シェイクスピア

ロシアの巨人トルストイ

トルストイ『シェイクスピア論および演劇論』概要と感想~シェイクスピアを心底嫌ったトルストイ。その理由とは

この論文はシェイクスピア嫌いとして有名なトルストイがその理由を上下二段組で50ページほどかけて延々と述べていくという、ある意味驚異の作品となっています。

私はトルストイと反対にシェイクスピアが大好きですので、これは逆に気になる問題でもありました。「シェイクスピアの何が気に入らないんだろう。こんなに面白いのに」と思わずにはおれません。

この記事ではトルストイがなぜシェイクスピアを嫌うのかということをじっくりと見ていきます。

ロシアの巨人トルストイ

トルストイ『芸術とは何か』概要と感想~晩年のトルストイの考える「よい芸術」とは何だったのかを知るのにおすすめ

これまで当ブログではトルストイの宗教的著作についていくつか紹介してきました。

そして今回ご紹介する『芸術とはなにか』もその流れにある作品になります。

この作品ではトルストイが思う「芸術とは何か」ということだけでなく、「芸術とはいかにあるべきか」ということが熱く語られます。

この記事ではトルストイが考える「よい芸術」とは何かということを見ていきます。

宗教的転機を迎えた晩年のトルストイの特徴を知る上で非常に重要な作品となっています。

ロシアの巨人トルストイ

バーリン『ハリネズミと狐』概要と感想~トルストイの『戦争と平和』についての貴重な参考書

トルストイを学んでいてつくづく思うのですが、ドストエフスキーと比べてトルストイの参考書は明らかに数が少ないです。しかもそれぞれ個々の作品に特化したものとなればほとんどなくなってしまいます。

そんな中今回ご紹介する『ハリネズミと狐』は非常に貴重なトルストイ作品の参考書となっています。

この作品ではトルストイの特徴と『戦争と平和』を題材にした彼の歴史哲学を学ぶことができます。刺激的で面白い本ですのでぜひぜひおすすめしたい参考書です。

マルクス・エンゲルスの生涯と思想背景に学ぶ

(14)マルクスの破天荒な学生時代とは~妻イェニーとの出会いも

この記事では若きマルクスの学生時代についてお話ししていきます。

マルクスは元々、ボン大学の法学部に在籍していましたが、勉強に身が入らずどんちゃん騒ぎを繰り返す問題児でした。

それを案じた父が名門のベルリン大学に彼を送り込んだのですが、彼はそこでヘーゲル哲学にさらにのめり込み、後の革命運動につながる仲間たちとの交友を深めることになったのでした。

奇跡の音楽家メンデルスゾーンの驚異の人生

ドイツの天才作曲家メンデルスゾーン記事一覧~驚異の家系とその生涯、作品を知るのにおすすめの書籍もご紹介

スメタナの伝記から始まった私とクラシックとの出会い。

これまで全くクラシックに関心のなかった私でしたが、まさかこんなにはまるとは思ってもいませんでした。

そしてその中でもやはりメンデルスゾーンと出会えたのが何より大きかった・・・!

なぜ私はこんなにも彼に惹かれたのか。

音楽はもちろん、彼の生涯、性格、そして文学とのつながりなどなど、考えてみればきりがないのですが、この記事で紹介した内容を読んで頂ければその魅力がきっと伝わってくれるのではないかと思います。

名作の宝庫・シェイクスピア

熊井明子『シェイクスピアの町 ストラトフォード=アポン=エイヴォンの四季』~これを読めば現地に行きたくなる!

この本を読んでいて常に感じるのは著者のこの町への愛です。本当にこの町が好きなんだなということがものすごく伝わってきます。読んでいて思わず微笑んでしまうような、ほっこり感満載の素敵な一冊です。

私もシェイクスピアが好きなのですが、この本を読んだらもうものすごく現地に行ってみたくなります。そういう意味ではある意味危険な書物かもしれません(笑

名作の宝庫・シェイクスピア

S・グリーンブラット『シェイクスピアの驚異の成功物語』~シェイクスピアが生きていた社会はどのようなものだったのかを知れるおすすめの伝記!

前回紹介したピーター・アクロイドの『シェイクスピア伝』もかなり詳しく時代背景を描写していましたが、この作品はさらに踏み込んだ社会背景、思想状況まで語られていきます。特にエリザベス女王治世化のイギリスと宗教事情についての話はかなり面白いです。

シェイクスピアが生きていた社会はどのようなものだったのかということを知る上で非常に興味深い伝記です。

名作の宝庫・シェイクスピア

ピーター・アクロイド『シェイクスピア伝』~シェイクスピアの生涯を知るのにおすすめの伝記!

この伝記はシェイクスピアの生涯を詳しいながらも面白く紹介してくれる作品です。当時のイギリスの時代背景も詳しく解説してくれるのでとてもありがたいです。シェイクスピアという偉人がどのような社会状況の下生まれてきたかを知ることができます。

読み物としてとても面白い作品ですのでぜひおすすめしたい伝記です。

名作の宝庫・シェイクスピア

シェイクスピア『夏の夜の夢』あらすじと感想~恋人たちと妖精のドタバタ喜劇!メンデルスゾーンの序曲でも有名なおすすめ作品

『夏の夜の夢』は有名どころの作品と比べて、たしかに影の薄い作品かもしれませんが、大好きな作品です。

とにかく笑える愛すべき作品です。「スパニエル」、「石垣」がもう愛しくてたまりません。心がふっと軽くなる夢のような楽しい劇です。

シェイクスピア作品でこんなに笑える劇と出会えるなんて思ってもいませんでした。

ぜひぜひおすすめしたい作品です!

ディストピア・SF小説から考える現代社会

面白くてわかりやすいテレビ・ネットの『要約・解説〈ファスト情報〉』の罠!『華氏451度』の世界が現実に

私たちはネットで簡単に情報を得られる便利な世界に暮らしつつも、大きな危険に身を晒しています。

手っ取り早く、簡単で、わかりやすい〈ファスト情報〉が溢れているのが現代です。私たちは多くの情報を知ったつもりになっていますが、その裏で進行している恐ろしい事態があるとしたら・・・?

この記事ではそんな恐るべき現状についてお話ししていきます