世界一周紀行~世界の宗教と歴史を巡る旅―僧侶の私がなぜ旅に出たのか

タンザニア・トルコ編

世界一周紀行~世界の宗教と歴史を巡る旅―僧侶の私がなぜ旅に出たのか

みなさんこんにちは。

本日はいつもの「本日のお題」ではなく、タイトルにもありますように「世界一周紀行」についてお話しさせていただきます。

突然ですが私、上田隆弘は今月3月26日に日本を出国し、

タンザニア→トルコ→イスラエル→ポーランド→チェコ→オーストリア→ボスニア・ヘルツェゴビナ→クロアチア→イタリア・バチカン→スペイン→アメリカ→キューバ

と13か国を巡り6月14日に帰国する予定です。

「いきなりどうしたの?」とお思いになられる方もおられるかもしれません(笑)

ですが私にとっては1年半ほど前からこの旅を計画し、準備を重ねてきたとても思い入れのある旅になります。

というのも、私は大学時代、文学部で宗教学を学んでいました。

その時から仏教だけではなくキリスト教や文化人類学、心理学など様々なことに興味を抱くようになっていきました。

そして大学院で浄土真宗を専門に学んでいくうちに、ますます他の宗教や文化に目が向くようになっていきました。

私は、お寺が何なのかをもっと知りたい。

自分の信じる仏教が何なのかをもっと知りたい。

お坊さんとして生きていくとは、そもそもどういうことなのだろうか。

私はどうやら、納得いくまで考えてみないと気が済まない性分なようです。

私は浄土真宗の僧侶として納得した上でその職を全うしたい。

そしてそれに満足して終わらずに考え続けていきたい。

私はそう思うのです。

そして自分という「こちら側」を知るためには、他者という「あちら側」の存在が不可欠だと私は思います。

私たちは「私たち自身」だけで独立して出来上がっているわけではありません。

「あちら側」がなければ「こちら側」も存在しないのです。

だからこそ、他の宗教や世界の歴史を学ぶことで仏教という「こちら側」もより鮮明に見えてくるのではないでしょうか。

違いが分かればより仏教や日本というものの見え方も変わってくるのではないかと私は思います。

ユダヤ・キリスト教の『聖書』やイスラム教の『クルアーン』を読んでみますと、面白い発見が次々と現れてきます。

地域や時代、文化が違うと、ここまで考え方も変わってくるのかとわくわくさせられます。

また、私たちと似た面や共通するところが見つかると思わず「う~んなるほどなぁ」とうならざるをえない興奮を味わう時もあります。

私はこれまで、それらの大部分を本によって学んできました。

私にとってそれらは本当にかけがえのないものになりました。

ですが、だからこそ、私はこう思ったのです。

「本で学んできたことを現地で見てみたい!」

「これまで本の上で得てきたものを私は現地でどう感じるのだろうか!」

私は現地に行ってみたくてしょうがなくなってしまいました。

それが今回私がこの旅を決めた理由です。

今回私が巡るルートは選びに選んだルートです。それぞれの地に私の思い入れがこれでもかと詰まっています。

旅の最中はじっくりと腰を据えて記事を書くことはなかなか難しくなるかと思います。

ですので見たものや感じたことを写真を交えて簡潔にみなさんにお伝え出来たらと考えています。

そして帰国後に改めてその国ごと、都市ごとに宗教や歴史、文化を

「日本人」、「僧侶上田隆弘」

という視点からここでまたお話しさせていただけたらなと考えています。

私はヨーロッパに行ったこともなければ、1週間以上の長期旅行の経験もございません。不安ももちろんありますが、この旅を本当に楽しみにしています。

これからもお付き合いいただけましたら嬉しい限りでございます。

では、本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。

                                 

次の記事はこちら

関連記事

HOME