ドイツ文学

愛すべき遍歴の騎士ドン・キホーテ

トーマス・マン『ドン・キホーテとともに海を渡る』~全読書人に贈りたい「旅と本」についての珠玉の1冊!

『ドン・キホーテとともに海を渡る』では船旅の最中に読んだ『ドン・キホーテ』に関するマンの思いを知ることができます。

旅行記としても非常に楽しめる作品で、私もわくわくしながらこの作品を読むことができました。やはり旅行記っていいですよね。しかも文豪トーマス・マンによる旅行記なのですからさらに嬉しいです。

タイトルにも書きましたようにこの作品は「旅と本」を愛する全ての方にお届けしたい珠玉の名作です。

イギリス・ドイツ文学と歴史・文化

『グリム童話』と19世紀ドイツナショナリズム~メンデルスゾーン家のサロンにも来ていたグリム兄弟

『赤ずきん』や『ヘンゼルとグレーテル』、ディズニー作品にもなった『白雪姫』などなど、グリム童話は私たちにも馴染み深い作品です

そんなグリム兄弟がメンデルスゾーン家のサロンに出入りしていたという驚きから彼らの童話を読んだわけですが、これはいい経験になりました

ぜひぜひ、大人になった今だからこそ手に取ってみてはいかがでしょうか

クラシック・西洋美術から見るヨーロッパ

矢羽々崇『「歓喜に寄せて」の物語〔改訂版〕ーシラーとベートーヴェンの『第九』』~年末恒例の名曲の秘密に迫る1冊!

ベートーヴェンがこの曲を生み出した背景には何があったのか。そして同時代人たちはその時何を思い、どんなことをしていたのか。

これは私にとって非常に興味深いものがありました。また、これほどシラーについて詳しく書かれている本はかなり貴重です。

私も生でベートーヴェンの『第九』を聴きたくなりました。

イギリス・ドイツ文学と歴史・文化

横山三四郎『ロスチャイルド家』~陰謀論ではないロスチャイルドの歴史を知るのにおすすめ!

ロスチャイルドといえばよく陰謀論が語られます。一概にそれらを否定するわけではありませんが世に出ているロスチャイルドの本や記事がほとんどが陰謀論的なものなのではないかというほどです。

ですがそんな中この本は陰謀論的ではなく歴史的にどのような過程を経てこの一族が力を得てきたかが語られる、とてもありがたい参考書となっています

奇跡の音楽家メンデルスゾーンの驚異の人生

大作曲家の祖父モーゼス・メンデルスゾーンとは~カントも尊敬したユダヤ人哲学者の偉業

作曲家フェリックス・メンデルスゾーンの祖父モーゼス。

彼はデッサウのゲットー出身の貧しいユダヤ人でしたが、たった一代でヨーロッパを代表する哲学者となります。「ドイツのソクラテス」、「現代のプラトン」とまで称され、あのカントやゲーテも激賞するほどの大人物でした。

この記事ではそんなモーゼスの偉業を紹介しています。

奇跡の音楽家メンデルスゾーンの驚異の人生

『メンデルスゾーン家の人々―三代のユダヤ人』~奇跡の一冊!ドイツの天才作曲家メンデルスゾーン一族の驚異の物語!

この伝記も非常におすすめです!奇跡の一冊です!読んでいて驚くようなことが大量に出てきます

祖父モーゼスが大哲学者だったこと。そして父アブラハムもあのロスチャイルドと一時期並ぶほどの大銀行を設立していたこと

これは衝撃の事実でした。特に祖父モーゼスがあのカントが尊敬していたほどの人物だったという事実には度肝を抜かれました

奇跡の音楽家メンデルスゾーンの驚異の人生

ひのまどか『メンデルスゾーン―「美しくも厳しき人生」』~ナチスに抹殺された天才ユダヤ人作曲家のおすすめ伝記

これまで作曲家の物語シリーズをひたすら読んできたわけですが、正直、一番好きになったとも言える人物がこのメンデルスゾーンでした

この伝記はあまりにドラマチックなメンデルスゾーンの生涯をひのまどかさん流の最高の語り口で堪能することができます。もうこれは読んで下さい!絶対に後悔しません!最高の読書体験になること請け合いです!

ドイツの大詩人ゲーテを味わう

ゲーテ『若きウェルテルの悩み』あらすじと感想~恋の悩みから自殺する青年の物語

『ウェルテル』は世界に衝撃を与え、この作品に影響を受けた青年が実際に自殺するという事態が続出するほどでした。ゲーテが自分で「もう二度と読んだりしないよう用心している」と言うのもわかるような気がします。

リアルタイムで恋に悩んでいる人は気を付けた方がいいかもしれません。読むとこの作品の魔力に憑りつかれてしまう危険性があります。

そんな危険もありますが、世界文学界に衝撃をもたらした『ウェルテル』は一読する価値ありのおすすめの作品です。

ドイツの大詩人ゲーテを味わう

エッカーマン『ゲーテとの対話』~ゲーテの人となりや思想を知るための必読書!

この本では『ファウスト』についてのゲーテ自身の解説や見解も聞くことができます。私は『ファウスト』の難しさにこれまでかなり苦戦していたのですが、『対話』を読んだことでその面白さを感じることができるようになりました。これは私の中で非常に大きな発見でした。

この本は間違いなく名著です。ゲーテ作品を読みたいと思った方にはぜひ、彼の作品を読む前にこの『対話』を読んで頂きたいです。

ドイツの大詩人ゲーテを味わう

ゲーテ『ファウスト』あらすじと感想~ゲーテの代表作の面白さを味わうために必要なものとは

かつて、『ファウスト』は私の中で苦手作品の筆頭にある存在でした。

しかし今となっては私の大好きな作品のひとつになりました。この本を「面白い!」と感じられた瞬間の喜びは生涯忘れないと思います。

この記事では私がいかにして『ファウスト』を楽しく読めるようになったかをお話していきます。いわば『ファウスト』を読むコツです。ぜひおすすめしたい記事です。