シェイクスピア

ロシアの文豪ツルゲーネフ

ロシアの文豪ツルゲーネフの生涯と代表作を紹介―『あいびき』や『初恋』『父と子』の作者ツルゲーネフの人間像

ドストエフスキーのライバル、ツルゲーネフ。彼を知ることでドストエフスキーが何に対して批判していたのか、彼がどのようなことに怒り、ロシアについてどのように考えていたかがよりはっきりしてくると思われます。

また、ツルゲーネフの文学は芸術作品として世界中で非常に高い評価を得ています。

文学としての芸術とは何か、そしてそれを補ってやまないドストエフスキーの思想力とは何かというのもツルゲーネフを読むことで見えてくるのではないかと感じています。

芸術家ツルゲーネフの凄みをこれから見ていくことになりそうです。

検察官ロシアの偉大な作家プーシキン・ゴーゴリ

ゴーゴリ『検察官』あらすじと感想~ロシア演劇界に衝撃をもたらした傑作

『検察官』のあらすじは、不正で私腹を肥やす役人たちが行きずりの若い旅人フレスタコーフを自分たちを摘発するためにやってきた検察官と勘違いし、役人たちが右往左往してとんちんかんなやりとりを繰り返すという喜劇です。

ゴーゴリは学生時代から風刺の達人で、ターゲットの特徴を絶妙に抽出し、ユーモアたっぷりに表現するのが得意な青年でした。そんな彼がロシア社会の悪を風刺し笑ってやりながら世の中を良くしようと考え作ったのがこの作品だったのです。

石の客ロシアの偉大な作家プーシキン・ゴーゴリ

プーシキン『吝嗇の騎士』あらすじと感想~ドストエフスキー『未成年』に強烈な影響を与えた傑作小悲劇

この作品はドストエフスキーと非常につながりの深い作品として有名です。

ドストエフスキーは無から作品を創造したのではありません。多くの偉大な先達の作品を長い時間をかけて自らに取り込み、そこからドストエフスキー流の世界観を表現していったのです。

『吝嗇の騎士』は直接的には『未成年』に最も強い影響を与えた作品ですが、『罪と罰』や『カラマーゾフの兄弟』にも影響を与えていると考えるとまた興味深いです。

石の客ロシアの偉大な作家プーシキン・ゴーゴリ

プーシキン『ボリス・ゴドゥノフ』あらすじと感想~イワン雷帝亡き後の混乱時代を劇作化

『ボリス・ゴドゥノフ』はプーシキンの歴史観を知る上で非常に重要な作品です。

ドストエフスキーも当然この作品を熟読しており、その歴史観を彼の内に取り込んでいます。ドストエフスキーの民衆愛はこういうところからも影響を受けているのかもしれません。

イヴァン雷帝亡き後のロシアの歴史を知る上でもとても興味深い作品ですのでおすすめの作品です。

おすすめドストエフスキードストエフスキー論

おすすめドストエフスキー解説書一覧~これを読めばドストエフスキー作品がもっと面白くなる!

この記事ではこれまで紹介してきましたドストエフスキー論を一覧できるようにまとめてみました。

それぞれの著作にはそれぞれの個性があります。

また、読み手の興味関心の方向によってもどの本がおすすめかは変わってくることでしょう。

簡単にですがそれぞれのドストエフスキー論の特徴をまとめましたので、少しでも皆様のお役に立てれば嬉しく思います。