たらどのようなことを思うのかというのは私にとってもものすごく刺激的でした。
スリランカの有名な仏像やマニアックな仏像まで数多くの素晴らしい美術を本書では紹介しています。写真や地図なども豊富に掲載されていますのでスリランカを訪れる際のガイドブックとしても優秀です。
これは面白い本でした。新たな視点でスリランカ仏像を見れる刺激的な一冊です。
本書ではアヌラーダプラ、ポロンナルワ、キャンディなど主要な仏跡や、その他特徴的な仏教遺跡を見ていくことになります。
本書はとにかく写真が多数掲載されており、現地の状況をイメージしやすいです。さらに解説も初学者にもわかりやすく書かれており、入門書として非常にありがたい作品です。
スリランカに行かれる方、スリランカ仏教に興味のある方にぜひおすすめしたい作品です。観光する際のガイドブックにもなる一冊です。ぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。
本書『五感でたのしむ!輝きの島スリランカへ』は観光地としてのスリランカを知るのにおすすめのガイドブックです。この本を読めばスリランカに行きたくなること間違いなしです。魅力あふれるスリランカの名所やグルメなどを楽しく見ていくことになります。
それにしてもこの本の写真の素晴らしさたるや!ただ単に写真が上手というだけでなくスリランカへの愛も感じます。レイアウトも綺麗で見やすく、読んでるだけでワクワクしてきます。
これはぜひぜひおすすめしたいガイドブックです。
この小説とこのタイミングで出会えたことに縁を感じずにはいられません。スリランカに行く前に、私はこの小説を読まねばならなかったのだと強く感じています。
日本の学生紛争について考える上でもこの作品は非常に重要な示唆を与えてくれる作品です。
小説としても非常に読みやすく、私も一気に読み切ってしまいました。さすがスリランカを代表する作家です。
スリランカについてまた新たな視点をくれた素晴らしい作品でした。
ぜひぜひおすすめしたい作品です。
あの「おしん」を超える影響力を持っていたスリランカ小説があったとは驚きでした。
著者のサラッチャンドラは実際に1955年に日本を訪れており、その時の強烈な体験が本書にも強く作用していることがうかがわれます。
特に第一部の「亡き人」では語りの主体がスリランカ人画家のデウェンドラにあります。異邦人の彼から見た当時の日本がどのようなものだったかが非常に鮮明に描かれています。その一端はすでに上の解説でも垣間見ることができますが、当時のスリランカ人はこの小説を読んで日本という国をイメージしていたわけです。
当時のスリランカ人が日本をどう見ていたのかということを知る上でもこの作品は貴重なものになるに違いない、そう思い私はこの本を手に取ったのでありました。
この本では農村における人々の生活を見ていくことになります。特に本書のタイトルともなっている儀礼劇についての考察はとても貴重です。一見非科学的にも見える伝統儀礼に込められた深い意義やそこから見えてくるスリランカの複雑な社会事情にきっと驚くと思います。
こうした伝統的な儀礼については以前当ブログでも紹介した上田紀行『スリランカの悪魔祓い』もおすすめです。二冊セットで読むとさらに理解が深まること間違いなしです。
ぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。
この本では単に海村の人々の生活を見ていくだけでなく、政治経済、内戦、宗教、津波被害など大きな観点とも関連づけて語られていきます。
特に、スリランカの仏教を学んでいる私にとっては海村における宗教の問題は非常に強い関心がありましたのでこれはありがたい参考書となりました。
教義や歴史書を読むだけでは見えてこない生活レベルの信仰を考える上でもこの本はとても刺激的です。
そして津波被害とそこからの復興や問題点なども考えさせられるのも大きいです。ビーチリゾートとしても有名なスリランカですが本書を読めば今まで想像もしていなかった海村の存在を知ることになります。私も函館という港町に住んでいるので、海と共に生きることは全く他人事ではありません。日本の多くの方にもその感覚は通じるものがあると思います。
本書『スリランカ水利研究序説―灌漑農業の史的考察』はそのタイトル通り、スリランカの灌漑農業の歴史について学べる作品です。
スリランカはおよそ2000年ほど前から高度な治水技術を持っており、その灌漑農業は国家運営の肝とでも言うべき重要性を持っていました。
「技術ある所に王権あり。王権あるところに宗教あり」ということで、高度な技術とそれを運営する国家は不可分の関係であり、さらにはその権威の正統性を担保する宗教も絡んできます。
これまで私は宗教や政治の観点からスリランカを見てきましたが、この本では灌漑農業という切り口からスリランカを見ていくことになります。いつもとは違った視点からスリランカを見ていける本書はとても刺激的でした。
王は仏教を保護し、仏教は王の正統性を保証する。
こうした相互関係がスリランカでは特に強く見られたことを本書では順を追って見ていくことになります。
この本を読んでいるとまさに宗教は宗教にだけにあらずということを考えさせられます。宗教も時代時代においてその時の政治状況と無縁ではいられません。単に思想や教義だけを追っていても見えないものがあります。そうしたことを丁寧に学んでいける本書は非常に貴重です。
なかなか手に入れにくい状況となっている本書ですが、スリランカ仏教についてより深く学びたいという方にぜひおすすめしたい作品です。