フランクル『夜と霧』あらすじと感想ー生きるとは何かを問うた傑作!ドストエフスキーとのつながりも
ホロコースト・強制収容所を生き抜いた心理学者が語るーフランクル『夜と霧』 今回ご紹介するのは1947年にフランクルによって書かれた『夜と霧』です。私が読んだのは2002年にみすず書房より発行された池田香代子訳の『夜と霧 …
ホロコースト・強制収容所を生き抜いた心理学者が語るーフランクル『夜と霧』 今回ご紹介するのは1947年にフランクルによって書かれた『夜と霧』です。私が読んだのは2002年にみすず書房より発行された池田香代子訳の『夜と霧 …
みすず書房、ワシーリー・グロスマン著、齋藤紘一訳『万物は流転する』 今回ご紹介するのは2013年にみすず書房より出版されたワシーリー・グロスマン著、齋藤紘一訳『万物は流転する』です。 著者のワシーリー・グロスマンについて…
ゴーリキー『どん底』あらすじ解説~どん底に生きる人々の魂の叫び 『どん底』は1902年にゴーリキーによって書かれた劇作品です。 私が読んだのは岩波文庫、中村白葉訳の『どん底』です。 早速表紙のあらすじを見ていきましょう。…
ゴーリキーによるドストエフスキーへの評価 前回の記事でお話ししましたように、ゴーリキーはソ連を代表する作家であり、スターリン政権下ではソ連のプロパガンダの宣伝にも大きな役割を果たした作家です。 そのゴーリキーがドストエフ…
佐藤清郎『ゴーリキーの生涯』―ソ連を代表する作家の波乱万丈な人生を知るならこの1冊 佐藤清郎著『ゴーリキーの生涯』は1973年に筑摩書房より発行されました。 佐藤清郎氏は『チェーホフの生涯』や『ツルゲーネフの生涯』など多…
今こそチェーホフとゾラを読もう!―時代と世の中の仕組みを冷静に見る視点 これまで当ブログではおよそ1カ月にわたってチェーホフについてご紹介してきました。 ドストエフスキーを学ぶ上では必須という作家ではないチェーホフをここ…
松下裕『チェーホフの光と影』チェーホフ入門におすすめ! 松下裕著『チェーホフの光と影』は1997年に筑摩書房より出版されました。 著者の松下裕氏は1930年生まれのロシア文学者です。 松下氏はドストエフスキー界隈で有名な…
佐藤清郎『わが心のチェーホフ』―チェーホフ本で最もおすすめの一冊! 佐藤清郎著『わが心のチェーホフ』は2014年に以文社より出版されました。 農奴の孫、医師・作家のチェーホフは、すべてを離れて見る眼を持っていた。そこから…
チェーホフ劇のおすすめ参考書!佐藤清郎『チェーホフ劇の世界』 佐藤清郎著『チェーホフ劇の世界』は1980年に筑摩書房より出版されました。 佐藤清郎氏に関しては何度もこのブログでご紹介していますが、改めてプロフィールをご紹…
個人的な感想ですが『桜の園』は四大劇の中では一番読みやすく、印象に残った作品でした。
時代に取り残されていくのんきな田舎貴族と、現実的な商人ロパーヒンの対比はチェーホフの力量がまさに遺憾なく発揮されています。
本を読んでいても独特な間と余韻が感じられます。もしこれを劇で観れたとしたらどれほどのインパクトを受けるだろうかと思ってしまいました。