2021年7月

ニーチェとドストエフスキー

ニーチェ発狂の現場と『罪と罰』ラスコーリニコフの夢との驚くべき酷似

1889年1月、ニーチェ45歳の年、彼は発狂します。彼が発狂したというエピソードは有名ですがその詳細に関しては私もほとんど知りませんでした。
しかし、参考書を読み私は衝撃を受けました。その発狂の瞬間がドストエフスキーの代表作『罪と罰』の主人公ラスコーリニコフが見た夢とそっくりだったのです。

ニーチェとドストエフスキー

橋本智津子『ニヒリズムと無ーショーペンハウアー/ニーチェとインド思想の間文化的解明』

ショーペンハウアー、ニーチェのニヒリズムと仏教思想の繋がりを学ぶのにおすすめ!橋本智津子『ニヒリズムと無ーショーペンハウアー/ニーチェとインド思想の間文化的解明』 前回の記事 今回ご紹介するのは2004年に京都大学学術出…

名作の宝庫・シェイクスピア

福田恆存『人間・この劇的なるもの』シェイクスピア翻訳で有名な劇作家による名著!「個性などというものを信じてはいけない」「人間は必然を求める」

著者の福田恆存はシェイクスピア作品の翻訳で有名で、私もいつもお世話になっています。私は新潮社版のシェイクスピアが好きで格好いいセリフや言葉遣いにいつも痺れています。

この本は1956年に初めて刊行され、今でも重版されている名著中の名著です。現代においてもまったく古さを感じません。

自分とは何か、個性とは何か、自由とは何か。

私たちの根源に迫るおすすめの1冊です。非常におすすめです!ぜひ手に取って頂ければなと思います。

ニーチェとドストエフスキー

教養とは何か~読書や知識量で得られるものなのだろうか

今、世の中は「教養ブーム」と言えるかもしれません。

「ビジネスに効く教養」や「人生の役に立つ教養」をわかりやすく紹介する本や情報が大量に出回っています。

ですが、知識をたくさん得ることで自分が教養のある人間だと思い込み、他者を下に見るようになってはそれこそ本末転倒なことになってしまうのではないでしょうか。人としてあなたはどう生きるか、何をしているのか、その生き様が問われるのが教養なのではないかと感じました。

ニーチェとドストエフスキー

『西尾幹二全集第五巻 光と断崖ー最晩年のニーチェ』~発狂直前のニーチェの思想を解説 

発狂直前のニーチェの思想を解説『西尾幹二全集第五巻 光と断崖ー最晩年のニーチェ』 前回の記事 今回ご紹介するのは2011年に国書刊行会より発行された西尾幹二著『西尾幹二全集第五巻 光と断崖ー最晩年のニーチェ』です。 早速…

ニーチェとドストエフスキー

なぜニーチェは難しいのか、人によって解釈が異なるのかードストエフスキーとの共通点

なぜニーチェは難しいのか、人によって解釈が異なるのか 前回の記事 前回の記事では西尾幹二の『ニーチェ 第一部』をご紹介しましたが、今回はその本の中でも特に気になった箇所があったので皆さんと一緒に考えていきたいと思います。…