親鸞とドストエフスキー・世界文学

秋に記す夏の印象~パリ・ジョージアの旅

(6)パリ、バルザックゆかりの地巡り~ブローニュの森、バルザックの家、ペール・ラシューズ墓地へ

この記事では『ゴリオ爺さん』で有名なフランスの文豪バルザックゆかりの地を紹介していきます。

小説中で重要な意味を持つブローニュの森、そしてバルザックの家と、彼のお墓があるペール・ラシューズ墓地を順に見ていきます。

特にバルザックの家では彼愛用のステッキやコーヒーポッドも見れて大満足でした。

ドストエフスキー論

ドリーニン編『スースロワの日記―ドストエフスキーの恋人』~ドストエフスキーのローマ滞在について知るためにも

私がこの本で注目したのはドストエフスキーのローマ滞在についてでした。

この旅で二人はパリ→バーデン・バーデン→ジュネーブ→トリノ→ジェノア→リヴォルノ→ローマ→ナポリ→リヴォルノ→トリノ→ベルリンを巡ります。

ドストエフスキーはこの旅の中でローマに立ち寄り、サンピエトロ大聖堂やコロッセオを見物しています。

ドストエフスキーがローマで何をしていたのか、スースロワとどんなやり取りをしていたのかもこの本で知ることができます。もちろん、限られた情報ではありますが貴重な情報であることに変わりはありません。

私にとってはローマとドストエフスキーを知る上で非常にありがたい1冊でした。

秋に記す夏の印象~パリ・ジョージアの旅

(5)ナポレオンの墓があるアンヴァリッドへ~知れば知るほど存在感が増すナポレオンというカリスマについて

パンテオンでルソーやヴォルテール、ゾラ、ユゴーのお墓参りをした後に私が向かったのはアンヴァリッド。ここにはあのナポレオンが葬られています。

それにしても、アンヴァリッドの堂々たる立ち姿にはため息が出るほどです。これほどの建築物がある意味ナポレオンの墓石なわけです。そう考えるとナポレオンという人物がいかに巨大な人物だったかを思い知らされます。

この記事ではそんなナポレオンについてお話ししていきます。

ローマ帝国の興亡とバチカン、ローマカトリック

南里空海 野町和嘉『ヴァチカン ローマ法王、祈りの時』~ヨハネ・パウロ2世やヴァチカンの貴重な写真が満載の一冊!

この作品では通常なかなか見ることも取材することもかなわない貴重なヴァチカンの写真を見ることができます。

私もヴァチカンについてはこれまで様々な本を読んできましたが、「祈りの時」に特化して儀式の最中の模様を取材しているこの本は非常に貴重なものだと思います。私にとってもこの作品はとてもありがたいものとなりました。

また、この作品ではヨハネ・パウロ二世の生涯についてもまとめられていて、彼がいかに突出した存在だったかがよくわかります。

解説もとてもわかりやすく、ヴァチカンやヨハネ・パウロ二世についての入門書としてもこの本は優れていると思います。

秋に記す夏の印象~パリ・ジョージアの旅

(4)パンテオンでフランス人の雄弁をからかうドストエフスキー~そして私はゾラとユゴーの墓参り

この記事ではドストエフスキーも訪れたパンテオンについてお話しします。

ここにはヴォルテールやルソーなどの哲学者やゾラやユゴーなど国民的な文学者のお墓があります。

そしてドストエフスキーは『冬に記す夏の印象』でこのパンテオンでのエピソードを記しています。これがすこぶるユーモアが効いていて面白いのでこの記事で紹介していきます。

ドストエフスキーというと暗くて厳めしいイメージがあるかもしれませんが、実は茶目っ気もある人物です。雄弁に酔いしれるフランス人とのやりとりは思わずくすっと笑わずにはいられません。

名作の宝庫・シェイクスピア

シェイクスピア『コリオレイナス』あらすじと感想~古代ローマを舞台に民主主義の弱点とポピュリズムを描いた政治劇

この作品は紀元前519年頃に生まれた男の物語ですが、あまりに現代的すぎる問題を提起していることに驚愕するしかありません。

シェイクスピアはやはり化け物です。

この作品を読んで今を生きる私たち自身のことを思い浮かべない人はおそらくいないと思います。

ローマは知れば知るほど奥が深い。

そしてその中でもやはり思うのは「あれほどの繁栄を誇ったローマも、ついには滅びてしまったのだ」ということです。

シェイクスピア最後の悲劇作品はやはりとてつもない重みがありました。現代を生きる私たちにとってもこの作品は大きな意味を持つ作品だと思います。

秋に記す夏の印象~パリ・ジョージアの旅

(3)シャンゼリゼ通りから凱旋門へ~パリの王道コースと凱旋門からの眺望

パリ滞在も始まりこれからいよいよパリの街を散策に出掛けます。となればやはりまず訪れたいのは凱旋門。定番中の定番ですが、まずはここを訪れ凱旋門の上からパリを眺めてみようという趣向であります。

この記事では凱旋門に絡めてナポレオンやバルザック、エミール・ゾラについてもお話ししていきます。

名作の宝庫・シェイクスピア

シェイクスピア『タイタス・アンドロニカス』あらすじと感想~古代ローマを舞台にした初期の隠れた名作!『リア王』とのつながりも

『タイタス・アンドロニカス』はシェイクスピアの初期の作品です。つまり彼にとっての最初の古代ローマの劇が本作品になります。

主人公はタイトルにもなっている勇将タイタス・アンドロニカス。彼はローマのために命を懸けて戦い、忠実に国家に仕えてきた人物でした。

しかしお人よしのタイタスのある軽率な判断が全ての悲劇の始まりになります。

これまで地位も名誉もあった人間がよからぬ人間に権力を与えてしまったがゆえに起きる悲劇。

これはあの『リア王』を連想してしまいます。『リア王』もまさに娘たちの甘言を簡単に信じ込んでしまった老王の悲劇から始まりました。この作品は初期にして後期悲劇の片鱗が見える隠れた名作です

秋に記す夏の印象~パリ・ジョージアの旅

(2)パリ最初の散歩。コンコルド広場からセーヌ川へ。パリジャンのさりげないオシャレ感にたじろぐ

パリに着いて初めての散策。私はコンコルド広場を通ってセーヌ川へ向かいました。

コンコルド広場はルイ16世やマリーアントワネットが処刑された場所としても知られています。

そしてホテルのフロントのパリジャンにすっかり影響を受けた私でありました。

ローマ帝国の興亡とバチカン、ローマカトリック

モンテーニュ『旅日記』~『エセー』で有名な16世紀フランス人思想家のイタリア紀行!16世紀末のローマを知れる貴重な文献

今の美しいバチカン周辺の街並みは実は17世紀に入ってからの都市改造、さらにはベルニーニの設計によるものが大きいです。ですのでそれ以前に訪れたモンテーニュは今では到底見ることのできない、かつてのバチカンを見ていたことになります。フォロ・ロマーノも現在のように発掘されず、野ざらし、いや、土に埋まったままの状態でした。

そんな私たちが思い浮かべるようなローマとはまったく違った世界を見たモンテーニュの貴重な言葉を聞けるのが本書になります。

ローマやバチカンのことを知るのに非常に興味深い内容が満載の素晴らしい作品でした。やはりモンテーニュ恐るべしです。