ルネサンス

『ローマ旅行記』~劇場都市ローマの魅力とベルニーニ巡礼

(7)カラカラ浴場とアッピア街道、クラウディア水道橋を訪問。古代ローマの驚異的な技術力に驚愕

古代ローマの驚異の建築技術を体感しに、私はローマ郊外へと出かけました。

そこで古代ローマ時代の水道橋を見ながらガイドさんが話してくれたことが印象に残っています。

「ギリシア文明も古代エジプト文明も巨大な建造物を作りました。ですがローマ文明はその全てが実用的です。コロッセオ、道路、水道橋、そのどれもが人々の生活に直結するものです。ギリシアの神殿やピラミッドはたしかに大きいです。ですがそれは誰のためのものですか?何の役に立ちますか?ローマは違います。文明が実用性と結びついているのがローマの素晴らしいところです。」

実用性を極めた文明!

なるほど、これはローマ帝国を知る上で非常に重要なポイントではないでしょうか!

『ローマ旅行記』~劇場都市ローマの魅力とベルニーニ巡礼

(4)ミケランジェロが設計したカンピドーリオ~フォロ・ロマーノを一望するローマの象徴的建造物

『「すべての道はローマに通じる」というのはあまりに有名な言葉だが、ローマのどこに通じるのかというと、それはこのカンピドーリオなのである』

漠然と知っていた言葉の背景を知れるのはやはり面白い。

そういう意味でも古代ローマを学ぶのであるならばまずはここからスタートすべきという石鍋真澄の言葉は非常に納得できるものがあります。

そして何と言ってもやはり注目したいのが、現在のカンピドーリオがミケランジェロの設計だという点です。この記事ではそんなカンピドーリオについて見ていきます。

フィレンツェイタリアルネサンスと知の革命

フィレンツェ・サンタ・クローチェ聖堂~ミケランジェロ、マキャヴェリ、ガリレオの墓を訪ねて

2022年末、私はヨーロッパを旅しました。そしてその時の体験を『ドストエフスキー、妻と歩んだ運命の旅~狂気と愛の西欧旅行』という旅行記にまとめ当ブログで更新してきました。そしてその旅の中で私はフィレンツェも訪れています。

今回の記事ではそんなフィレンツェの中でも特に印象に残っているサンタ・クローチェ聖堂をご紹介していきます。

この聖堂には錚々たる偉人達のお墓があります。私はこうした偉人達のお墓参りがしたくこの聖堂にやって来たのでありました。特にミケランジェロやマキャヴェリのお墓には強い思いを持って私はお墓参りをしました。

ドストエフスキー、妻と歩んだ運命の旅~狂気と愛の西欧旅行

(23)芸術の都ヴェネツィアを訪ねて~美しき水の都にドストエフスキーは何を思ったのだろうか

この記事ではドストエフスキー夫妻が訪れたヴェネツィアと、その道中で立ち寄ったボローニャをご紹介します。

誰もが憧れる水の都ヴェネツィア。ドストエフスキー夫妻はわずか数日の滞在でしたが、楽しい一時を過ごしたようです。私も夫妻が過ごしたヴェネツィアを歩き、彼らの滞在に思いを馳せながらこの街のゆかりの地を巡ったのでありました。

どこを撮っても美しい写真が出来上がる驚異の街でした。

ドストエフスキー、妻と歩んだ運命の旅~狂気と愛の西欧旅行

(22)フィレンツェでのドストエフスキーの日々~ゆかりの地や彼お気に入りの芸術をご紹介!

夫妻はバーデン・バーデン・ジュネーブ・ヴヴェイでどん底を見た。そんな彼らに恐いものはもう何もない。這い上がるしかないのだ。

悲しみや苦しみを分かち合い、今や二人は強固な絆で結ばれた。彼らの復活はいよいよここから始まっていく。自分たちをミコーバー夫妻になぞらえたフィレンツェでの生活はこの旅の大きなポイントになったのではないでしょうか。

あぁ、美しきフィレンツェ!できるなら私ももっともっとゆっくり滞在したかった!さすがは花の都。この街の芸術には感嘆させられっぱなしでした。

ドストエフスキー夫妻にとってもこの街での滞在はかけがえのない日々だったと私は信じたい。

秋に記す夏の印象~パリ・ジョージアの旅

(11)ルーブル美術館でドストエフスキーが愛した理想風景画家クロード・ロランを発見。同時代の天才プッサンと共にご紹介

パリといえばやはりルーブル美術館を思い浮かべる方も多いと思います。

ですが、ドストエフスキーに関心を持っている私にとっては実はこの美術館はノーマーク。正直、特にこれといってものすごく見たい作品があるというわけでもなかったのです。「有名なルーブルだし、せっかくだし行っておきますか」くらいのものだったのでした。

しかし実際にここを訪ねてみて、そんな軽率なことを思っていた自分を大いに恥じることになりました。この美術館はやはり評価されるべくして評価されている素晴らしい美術館でした。今さら私がこんなことを言うのもおこがましい話ではありますがあえて言いましょう。「やっぱりルーブルはすごかった!」と

ローマ帝国の興亡とバチカン、ローマカトリック

モンテーニュ『旅日記』~『エセー』で有名な16世紀フランス人思想家のイタリア紀行!16世紀末のローマを知れる貴重な文献

今の美しいバチカン周辺の街並みは実は17世紀に入ってからの都市改造、さらにはベルニーニの設計によるものが大きいです。ですのでそれ以前に訪れたモンテーニュは今では到底見ることのできない、かつてのバチカンを見ていたことになります。フォロ・ロマーノも現在のように発掘されず、野ざらし、いや、土に埋まったままの状態でした。

そんな私たちが思い浮かべるようなローマとはまったく違った世界を見たモンテーニュの貴重な言葉を聞けるのが本書になります。

ローマやバチカンのことを知るのに非常に興味深い内容が満載の素晴らしい作品でした。やはりモンテーニュ恐るべしです。

ローマ帝国の興亡とバチカン、ローマカトリック

『地球の歩き方ローマ2018~19』~驚きの網羅ぶり!あまりの満足感に紹介せずにはいられない!

私はこの『ローマ』版を買う前にすでに『イタリア』版を買っていました。

ですがローマを学べば学ぶほど行きたい場所が増えてきました。しかもベルニーニや文学ゆかりの地となるとかなりマニアックな場所も出てきます。そうなると『イタリア』版では対応しきれません。

そこで改めて『ローマ』版を買って見てみるとそれらマニアックな場所もばっちり収録されているではありませんか!

地図もしっかり細かい所まで掲載されていますし、解説も充実しています。これは素晴らしい!

私はこれまで当ブログで様々な本を紹介してきましたが、まさか『地球の歩き方』を紹介する日が来ようとは!(笑)

ローマ帝国の興亡とバチカン、ローマカトリック

石鍋真澄『サンピエトロが立つかぎり 私のローマ案内』~美術、歴史、宗教、全てを網羅した最強のローマガイドブック!

この本は最高です!

ローマの魅力を堪能するのにこれほど優れた作品は存在しないのではないでしょうか!それほど素晴らしい作品です。

「本書によってローマの魅力を会得した読者は、熱い旅心を呼び覚まされるにちがいない。」

まさにこれです!この本を読むとものすごくローマに行きたくなります!

この本は終始わくわくする名解説を楽しむことができます。

その深さ、広さには驚くしかありません。漠然と見えていたローマの景色が変わること請け合いです。

最強のローマガイドブック、ここに極まりたり!!

ぜひぜひおすすめしたい逸品です!

ローマ帝国の興亡とバチカン、ローマカトリック

石鍋真澄『サン・ピエトロ大聖堂』~美の殿堂の歴史とその魅力をもっと知るためにおすすめの参考書

サン・ピエトロ大聖堂はその歴史を知らずとも圧倒される驚異の建築です。

ですがその歴史や観るべきポイントを知ることでその魅力をもっと味わうことができます。

私も2019年に訪れた時はただただそのスケールと美しさに圧倒され、じっくり味わうどころではありませんでした。予習する時間もなかなか取れず、帰国してから「もっと予習してから行きたかったな」と悔いが残ったものでした。

ですので次に行くときはしっかり勉強してから向かおうと心に決めたのでした。

そんな私にとって最高の参考書となったのがこの作品でした。

ものすごく面白い作品です。ぜひおすすめしたい一冊です。