ブログ筆者イチオシの作家エミール・ゾラ

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エミール・ゾラ『パリ』あらすじと感想~ルーゴンマッカールからその先へ!これぞゾラ!宗教との真剣対決の結末はいかに!?

『パリ』は「ルーゴン・マッカール叢書」を書き上げたゾラの集大成とも言える作品となっています。とにかくゾラらしさ満載で、「THE ゾライズム」と言いたくなるような作品です。

私は今の日本にこそ、ゾラが必要だと感じています。

ゾラほど冷静に社会の仕組みを分析し、正義や真実を求めた作家はいないのではないでしょうか。

『パリ』は最高の作品です。ゾラのことがもっと好きになりました。ぜひ多くの方に広まることを願っています。

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ゾラ未邦訳の作品『ローマ』あらすじと感想~腐敗したバチカンへの批判と宗教者の奮起を促したゾラの告発の書

ゾラはルルドの泉での体験から『ルルド』、『ローマ』執筆へと向かっていくことになります。

そしてバチカンによって『ルルド』が公式に禁書目録に載せられたにも関わらずわざわざローマまで赴き、改革を直訴しに行くゾラ。ここに彼の本気さや、いかに彼が真剣に宗教に対して思う所があったかがうかがわれます。

今作はそんなゾラの思いが込められた作品であり、「三都市双書」最終巻『パリ』へと繋がっていく作品になります。

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ゾラ未邦訳の作品『ルルド』あらすじと感想~科学的分析を重んじるゾラは「ルルドの泉の奇跡」をどう見たのか

さて、今回ご紹介する『ルルド』は実はまだ邦訳がなされておりません。

なぜこの作品を読んでもいないのにあえて紹介しようとしたのかといいますと、この『ルルド』を含む「三都市双書」がゾラの宗教観を考えていく上で非常に重要なものとなっているからなのです。

「三都市双書」は最終作『パリ』だけが邦訳されていて、前二作は未だ邦訳されていません。ぜひぜひ邦訳されることを願ってという意味もこの記事に込めています。

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アラン・パジェス『ドレフュス事件 真実と伝説』~国家による文書改竄、証拠捏造~ドレフュス事件をもっと学ぶならこの1冊!

この作品では多種多様な観点からドレフュス事件を見ていきます。

エミール・ゾラとドレフュス事件についてのつながりもこの本では知ることができます。

そして嬉しいのは映画『オフィサー・アンド・スパイ』についても言及がある点です。この映画はフランスで2019年に公開されたものなので、その映画の内容も踏まえて加筆されたのが邦訳出版された今作になります。

映画を観た時の記憶と重ね合わせながらこの本を読むのは非常に興味深いものがありました。これはぜひおすすめしたいです!

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ゾラファン必見映画『オフィサー・アンド・スパイ』あらすじと感想~「私は弾劾する!」で有名なドレフュス事件を描いた傑作!

文書改竄 証拠捏造

‟あなたが知らない世紀のスキャンダル”

巨大権力と闘った男の命がけの逆転劇

この作品はフランスの文豪エミール・ゾラによる「私は弾劾する!」の言葉で有名なドレフュス事件を描いた映画になります。

ぜひ観に行きましょう!ゾラファンは必見です!そうでない人にも、特に若い世代にも見てほしい作品です!

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尾﨑和郎『ゾラ 人と思想73』~ゾラの生涯や特徴、ドレフュス事件についても知れるおすすめ伝記!

文学史上、ゾラほど現代社会の仕組みを冷静に描き出した人物はいないのではないかと私は思っています。

この伝記はそんなゾラの生涯と特徴をわかりやすく解説してくれる素晴らしい一冊です。ゾラファンとしてこの本は強く強く推したいです。ゾラファンにとっても大きな意味のある本ですし、ゾラのことを知らない方にもぜひこの本はおすすめしたいです。こんな人がいたんだときっと驚くと思います。そしてゾラの作品を読みたくなることでしょう。

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新関公子『セザンヌとゾラ その芸術と友情』~親友セザンヌ・ゾラは本当に絶交したのかを考察したおすすめ作品! 

この本はゾラとセザンヌに造詣の深い著者が、親友であったゾラとセザンヌが本当に絶交していたのかということを検証していく作品です。

この本ではそのことについて驚きの事実が語られます。私もこの本を読んで仰天しました。

印象派絵画に興味のある方にも、ゾラの小説に興味のある方にもぜひぜひおすすめしたい作品です。印象派とゾラがつながる素晴らしい作品です。

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Yahoo!ニュース「百貨店はついに「大閉店時代」に突入、東京商工リサーチが解説」を読んで

ゾラの『ボヌール・デ・ダム百貨店』と鹿島茂氏の『デパートを発明した夫婦』を読めば百貨店の誕生の過程やその繁栄の秘密をかなり詳しく知ることができます。

私は経済学者でもビジネスの専門家でもありませんのでこうしたことを言うのは僭越なこととは思いますが、文学、思想、社会という視点から百貨店を見ていくのも非常に興味深いことなのではないかと思います。

ニュースを見て改めてゾラの視点というのは現代にも必ず生きてくると感じた今日この頃でありました。

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エミール・ゾラとドストエフスキーまとめ―「ルーゴン・マッカール叢書」を読んで

この記事ではゾラとドストエフスキーについての所感をまとめています。

私自身、フランスのことをここまでやるとは考えていなかったので、遠回りになってしまったなと思いつつ、思いがけない収穫があったのでとても満足しています。

正直、私はフランスのことがあまり好きではなかったのですが、今はむしろ好きになってきている自分がいます。恥ずかしながら今やパリに行きたくて仕方がないほどになっています。

食わず嫌いだったというわけではありませんが、相手のことをよく知ってみると意外といいところも見えてくるなと改めて思わされた体験となりました。

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木村泰司『印象派という革命』ゾラとフランス印象派―セザンヌ、マネ、モネとの関係

前回までの記事では「日本ではなぜゾラはマイナーで、ドストエフスキーは人気なのか」を様々な面から考えてみましたが、今回はちょっと視点を変えてゾラとフランス印象派絵画についてお話ししていきます。

私はゾラに興味を持ったことで印象派絵画に興味を持つことになりました。

それとは逆に、印象派絵画に興味を持っている方がゾラの小説につながっていくということもあるかもしれません。ぜひともおすすめしたい記事です