『やばいデジタル “現実”が飲み込まれる日 』~個人情報が丸裸~情報管理社会の恐怖
友人は「この本はホラー小説を読んでるような気分で一気に読んでしまいました」と薦めてくれましたが、まさにその通り!ホラー小説とはよく言ったもので、ずばりそんな恐怖を感じる本でした。とても面白い本でした。これは今の時代にまさにオススメする1冊です。ぜひ手に取ってみてください。
この本を紹介してくれた友人には大感謝です。
友人は「この本はホラー小説を読んでるような気分で一気に読んでしまいました」と薦めてくれましたが、まさにその通り!ホラー小説とはよく言ったもので、ずばりそんな恐怖を感じる本でした。とても面白い本でした。これは今の時代にまさにオススメする1冊です。ぜひ手に取ってみてください。
この本を紹介してくれた友人には大感謝です。
この記事で説かれる箇所はこの本の中でもトップクラスに重大な指摘です。「宗教とは何か」という問題においてこれはかなり突っ込んだ内容です。もちろん、ここで述べられること=宗教と絶対的に言い切れるわけではありませんが、宗教が広まっていく過程をピンポイントで指摘しているようにも思えます。
これは僧侶である私にとっても無視できない問題です。レーニンの生んだ共産主義ソ連は宗教がベースになっている可能性がある。宗教をどう定義するかによっても異なってきますがこれはこの後も考えていかなければならない大きなテーマであると思います。
レーニンは海外旅行から帰国後の1895年12月、革命活動の容疑で逮捕されます。これが彼にとっての初めての逮捕となりました。
ですが想像以上に監獄は緩かったようです。むしろ快適とさえ言えたかもしれません。レーニンはこの監獄期間を利用したくさんの本を読み、政治的著作の執筆まで行っています。
差し入れも自由で、監視をかいくぐっての秘密のメッセージ交換までしていました。
これでは革命家を捕まえて監獄に入れた方が政府にとっては都合が悪いのではないかと思ってしまうほどです。
ドストエフスキーが逮捕された1849年の時とはまるで違う状況です。その頃の留置はかなり過酷で発狂する者や命を落とす者もいたというのですからその違いは歴然であるかと思われます。
レーニンは議論において異様な強さを見せました。その秘訣となったのが彼の毒舌や暴言でした。
権力を掌握するためには圧倒的に敵をやっつけなければならない。筋道通った理屈で話すことも彼にはできましたが、何より効果的だったのは毒舌と暴言で相手をたじたじにしてしまうことでした。
この記事ではそんなレーニンの圧倒的な弁舌についてお話ししていきます。
レーニンは兄の処刑によって革命家の道に進むことになりました。しかし最初からマルクス主義者として出発したのではありませんでした。彼はまずチェルヌイシェフスキーに傾倒します。
レーニンの母は彼が兄と同じ道を辿ることを恐れました。そのため農地経営を彼にさせようとしますが全く興味を示しません。彼は田舎生活を読書三昧で過ごし、自らの思想を練っていたのです。
そしてその後さらに心配した母は今度は弁護士になることを勧めます。そして驚くべきことに通常4年かかるカリキュラムを1年で終え、全ての科目でトップを取るという異次元の頭脳を見せつけました。やはりレーニンは驚くべき人物です。
こうして弁護士としての資格を取得しつつも、彼は革命家としての道を進んで行くことになります
ヴィクター・セベスチェン『レーニン 権力と愛』を読む⑶ 引き続きヴィクター・セベスチェン著『レーニン 権力と愛』の中から印象に残った箇所を紹介していきます。 ロシア帝政末期、暗殺の時代 1881年の皇帝アレクサンドル2世…
レーニンといえば、その後のソ連の方向を決定づけた冷酷な独裁者というイメージがありました。しかし彼は裕福で温かな家庭で育った普通の人間でした。そこから兄の処刑、町でのつまはじきなど、これまでの生活ががらりと変わってしまいました。こうした背景があったからこそレーニンが革命家になっていったと知り、それまでの冷酷で残酷な独裁者とはちょっと違った印象を受けることとなりました。
もちろん、レーニンのことを全肯定したとかそういうことではありません。しかし、身内が皇帝に殺されたという背景、家庭が壊されたという被害者意識、周囲の人間たちに手のひら返しをされたことによる人間不信など、様々な要因があってレーニンは革命へと突き進んでいったことを知ったのでありました。
ソ連の崩壊により資本主義が勝利し、資本主義こそが正解であるように思えましたが、その資本主義にもひずみが目立ち始めてきました。経済だけでなく政治的にも混乱し、この状況はかつてレーニンが革命を起こそうとしていた時代に通ずるものがあると著者は述べます。だからこそ今レーニンを学ぶ意義があるのです。血塗られた歴史を繰り返さないためにも。
この本ではソ連によって神格化されたレーニン像とは違った姿のレーニンを知ることができます。
そして何より、この伝記はとにかく面白いです!なぜロシアで革命は起こったのか、どうやってレーニンは権力を掌握していったのかということがとてもわかりやすく、刺激的に描かれています。筆者の語りがあまりに見事で小説のように読めてしまいます。
この本はとにかくおすすめです。
ロシア革命やレーニンを超えて、人類の歴史や人間そのものを知るのに最高の参考書です。
歴史においてあまりクローズアップされないシベリア出兵ですが、実は後の第二次世界大戦にもつながっていく非常に重要な出来事でありました。
共産主義のソヴィエトを警戒する意図だけではなく、欧米諸国からの圧力、そして第一次世界大戦の分け前を得るために欧米諸国にアピールしなければならなかった背景など、この本を読んでいると知らなかった意外な発見に驚くことが多々あります。
そして出兵が泥沼化し悲惨な戦闘が続き、日ソ相互の不審や憎しみが募っていく流れも後の日中戦争を彷彿とさせます。
シベリア出兵は日本の歴史を考える上で実は大きな意味を持った事件だったということをこの本では感じさせられました。