2022年12月

名作の宝庫・シェイクスピア

陶山昇平『薔薇戦争』~シェイクスピアの『ヘンリー六世』『リチャード三世』の時代背景を知るのにおすすめの解説書!

とんでもなく複雑で難しい薔薇戦争というテーマは、普通なら読み進めるのも大変な書物になってしまうでしょう。ですがこの本は違います。たしかに一読して全てを理解するのは難しいとしても、この戦乱の全体像を把握しながらすんなりと最後まで読み進めることができるのです。このこと自体がものすごいことだと思います。

実際この作品を読んでから『ヘンリー六世』や『リチャード三世』を読み直したのですが、前回とは全く違った印象を受けることになりました。話の流れが見えるのです!やはり時代背景や話の流れはある程度分かっていた方が楽しめること間違いなしです。

秋に記す夏の印象~パリ・ジョージアの旅

(18)フェルメール『デルフトの眺望』をオランダのマウリッツハイス美術館で堪能!

フェルメールの町デルフトから電車で30分もかからぬ距離にあるデン・ハーグという街。

ここにフェルメールの代表作『デルフトの眺望』と『真珠の耳飾りの少女』が展示されているマウリッツハイス美術館があります。

私がオランダにやって来たのも、デルフトの町を見てみたいという思いもありましたがやはり1番は私の大好きな『デルフトの眺望』や、フェルメールで最も有名なあの『真珠の耳飾りの少女』を観てみたいというのがその最大の目的でした。この記事ではその『デルフトの眺望』についてお話ししていきます。

名作の宝庫・シェイクスピア

河合祥一郎『シェイクスピアの正体』~時代背景や丁寧な資料読解を用いて異説や陰謀論と正面から向き合った名著!

実は、私はこの作品を実際に手に取るまではその内容を勘違いしていました。

巷に溢れる、「〇〇の真実」、「誰も知らない〇〇」「真の〇〇」という刺激的なタイトルの作品たち。「我こそは真の〇〇を語っている!これまでの通説は嘘だ!」のような、そんな流れの本のように私はこの本も見てしまっていたのです。

ですが、いざこの本を読んでびっくり。なんとこの本はそんな巷に溢れる「〇〇の真実」的なゴシップ、陰謀論的なものに真っ向から立ち向かった最高にハードボイルドな作品だったのです!これには驚きでした。

秋に記す夏の印象~パリ・ジョージアの旅

(17)フェルメールの故郷デルフトをご紹介!顕微鏡で有名なレーウェンフックとのつながりも!

この記事ではオランダを代表する光の画家フェルメールのゆかりの地デルフトをご紹介します。

フェルメールは生涯のほとんどをこの町で暮らし、数々の名画を生み出しました。そんなデルフトには今も残るゆかりの地がいくつもあります。

また、フェルメールと全く同じ1632年にこの町で生まれたもう一人の天才レーウェンフックについてもこの記事でお話しします。顕微鏡で微生物を発見したことで有名な彼とフェルメールはご近所さんでした。レンズを通して「見えない世界」を探究した二人の偉人の存在には驚くしかありません。

名作の宝庫・シェイクスピア

松岡和子『すべての季節のシェイクスピア』~シェイクスピア演劇の奥深さ、楽しさを学べる珠玉のエッセイ集!

本紹介にもありましたように圧倒的な数の演劇、演劇人と触れ合ってきた著者の経験はすさまじいものがあります。

私はこの本を読んでいて、そのシェイクスピア演劇の奥深さと言いますか、無限の幅を感じました。「あ、ここはそう理解していけばいいのか!」「なるほど、ここはそうやって作られていったのか!」「え?そこからそういう解釈の演劇もありなんだ!」という目から鱗の発見がどんどん出てきます。

シェイクスピア作品を私は舞台に観に行ったり、本で読んでいるわけですが、舞台と本の違いということを特に意識させられた読書になりました。

秋に記す夏の印象~パリ・ジョージアの旅

(16)ナポレオン敗北の地ワーテルローを訪ねて~ユゴーがレミゼ完成のためにわざわざ訪れた古戦場

パリを出発した私が向かったのはベルギー国内にある古戦場ワーテルローの地。

ここは1815年にナポレオンが最終決戦の末に敗れ、彼の栄光に終止符が打たれた場所として知られています。

そしてここは『レ・ミゼラブル』を書き上げたユゴーにとっても非常に重要な場所でした。

この記事ではそんなナポレオンとユゴーのゆかりの地ワーテルローについてお話ししていきます。

名作の宝庫・シェイクスピア

中野好夫『シェイクスピアの面白さ』~シェイクスピアがぐっと身近になる名著!思わず東京03を連想してしまった私

この作品は「名翻訳家が語るシェイクスピアの面白さ」という、直球ど真ん中、ものすごく面白い作品です。

この本の中で一番面白いなと思ったのはシェイクスピアをもっと肩肘張らずに楽しもうと著者が語る箇所でした。

「文豪だから」とか、「古典の傑作だから」とか、そういう肩肘張った姿勢でシェイクスピアは読まなくていい!ただシンプルに観て、読んで感じたままでいいのだ!当時の人たちはそうやってシェイクスピア劇を楽しんでいたのだから。

そう言われてみると、「あぁ!なるほどなぁ!」と強く感じますよね。

そしてそんな著者の言葉から強く連想してしまったのが東京03の存在でした

秋に記す夏の印象~パリ・ジョージアの旅

(15)パリ滞在を終えてドストエフスキーに思う~なぜラスコーリニコフはラスティニャックにならなかったのだろうか

一週間ほど滞在したパリでの日程もいよいよ終わりを迎えます。

『秋に記す夏の印象』ということでドストエフスキーに倣って私の印象を述べていこうという趣向でありましたが、なかなかドストエフスキー本人についてのことはここまで多くは語れませんでした。

ドストエフスキー自身もパリの名所や芸術などについてはほとんど語りませんでしたが、パリ篇の最後はやはり彼について思ったことを書いていきたいと思います。
この記事のメインテーマは『罪と罰』の主人公ラスコーリニコフと、バルザックの『ゴリオ爺さん』の主人公ラスティニャックについてです。

名作の宝庫・シェイクスピア

シェイクスピア『まちがいの喜劇』あらすじと感想~離ればなれだった二組の双子が織りなす間違い続きの物語

この作品はシェイクスピアの初期に書かれた作品で、日本ではあまりメジャーではない作品ではあります。私も恥ずかしながら名前を聞いたことがある程度でした。ですがこの作品は劇場で人気があった作品であり、現代でも様々なアレンジが加えられて上演されるなど、高い評価を受けている作品でもあるそうです。

たしかにこの作品は舞台向きだなというのは私も読んでいて感じたことではありました。逆に言うと、本として読むのはなかなかに厳しいということでもありますが・・・。

秋に記す夏の印象~パリ・ジョージアの旅

(14)パリ郊外メダンのゾラの家へ~フランスの偉大な文豪が愛したセーヌの穏やかな流れと共に

この記事ではパリ郊外メダンにあるゾラの家をご紹介します。

『ナナ』などの大ヒットによって資産を蓄えたゾラが長い年月をかけて完成させたのがこの邸宅になります。

フランスの文豪が愛したセーヌ河畔の静かな住宅地。

小舟を浮かべて時を過ごしたとされる美しきパリ郊外の雰囲気もこの記事では紹介していきます。