僧侶の日記 「函館ロシア極東大学 はこだてロシアまつり2020」

僧侶の日記

2020年2月11日(火・祝)、函館元町にあるロシア極東連邦総合大学函館校にて第22回はこだてロシアまつりが開催されました。

私は今年の1月よりこの大学の公開市民講座にてロシア語を学び始めたご縁で、今回このお祭に初めて足を運ぶことになりました。

お祭りは11時にスタート。

大学の玄関から何やら巨大なわら人形のようなものが現れました。

大学横の駐車場に移動すると、ちょっとした演劇が始まります。

この大きなわら人形は冬の象徴「モレーナ」と呼ばれています。

この演劇は「マースレニッツア」と呼ばれる、冬を追い出し春の到来を祝う伝統行事です。

わら人形に火が点けられました。

あっという間に火の勢いは増していきます。

中に仕込まれていた爆竹が弾ける激しい音と共にわら人形が崩れ落ちていきます。

間近で見ると、なかなかの迫力です。

メラメラ燃える炎を見ていると、何かちょっとした神聖な気持ちになりました。

さて、マースレニッツァが終わると構内へ移動し、お祭りらしい雰囲気のもとロシア料理を頂いたり、大学のコーラスグループによるロシア音楽のコンサートを聴くことができました。

ボルシチやピロシキなど、ロシアの家庭料理の味を楽しむことができます。

写真を撮るのを忘れるという痛恨のミスでしたが、素朴な味でほのぼのとお食事を楽しむことができました。

売店ではロシアグッズや、ロシアの人気キャラクター、チェブラーシカのグッズが販売されており、その横にはロシアの伝統的な小物や楽器、衣装なども展示されていてロシアらしい雰囲気を感じることができました。

普段日常生活をしていてはなかなか触れ合うことのないロシア文化。

ロシアまつりではそんな普段では味わうことのできないディープな雰囲気を味わうことができる面白い体験となりました。

さて、ここまでロシアまつりについてお話しさせて頂きましたが、ところでみなさん、そもそも函館にロシア極東大学という学校があったのはご存知でしたか?

私もここへ通うようになるまではその存在をうっすらと知っているかくらいのものでした。

極東大学は元町地区にあり、すぐそばにはハリストス正教会やロープウェイがあります。

この大学はロシアのウラジオストクにある極東連邦大学の分校という形をとっている大学です。

日本国内にロシア語を教えている大学は数多くあれど、ロシアの大学が直接分校を開設して講義を提供しているのはここだけだそうです。

しかもこの極東連邦大学は広大なロシアの中でも有数の名門大学だそうで、函館極東大学生はカリキュラムの一環としてそこへの留学もできるという、ロシアを学ぶ上で非常に恵まれた環境だそうです。

極東大の存在はなんとなくは知っていたものの、まさかここまですごい大学だったとはと私自身驚いた記憶があります。

東京や大阪などの大都市ならまだしも、この函館でそんな恵まれた環境があるというのはもっと世の中に知られてもいいのではないかと思うほどでありました。

ここを卒業すればロシアに関する技量から言えば国内でもトップクラスになるのではないでしょうか。

だとすればグローバル化が進む時代、こんなに有利なことはないのではないでしょうか。

さらに英語やドイツ語、フランス語などのメジャーな言語に比べてロシア語は習得している人間の数が明らかに少ないです。

これはライバルが少ないということも意味することでしょう。

就職や社会人としての活躍という面でもこの大学が果たす役割は決して小さくないのではないかと私は思います。

ハリストス正教会

函館は開国以来、ロシアと深いつながりがあります。

「ガンガン寺」という愛称で親しまれている元町のハリストス正教会ともこの大学はつながりがあります。

ハリストス正教会は日本で初めてできたロシア正教の教会です。

私たち函館市民にとってロシアという国は実は身近な存在であります。

ロシアと言えば怖いイメージがあるかもしれませんが、その文化は非常に興味深いものがあります。

私自身、現在ロシア文学、特にドストエフスキーの研究を続けています。

彼の作品や生涯を学ぶうちに、ロシアの思想と日本人の思想において重なる部分が多いことに気づかされました。

だからこそドストエフスキーやトルストイ、ツルゲーネフなど、ロシアの文豪の作品が日本でも非常に愛されることになったのではないかと私は思います。

ロシアには私たち日本人を惹き付ける何かがある、私はそう感じています。

さて、今回初めてお邪魔させていただいた「はこだてロシアまつり」。

ふだんなかなか味わうことができないユニークな体験で、とても興味深いものでありました。

みなさんもぜひ来場してみてはいかがでしょうか。

では、本日はこれにて失礼させて頂きます。

最後までお付き合い頂きありがとうございました。

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