演劇

名作の宝庫・シェイクスピア

シェイクスピア『ヘンリー八世』あらすじと感想~世継ぎを求め苦悩する王と側近たちの栄枯盛衰。エリザベス女王誕生までの物語

ヘンリー八世は1509年から死去する1547年までイングランド王として在位した実在の人物です。

そして男の世継ぎを生めなかったキャサリン妃との離婚問題からバチカンと対立しそのままイギリス国教会を設立したという、イギリスの歴史においても屈指の重大事件を巻き起こした人物でもあります。

今作『ヘンリー八世』ではそんな彼の離婚問題を中心に王の苦悩と側近たちの栄枯盛衰の物語が語られることになります。

ロシアの巨人トルストイ

トルストイ『シェイクスピア論および演劇論』概要と感想~シェイクスピアを心底嫌ったトルストイ。その理由とは

この論文はシェイクスピア嫌いとして有名なトルストイがその理由を上下二段組で50ページほどかけて延々と述べていくという、ある意味驚異の作品となっています。

私はトルストイと反対にシェイクスピアが大好きですので、これは逆に気になる問題でもありました。「シェイクスピアの何が気に入らないんだろう。こんなに面白いのに」と思わずにはおれません。

この記事ではトルストイがなぜシェイクスピアを嫌うのかということをじっくりと見ていきます。

ロシアの巨人トルストイ

トルストイ『芸術とは何か』概要と感想~晩年のトルストイの考える「よい芸術」とは何だったのかを知るのにおすすめ

これまで当ブログではトルストイの宗教的著作についていくつか紹介してきました。

そして今回ご紹介する『芸術とはなにか』もその流れにある作品になります。

この作品ではトルストイが思う「芸術とは何か」ということだけでなく、「芸術とはいかにあるべきか」ということが熱く語られます。

この記事ではトルストイが考える「よい芸術」とは何かということを見ていきます。

宗教的転機を迎えた晩年のトルストイの特徴を知る上で非常に重要な作品となっています。

名作の宝庫・シェイクスピア

熊井明子『シェイクスピアの町 ストラトフォード=アポン=エイヴォンの四季』~これを読めば現地に行きたくなる!

この本を読んでいて常に感じるのは著者のこの町への愛です。本当にこの町が好きなんだなということがものすごく伝わってきます。読んでいて思わず微笑んでしまうような、ほっこり感満載の素敵な一冊です。

私もシェイクスピアが好きなのですが、この本を読んだらもうものすごく現地に行ってみたくなります。そういう意味ではある意味危険な書物かもしれません(笑

名作の宝庫・シェイクスピア

S・グリーンブラット『シェイクスピアの驚異の成功物語』~シェイクスピアが生きていた社会はどのようなものだったのかを知れるおすすめの伝記!

前回紹介したピーター・アクロイドの『シェイクスピア伝』もかなり詳しく時代背景を描写していましたが、この作品はさらに踏み込んだ社会背景、思想状況まで語られていきます。特にエリザベス女王治世化のイギリスと宗教事情についての話はかなり面白いです。

シェイクスピアが生きていた社会はどのようなものだったのかということを知る上で非常に興味深い伝記です。

名作の宝庫・シェイクスピア

ピーター・アクロイド『シェイクスピア伝』~シェイクスピアの生涯を知るのにおすすめの伝記!

この伝記はシェイクスピアの生涯を詳しいながらも面白く紹介してくれる作品です。当時のイギリスの時代背景も詳しく解説してくれるのでとてもありがたいです。シェイクスピアという偉人がどのような社会状況の下生まれてきたかを知ることができます。

読み物としてとても面白い作品ですのでぜひおすすめしたい伝記です。

名作の宝庫・シェイクスピア

シェイクスピア『夏の夜の夢』あらすじと感想~恋人たちと妖精のドタバタ喜劇!メンデルスゾーンの序曲でも有名なおすすめ作品

『夏の夜の夢』は有名どころの作品と比べて、たしかに影の薄い作品かもしれませんが、大好きな作品です。

とにかく笑える愛すべき作品です。「スパニエル」、「石垣」がもう愛しくてたまりません。心がふっと軽くなる夢のような楽しい劇です。

シェイクスピア作品でこんなに笑える劇と出会えるなんて思ってもいませんでした。

ぜひぜひおすすめしたい作品です!

カフカの街プラハとチェコ文学

チャペックおすすめ作品『ロボット(R.U.R)』あらすじと感想~ロボットの語源はこの作品!衝撃の面白さ!

私は時間も忘れて一気に読んでしまいました。これほどの作品に出会えるのはなかなかありません。これは名作中の名作と言っても過言ではありません。凄まじい作品です。

私はカフカ作品も好きですが、正直、このチャペックには参ってしまいました。ジャンルは違いますが『変身』と比べてもまったく遜色ない位素晴らしい作品だと思います。

カフカの街プラハとチェコ文学

トム・ストッパード『ロックンロール』あらすじと感想~クンデラやハヴェルに影響を受けた名作劇

トム・ストッパードの『ロックンロール』はプラハの二大作家ミラン・クンデラとヴァーツラフ・ハヴェルの二人の論争と、さらには抑圧下のプラハの雰囲気を絶妙に表現しています。

プラハの春についてもっと知りたい方、ハヴェルやクンデラについてもっと知りたい方にはぜひおすすめしたい作品です。

カフカの街プラハとチェコ文学

V・ハヴェル『ガーデン・パーティ』あらすじと感想~カフカファンにもおすすめ!劇作家ハヴェルの代表作

ハヴェルの『ガーデン・パーティ』は不条理劇と言われるジャンルになります。
わかりやすいお笑い劇ではなく、とにかくシュール。
噛み合わない会話ややりとり、風刺で観客を笑わせます。
しかもハヴェルのこの作品の不条理さはまるでカフカを思わせるような、不思議な展開です。
プラハの文化レベルの高さを感じられる素晴らしい作品です。