(28)ローマ・ナヴォーナ広場の『四大河の噴水』~ベルニーニ、失脚からの完全復活!敵対していた教皇も絶賛した傑作!
今回の記事では堅物なイノケンティウス十世の即位によって不遇の身となったベルニーニが完全復活を果たすきっかけとなったナヴォーナの広場の『四大河の噴水』をご紹介していきます。
現在でもローマ市民や観光客の憩いの場となっているナヴォ-ナ広場。この広場で一際目を引く噴水もベルニーニの優れた発想力の賜物でした。この噴水の素晴らしさと魅力をお伝えします。
今回の記事では堅物なイノケンティウス十世の即位によって不遇の身となったベルニーニが完全復活を果たすきっかけとなったナヴォーナの広場の『四大河の噴水』をご紹介していきます。
現在でもローマ市民や観光客の憩いの場となっているナヴォ-ナ広場。この広場で一際目を引く噴水もベルニーニの優れた発想力の賜物でした。この噴水の素晴らしさと魅力をお伝えします。
この記事ではベルニーニの最高傑作『聖女テレサの法悦』をご紹介します。
官能的とすらいえるほどの恍惚境が表現された衝撃的な彫刻です。
実際に現場で観てみた私も衝撃を受けました。この彫刻がバロックの最高傑作と言われるのがよくわかります。
私はローマ滞在中何度もこの教会を訪れました。何度観ても感嘆してしまいます。電気もライトもない時代にこれほど完璧に光を操ったというのは衝撃的としか言いようがありません。ベルニーニ恐るべしです。
グラハム・ベルは1876年の電話機の発明で有名な発明家です。
なんと、ベルは1847年生まれということで、あのトーマス・エジソンと同い年です。
しかも二人は電信機の開発をめぐってバチバチのライバル関係でもありました。同い年の二人がアメリカでしのぎを削っていたのかと思うと歴史の面白さを感じました。
また、前回の記事ではエジソンが若き頃読書家だったということをお話ししましたが、やはりこのベルもそうでした。ベルもシェイクスピアを暗記するまで読み、そこからたくさんの本を読み漁ることになります。
エジソンもシェイクスピアを読んでいましたが、やはり欧米人にとってシェイクスピアがいかに巨大な存在だったかということを感じさせられます。
イノケンティウス十世の即位によって失脚してしまったベルニーニ。黙々と『真実』の像を彫り続けるベルニーニであったが、やはり彼は偉大な男でした。
この『真実』という作品について石鍋真澄は「我々がこの作品から学びうるのは、べルニーニは常に何か仕事をせずにはいられない勤勉な性格の持主だったということ、そして彫刻は彼にとって究極的表現手段だったということである。」と述べています。
失脚し、人生初の挫折、屈辱を味わった時でもベルニーニは彫り続けたのです。ここにベルニーニの人柄が凝縮されていると思います。
そしてこの像とともに「真実こそ最大の美徳だ」という言葉を子どもたちに残したというのも彼らしい誠実さが伝わってくるのではないでしょうか。
今回の記事ではローマ・バルベリーニ広場にあるベルニーニ作トリトーネの噴水をご紹介します。
この作品は噴水の仕組みとしては至ってシンプル。ほら貝の先から水が真上に噴き上がり、その水がランダムに跳ね返って滴り落ちていきます。このシンプルな作りながらなぜか目が離せなくなる水の動きには驚かざるをえません。
そしてこの噴水はなんともコミカルでかわいらしいです。かわいらしいイルカを見にぜひ皆さんもこの噴水を訪れてみてはいかがでしょうか。
この作品は誰もがその名を知る発明家トーマス・エジソンの伝記になります。
エジソンは学校にほとんど通っていません。ですが彼は猛烈な読書家でディケンズやシェイクスピア、『レ・ミゼラブル』など様々な文学作品に親しみその想像力を耕していたのでありました。
この伝記ではそんなエジソンの波乱万丈の生涯を知ることができます。エジソンについては名前は知っていてもいざどんな時代に生きてどんな生涯を送ったかはほとんど知らなかったので、この本は非常に興味深いものがありました。
ローマ・トラステヴェレ地区サン・ピエトロ・イン・モントリオ教会のライモンディ礼拝堂。ここはまさにベルニーニの光の魔術が生み出された場所でもあります。
ライモンディ礼拝堂はベルニーニが光の統御に完全に成功した最初の作品です。
電気がない時代においてベルニーニはいわば独自の方法で舞台空間を照らすスポットライトを生み出したのです。
ベルニーニの演劇的手法、光のスペクタルの発想には脱帽です。これが1630年代の作品のだからなおさらです。
この教会で過ごした時間は私のローマ滞在の中でも特に印象に残っています。
ベルニーニの光のスペクタクルを感じるのにもこの教会は非常に素晴らしいスポットです。ぜひおすすめしたい教会です。
ベルニーニの『ウルバヌス八世』はスペイン広場にも近いバルベリーニ宮に展示されています。
私もこの肖像を見にここを訪れたわけですが、この彫刻が肖像彫刻の最高傑作と称えられる理由がよくわかりました。
私はこの彫刻から目が離せなくなり、しばらくこの像の前から動けなくなるほどでした。
私はこんなに素晴らしい肖像をこれまで見たことがありません。最高傑作とはこういうことなのかと心の底から感嘆した体験でした。
そしてこの記事ではそんなベルニーニの独特な肖像制作法や人間観察についてもお話ししていきます。
ファラデーは1791年にロンドンで生まれた科学者です。
ファラデーといえば、理系の科目が苦手だった私でも「ファラデーの法則」という言葉をなんとなく覚えていました。
ですが科学界のビックネームというイメージがあったものの、この人物がどの時代に生き、どんな生涯を送ったのかということは全く知りませんでした。
そんな私にとってこの伝記は驚きの連続でした。
19世紀イギリスの雰囲気も知れるこの伝記は私にとってもありがたいものがありました。
この記事ではあの「ロンギヌスの槍」を題材にしたベルニーニの傑作をご紹介します。
サン・ピエトロ大聖堂にある『ロンギヌス』はバルダッキーノやその先に見えるカテドラ・ペトリのちょうど反対側の向きにあります。そのため多くの人がこの像を見逃して帰ってしまうかさっと流して終わってしまいます。ですがそれはあまりにもったいないです。ぜひこの像にも時間を割くことをおすすめします。
ベルニーニの魔術がこれでもかと炸裂した傑作です。細部にまで彼得意の超絶技巧が施された必見の彫刻です!