イタリア

読書 プラハ僧侶の日記

本好き僧侶が薦めるおすすめ小説24選~入門から上級編までレベルごとにおすすめ作品をざっくりご紹介!

今回の記事では読書の初心者から上級者までレベルごとにぜひおすすめしたい小説をご紹介していきます。

基本的にここで紹介する本はどれも私が自信を持っておすすめする名著です。そのいずれもが最高に面白い作品ですので入門編や上級編などの分類を気にせず興味が湧いた本についてはぜひリンク先のページも覗いてみて下さい。

『ローマ旅行記』~劇場都市ローマの魅力とベルニーニ巡礼

(28)ローマ・ナヴォーナ広場の『四大河の噴水』~ベルニーニ、失脚からの完全復活!敵対していた教皇も絶賛した傑作!

今回の記事では堅物なイノケンティウス十世の即位によって不遇の身となったベルニーニが完全復活を果たすきっかけとなったナヴォーナの広場の『四大河の噴水』をご紹介していきます。

現在でもローマ市民や観光客の憩いの場となっているナヴォ-ナ広場。この広場で一際目を引く噴水もベルニーニの優れた発想力の賜物でした。この噴水の素晴らしさと魅力をお伝えします。

『ローマ旅行記』~劇場都市ローマの魅力とベルニーニ巡礼

(27)ベルニーニ『聖テレジアの法悦』~バロック美術の最高傑作!コルナーロ礼拝堂の驚異のイリュージョン!

この記事ではベルニーニの最高傑作『聖女テレサの法悦』をご紹介します。

官能的とすらいえるほどの恍惚境が表現された衝撃的な彫刻です。

実際に現場で観てみた私も衝撃を受けました。この彫刻がバロックの最高傑作と言われるのがよくわかります。

私はローマ滞在中何度もこの教会を訪れました。何度観ても感嘆してしまいます。電気もライトもない時代にこれほど完璧に光を操ったというのは衝撃的としか言いようがありません。ベルニーニ恐るべしです。

『ローマ旅行記』~劇場都市ローマの魅力とベルニーニ巡礼

(26)ベルニーニの挫折と失脚~パトロンウルバヌス八世の死と鬼才ボッロミーニの台頭

イノケンティウス十世の即位によって失脚してしまったベルニーニ。黙々と『真実』の像を彫り続けるベルニーニであったが、やはり彼は偉大な男でした。

この『真実』という作品について石鍋真澄は「我々がこの作品から学びうるのは、べルニーニは常に何か仕事をせずにはいられない勤勉な性格の持主だったということ、そして彫刻は彼にとって究極的表現手段だったということである。」と述べています。

失脚し、人生初の挫折、屈辱を味わった時でもベルニーニは彫り続けたのです。ここにベルニーニの人柄が凝縮されていると思います。

そしてこの像とともに「真実こそ最大の美徳だ」という言葉を子どもたちに残したというのも彼らしい誠実さが伝わってくるのではないでしょうか。

『ローマ旅行記』~劇場都市ローマの魅力とベルニーニ巡礼

(25)ベルニーニ『トリトーネの泉』~ベルニーニのファンタジー世界が躍動する傑作噴水!

今回の記事ではローマ・バルベリーニ広場にあるベルニーニ作トリトーネの噴水をご紹介します。

この作品は噴水の仕組みとしては至ってシンプル。ほら貝の先から水が真上に噴き上がり、その水がランダムに跳ね返って滴り落ちていきます。このシンプルな作りながらなぜか目が離せなくなる水の動きには驚かざるをえません。

そしてこの噴水はなんともコミカルでかわいらしいです。かわいらしいイルカを見にぜひ皆さんもこの噴水を訪れてみてはいかがでしょうか。

『ローマ旅行記』~劇場都市ローマの魅力とベルニーニ巡礼

(24)ベルニーニのライモンディ礼拝堂~見事な光のスペクタル!劇作家・演出家としてのベルニーニ

ローマ・トラステヴェレ地区サン・ピエトロ・イン・モントリオ教会のライモンディ礼拝堂。ここはまさにベルニーニの光の魔術が生み出された場所でもあります。

ライモンディ礼拝堂はベルニーニが光の統御に完全に成功した最初の作品です。

電気がない時代においてベルニーニはいわば独自の方法で舞台空間を照らすスポットライトを生み出したのです。

ベルニーニの演劇的手法、光のスペクタルの発想には脱帽です。これが1630年代の作品のだからなおさらです。

この教会で過ごした時間は私のローマ滞在の中でも特に印象に残っています。

ベルニーニの光のスペクタクルを感じるのにもこの教会は非常に素晴らしいスポットです。ぜひおすすめしたい教会です。

『ローマ旅行記』~劇場都市ローマの魅力とベルニーニ巡礼

(23)ベルニーニの傑作『ウルバヌス八世の肖像』~肖像彫刻の奥義とその秘密とは。ベルニーニの独特な人間観察法に学ぶ

ベルニーニの『ウルバヌス八世』はスペイン広場にも近いバルベリーニ宮に展示されています。

私もこの肖像を見にここを訪れたわけですが、この彫刻が肖像彫刻の最高傑作と称えられる理由がよくわかりました。

私はこの彫刻から目が離せなくなり、しばらくこの像の前から動けなくなるほどでした。

私はこんなに素晴らしい肖像をこれまで見たことがありません。最高傑作とはこういうことなのかと心の底から感嘆した体験でした。

そしてこの記事ではそんなベルニーニの独特な肖像制作法や人間観察についてもお話ししていきます。

『ローマ旅行記』~劇場都市ローマの魅力とベルニーニ巡礼

(22)ベルニーニ『聖ロンギヌス』~サン・ピエトロ大聖堂の巨大彫刻。ベルニーニのイリュージョンが炸裂した傑作!

この記事ではあの「ロンギヌスの槍」を題材にしたベルニーニの傑作をご紹介します。

サン・ピエトロ大聖堂にある『ロンギヌス』はバルダッキーノやその先に見えるカテドラ・ペトリのちょうど反対側の向きにあります。そのため多くの人がこの像を見逃して帰ってしまうかさっと流して終わってしまいます。ですがそれはあまりにもったいないです。ぜひこの像にも時間を割くことをおすすめします。

ベルニーニの魔術がこれでもかと炸裂した傑作です。細部にまで彼得意の超絶技巧が施された必見の彫刻です!

『ローマ旅行記』~劇場都市ローマの魅力とベルニーニ巡礼

(21)ベルニーニ『バルダッキーノ』~サン・ピエトロ大聖堂で一際目を引く傑作ブロンズ像!パンテオンとの驚きのエピソードも

ローマ・カトリックの総本山バチカンの象徴サン・ピエトロ大聖堂。その中央祭壇にどんと鎮座するのが何を隠そうベルニーニ作のバルダッキーノです。

ブロンズで作られたこの巨大なバルダッキーノ。ひねりが加わった柱に黒々としたその巨体。私も2019年に初めてこれを見た時には度肝を抜かれました。まさに言葉を失ってしまうほどの衝撃でした。

私はサン・ピエトロ大聖堂が大好きです。この教会は何から何まで驚異的なスケールで私を圧倒します。

ですがそれもやはりベルニーニの傑出した才能があってこそです。バルダッキーノがなければこの聖堂の見栄えは全く違ったものになっていたことでしょう。この記事ではそんなバルダッキーノについてお話ししていきます。

『ローマ旅行記』~劇場都市ローマの魅力とベルニーニ巡礼

(20)建築家ベルニーニのデビュー作サンタ・ビビアーナ教会へ!最強のパトロン、ウルバヌス八世の存在

ベルニーニは建築家としての第一歩をこの教会からスタートさせました。

ですがなんと!その第一歩目からしてとてつもない偉業を成し遂げていたのでした。

天才ベルニーニの最初の教会建築を堪能できるこの教会はぜひおすすめしたいです。ローマテルミニ駅近くの若干地味で目立たない教会ですが、だからこそ味があって素晴らしいです。

観光客もほとんど来ないのでじっくりベルニーニの世界を味わうことができます。ぜひローマ滞在の折にはここを訪れてみてはいかがでしょうか。