スターリンとヒトラーの虐殺・ホロコースト

スターリンとヒトラーの虐殺・ホロコースト

ナチスのホロコーストを学ぶためのおすすめ参考書一覧

この記事ではこれまで当ブログで紹介してきたホロコーストの歴史を学ぶ上で参考になる本をご紹介していきます。 それぞれのリンク先ではより詳しくその本についてお話ししていきますのでぜひそちらもご覧ください。皆さんのお役に立てましたら幸いでございます。

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仲正昌樹『悪と全体主義 ハンナ・アーレントから考える』アーレントのおすすめ参考書!

この本ではアーレントの『全体主義の起源』と『エルサレムのアイヒマン』を中心にアーレントの生い立ちや哲学者としての道のり、思想が解説されていきます。読んでいて驚くほどわかりやすいです。初学者でも理解しやすいように書かれているのもありがたいです。「今なぜアーレントを学ぶべきなのか」から学べるおすすめ参考書です。

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B・シュタングネト『エルサレム〈以前〉のアイヒマン 大量殺戮者の平穏な生活』~「悪の陳腐さ(凡庸さ)」論が覆る!?

アーレントの「悪の陳腐さ」論が覆されかねない衝撃の作品です!

この本で明らかにされるアイヒマンは「悪の陳腐さ」とは真逆の姿です。アーレントはエルサレムで周到に計画されたアイヒマンの罠にかかってしまったことがこの本で語られます。アイヒマンは単なる権力の歯車などではなかったのです。恐るべき一冊です。

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アーレント『エルサレムのアイヒマン 悪の陳腐さについての報告』ホロコーストはなぜ起こってしまったのか。人間の闇に迫る一冊

この本はアーレントの有名な「悪の陳腐さ」という言葉が生まれた作品になります。

アーレントはこの作品でナチスのホロコーストにおける恐るべき殺人システムの背景を考察します。

アイヒマンは極悪人ではなく、どこにでもいそうな人間であった。これが世界中を震撼させることになり、同時に激しい論争を引き起こすことになりました。

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アーレントの「悪の陳腐さ」は免罪符になりうるのか~権力の歯車ならば罪は許される?ジェノサイドを考える

アーレントの「悪の陳腐さ」は罪を逃れるための免罪符になってはいないだろうか。これがふとスレブレニツァやルワンダの虐殺を学ぶ過程で私が感じてしまった疑問でした。加害者たちは「仕方がなかった」と自分の行動の責任を考えようとはしません。ですがそれではたしてよいのでしょうか。そのことをこの記事で今一度考えてみました。

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ソ連兵は何を信じ、なぜ戦い続けたのか「独ソ戦に学ぶ」記事一覧

この本では一人一人の兵士がどんな状況に置かれ、なぜ戦い続けたかが明らかにされます。

彼ら一人一人は私たちと変わらぬ普通の人間です。

人は何にでもなりうる可能性がある。置かれた状況によっては人はいとも簡単に残虐な行為をすることができる。自分が善人だと思っていても、何をしでかすかわからない。そのことをこの本で考えさせられます。

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ソ連とナチスの虐殺の真実に迫る~「独ソ戦・ホロコーストに学ぶ」記事一覧

ソ連とナチスの虐殺の真実に迫る~「独ソ戦・ホロコーストに学ぶ」記事一覧 ここでご紹介するティモシー・スナイダー著、布施由紀子訳『ブラッドランド ヒトラーとスターリン 大虐殺の真実』は2015年に筑摩書房より出版されました…

スターリンとヒトラーの虐殺・ホロコースト

兵士たちは犠牲者を人間とみなさなかったー兵士の心理と性暴力の悲劇 「独ソ戦に学ぶ」⑸

キャサリン・メリデール『イワンの戦争 赤軍兵士の記録1939-45』を読む⑸ 前回の記事 今回も引き続き、キャサリン・メリデール著、松島芳彦訳『イワンの戦争 赤軍兵士の記録1939-45』を読んでいきます。 この本では一…

スターリンとヒトラーの虐殺・ホロコースト

スターリンによる戦争神話の創造と歴史管理~現実を覆い隠す英雄物語 「独ソ戦に学ぶ」⑷

キャサリン・メリデール『イワンの戦争 赤軍兵士の記録1939-45』を読む⑷ 前回の記事 前回の記事ではソ連による恐怖の人海戦術と突撃についてお話ししました。「ウラー!」の叫び声とともにナチス軍に突撃し、死屍累々となりな…