トルストイ『カフカースのとりこ』あらすじと感想~トルストイ作の子供向け教科書にも収録されたカフカース物語
トルストイは子供たちの教育に並々ならぬ熱意を抱いていました。
自分の邸宅を学校として開放し、自ら教え、ついには自分で教科書を作ってしまうほどでした。
今作『カフカースのとりこ』はそんな自作教科書に収録された作品になります。
『カフカースのとりこ』というタイトルから私は最初、カフカースに夢中になる話かと思ってしまっていたのですが「捕虜」の「とりこ」でした。
この作品も芸術家トルストイらしい見事な自然描写と、究極の人間観察家トルストイの特徴が出ています。