文学

ドストエフスキー、妻と歩んだ運命の旅~狂気と愛の西欧旅行

上田隆弘『ドストエフスキー、妻と歩んだ運命の旅~狂気と愛の西欧旅行』~文豪の運命を変えた妻との一世一代の旅の軌跡を辿る旅

これから先私は『ドストエフスキー、妻と歩んだ運命の旅~狂気と愛の西欧旅行』という伝記と旅行記のハイブリッド型の記事を書いていく。基本的には奥様のアンナ夫人によって書かれた『回想のドストエフスキー』をベースに彼らの旅路を紹介し、実際に現地を訪れた私の所感も合わせてお話ししていく。

二人の奇跡のような旅路は超一級の小説を読むにも等しい冒険だ。

この旅行記を通して、暗くて厳めしい文豪ドストエフスキーではない、素顔のドストエフスキーを知って頂けたら何よりも嬉しく思う。

スターリンとヒトラーの虐殺・ホロコースト

フランクル『夜と霧』あらすじと感想ー生きるとは何かを問うた傑作!ドストエフスキーとのつながりも

ホロコースト・強制収容所を生き抜いた心理学者が語るーフランクル『夜と霧』 今回ご紹介するのは1947年にフランクルによって書かれた『夜と霧』です。私が読んだのは2002年にみすず書房より発行された池田香代子訳の『夜と霧 …

独ソ戦~ソ連とナチスの絶滅戦争

ワシーリー・グロスマン『万物は流転する』あらすじ解説ースターリン死後も続くソ連抑圧時代の苦悩を描く傑作小説

みすず書房、ワシーリー・グロスマン著、齋藤紘一訳『万物は流転する』 今回ご紹介するのは2013年にみすず書房より出版されたワシーリー・グロスマン著、齋藤紘一訳『万物は流転する』です。 著者のワシーリー・グロスマンについて…

レーニン・スターリン時代のソ連の歴史

ゴーリキーの代表作『どん底』あらすじ解説~どん底に生きる人々の魂の叫び

ゴーリキー『どん底』あらすじ解説~どん底に生きる人々の魂の叫び 『どん底』は1902年にゴーリキーによって書かれた劇作品です。 私が読んだのは岩波文庫、中村白葉訳の『どん底』です。 早速表紙のあらすじを見ていきましょう。…

ロシアの大作家チェーホフの名作たち

本当にいい本とは何かー時代を経ても生き残る名作が古典になる~愛すべきチェーホフ・ゾラ

今こそチェーホフとゾラを読もう!―時代と世の中の仕組みを冷静に見る視点 これまで当ブログではおよそ1カ月にわたってチェーホフについてご紹介してきました。 ドストエフスキーを学ぶ上では必須という作家ではないチェーホフをここ…