資本主義

キューバキューバ編

社会主義と資本主義、そして宗教のつながり~ぼくがキューバを選んだ理由 キューバ編⑥

ここまで4本の記事にわたってキューバの歴史をお話ししてきましたが、みなさんの中には次のような疑問をお持ちになった方もおられるかもしれません。

「なぜいきなりキューバの歴史をここまで話し出したのだろう。いや、そもそもなぜキューバ?キューバと宗教って何か関係はあるの?」と。

たしかにキューバは宗教の聖地ではありません。

ですが、私にとっては宗教を学ぶ上で非常に重要な国がキューバだったのです。

今回の記事ではその「なぜ私が宗教の聖地でもないキューバを選んだのか」ということについてお話ししていきます。

キューバ編

カストロの改革とソ連崩壊後のキューバ~キューバの歴史を解説⑷ キューバ編⑤

前回の記事「革命政権とミサイル危機~キューバの歴史を解説⑶ キューバ編④」でお話ししましたが、1962年、キューバ・ミサイル危機で世界は破滅までぎりぎりのところでなんとか踏みとどまることができました。

アメリカはキューバへの軍事侵攻計画を取り止め、ソ連はミサイル基地を撤去するという合意の下それは速やかに実行されました。

世界中の人々は安堵のため息をついたところでしたが、キューバからすれば煮えきらないものが胸の内に残ることとなりました。この記事ではそんなキューバのその後の展開についてお話ししていきます。

アメリカアメリカ編

911メモリアルミュージアムと夜のニューヨークに思う アメリカ編③

クルーズを終えると今日の一番の目的地、911メモリアルミュージアムへ。

いつか見てみたいとずっと思っていたグラウンドゼロ。 犠牲者の名前が刻まれた石。そこに花束や国旗が供えられています。水の流れる音の中、私は黙祷を捧げました。

僧侶として宗教に携わる身として、宗教が絡んだ争いはどうしても深く考えざるをえません。イスラエルでも、ボスニアでもそうでした。

答えの出ない、重い問い。

ここニューヨークでも同じように、そんな問いを目の前に突き付けられたように感じました。

アメリカアメリカ編

エンパイアステートビルとニューヨークの摩天楼~トトロの魔法と人間の魔法 アメリカ編②

今回の記事では摩天楼についてお話ししていきます。

唐突にトトロが出てきて戸惑われた方もおられたかもしれません。

ですが、私はあの摩天楼を見てトトロのあのシーンを連想せずにはいられませんでした。

そしてひとりでにあっという間に成長していく植物のイメージがまさにここニューヨークにぴったりなような気がしたのです。

ニューヨークアメリカ編

資本主義教の神殿ニューヨーク・フェデラルホールとウォールストリート アメリカ編①

20日間かけて周遊したスペインともいよいよお別れ。

次に向かうはアメリカ、ニューヨーク。

まず向かうのはウォール街。 私がニューヨークで1番見たかったもの、フェデラルホールもそこにあります。1789年、まさしくその場所でジョージ・ワシントンがアメリカ合衆国初代大統領に選出され、就任演説を行いました。

いわばアメリカ合衆国建国の象徴であり、アメリカの自由と平等という理想がこの建物に込められています。ここを訪れる観光客でそのことを考えている人はほとんどいないかもしれません。

しかしアメリカの歴史や思想を知る上で、この神殿のような建物とワシントンの像がここウォールストリートにあるという意味は見逃せないことだと思います。