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ようこそお越しくださいました。初めて当ブログへお越しの皆様へのご案内。まずはこちらへどうぞ

上田隆弘
目次

ようこそお越しくださいました。初めて当ブログへお越しの皆様へのご案内。まずはこちらへどうぞ

はじめまして。当ブログの管理人上田隆弘と申します。

このブログは、ブログタイトルにもありますように自問自答をモットーに日々の生活の中の様々なことに目を向け言葉を綴ってみようという私の試みから始まりました。

ですが皆さんもお気づきのように、いつの間にか「旅と読書のブログ」へと変貌を遂げていたのでありました。しかも記事の数も2000を越えようかという分量になり、最近では「何を読んだらよいかわからない」というお声を頂くことが増えてきて参りました。

というわけでこの記事では当ブログ内の大まかなご案内をしていきたいと思います。

まずは自己紹介ですが、こちらの「自己紹介ページ」にて私の経歴等々を記しております。

そしてここからはメインのコンテンツを順に紹介していきます。

仏教コラム+α

このカテゴリーではタイトル通り仏教に関するコラムやお知らせを投稿しています。「僧侶の日記」は仏教に限らず日々のことで思ったことや、おすすめの本などを紹介しています。

仏教コラムでは「お釈迦様のことばに聞く」というテーマで連載記事を書いています。現在は「仏教書データベース」の記事の更新で仏教コラムの更新がストップしていますが、いずれこちらも再開したいと考えております。

仏教書データベース

インド思想と文化、歴史
インドにおける仏教
スリランカ、ネパール、東南アジアの仏教
中国仏教と思想・歴史
日本仏教とその歴史

2023年6月上旬をもって「親鸞とドストエフスキー」の記事の更新が一段落したため、ここから先は当ブログでも仏教についての更新へと進んでいきます。

この仏教書データベースではインドや東南アジア、中国、日本とそれぞれの歴史や文化、思想を学ぶためのおすすめ本を紹介していきます。

これから毎日更新し、少しずつ充実させていく予定です。ぜひ参考にして頂けましたら幸いです。

現地写真から見るブッダの生涯

私は2024年2月から3月にかけてインドのブッダゆかりの地を巡りました。
その体験を基にこの連載記事【仏教講座・現地写真から見るブッダ(お釈迦様)の生涯】は書かれています。
この連載でご紹介する写真は基本的には私が現地で撮影してきたものになります。

やはり実際にブッダが生きておられた場所を訪れると、
これまで本や写真だけで知っていた世界とは異なるものを感じます。
この連載記事でも現地ならではの体験を織り交ぜてお話ししていきます。

また、この連載記事の特徴として、
ブッダの生涯だけでなく当時の時代背景にもスポットを当てた点をぜひ強調したいと思います。

「宗教は宗教だけにあらず」

これは私が仏教を学ぶ上で大切にしている視点です。

この連載記事を読めばブッダの生涯だけでなく当時のインド社会の雰囲気も感じて頂けることでしょう。
これはきっと皆さんにとっても刺激的な体験になると思います。
意外な発見が満載で、私達日本人が想像するインドとは違う世界をご紹介することになります。

仏教入門と言いますと固くて読みにくいイメージがあるかもしれませんが、
この連載は仏教を知らない方でも「一つの読み物」として楽しんで頂けるようにと執筆しました。
きっと「へぇ~!そうなんだ!」と興味を持って読んで頂けるのではないかと信じています。

「宗教や仏教を学ぶ」と言いますと肩肘張ったものになってしまうかもしれませんが、
ぜひ気楽にブッダという一人の偉人の生涯に触れて頂けたらなと思います。

インド・スリランカ 仏跡紀行

2023年8月下旬、私はインドに向かいました。

33歳にして初めてのインド・・・。

三島由紀夫は生前こう言っていたそうです。「インドには、人それぞれに行く時期が必ず自然に訪れる」と。

インドの旅は私の「宗教を巡る旅」の終着点でもあります。様々な宗教や文化を学んできた私にとって、やはり最後に行き着く場所は仏教誕生の地インドでなければなりません。

世界一周記

タンザニア編
トルコ編
イスラエル編
ポーランド編
チェコ編
オーストリア編
ボスニア・ヘルツェゴビナ編
クロアチア編
イタリア・バチカン編
スペイン編
アメリカ編
キューバ編

あわせて読みたい
世界一周紀行~世界の宗教と歴史を巡る旅―僧侶の私がなぜ旅に出たのか 私は2019年3月末から80日をかけて13カ国を巡る世界一周の旅に出ました。 そのルートはタンザニア→トルコ→イスラエル→ポーランド→チェコ→オーストリア→ボスニア・ヘルツェゴビナ→クロアチア→イタリア・バチカン→スペイン→アメリカ→キューバです。 この記事では私がなぜ世界一周の旅に出たのかをお話ししていきます。

私は「宗教とは何か」をテーマに2019年3月末から80日をかけて13カ国を巡る世界一周の旅に出ました。 そのルートはタンザニア→トルコ→イスラエル→ポーランド→チェコ→オーストリア→ボスニア・ヘルツェゴビナ→クロアチア→イタリア・バチカン→スペイン→アメリカ→キューバです。

この旅については上の記事でお話ししていますのでここではこれ以上は述べませんが、2019年の旅の記録をこのカテゴリーで紹介しています。

「僧侶なのに仏教誕生の国インドに行かないの?」と思われた方もおられるかもしれませんが、私にとって「宗教とはそもそも何なのか」を問うた大切な旅です。

現在北海道新聞にて連載中の『回想の世界一周』や全国9紙で連載した『いのちと平和を考える―お坊さんが歩いた世界の国』はこの旅行記がベースとなっています。

普段なかなか見ることのない宗教の聖地や現地の様子を僧侶の視点から綴った旅行記です。普通の旅行記とは一風変わった視点の旅行記となっていますのでぜひご覧になって頂けましたら幸いです。

親鸞とドストエフスキー・世界文学

当ブログへ来られた方が最も驚くのはこの「親鸞とドストエフスキー・世界文学」の記事の多さだと思います。そして最も「うっ」と思われるのもまさにここだと思います。「なんか難しそう・・・これは失礼して退散しよう・・・」と思われた方も多いかもしれません。

ですが皆さん、少しだけ私の話をお聞きください。

親鸞とドストエフスキー。

平安末期から鎌倉時代に生きた僧侶と、片や19世紀ロシアを代表する文豪。

全く関係のなさそうな2人ですが実は重大なつながりがあるとしたらいかがでしょうか。

私は浄土真宗の僧侶として親鸞聖人の教えをこれまで学んできました。

そして2019年の世界一周の旅を通して、改めて私は「宗教とは何か、仏教とは何か」という問いを考えさせられました。

そしてそんな時に出会ったのがドストエフスキーという作家だったのです。

あわせて読みたい
「なぜ僧侶の私がドストエフスキーや世界文学を?」記事一覧~親鸞とドストエフスキーの驚くべき共通点 親鸞とドストエフスキー。 平安末期から鎌倉時代に生きた僧侶と、片や19世紀ロシアを代表する文豪。 全く関係のなさそうな2人ですが実は重大なつながりがあるとしたらいかがでしょうか。 このまとめ記事ではそうした私とドストエフスキーの出会いと、なぜ僧侶である私がドストエフスキーを学ばなければならないのかを紹介しています。

この一覧記事の中で私がなぜ親鸞を学ぶためにドストエフスキーを読もうとしたのかが全て書かれていますので、順を追って読んで頂けましたら幸いです。

「親鸞にせよドストエフスキーにせよ、現代を生きる上で何の関係があるの?」と思われる方も多いと思います。ですが、実は関係があるどころの話ではないのです。人生においていかに生きるべきか、この世界を生きるというのはどういうことなのかということを極限まで突き詰めた二人です。この二人を学ぶことは私達の人生そのものを問うていくことに他なりません。

こう言ってしまうと「また難しそうだな・・・固いな・・・」と思われるかもしれませんが、もう少しお待ちください!笑

当ブログでは何も難しい哲学談義をしようとは一切しておりません。当ブログでは基本的に私が読んだ面白い本をご紹介するというスタンスで更新しています。

この本にはどんなことが書かれていて、どこが面白いのか。そしてそれを読むことでどんなことが見えてくるのか、そうしたことを記事でお話ししていきます。つまり、まさしく本紹介そのもの。私は学者ではありません。その道の専門家ではない私がある事柄に対してわかったかのようなことをいうことはできません。できるのは「この本面白かったですよ!ぜひ読んでみて下さい!」という案内だけです。

ですが実はこれ、フランスの文豪エミール・ゾラがしていたことでもあります。

エミール・ゾラ(1840-1902)Wikipediaより

彼は作家になる前の出版社勤務時代、編集者として数多くの本を読み、それらを紙面で紹介するという仕事をしていました。エミール・ゾラは私が最も尊敬する作家の一人です。私がゾラにはまるきっかけは以下の記事でお話ししていますのでぜひそちらもご参照頂けたらと思います。ゾラは素晴らしい作品を残しているのはもちろん、人としても尊敬すべき偉大な人間でした。

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『居酒屋』の衝撃!フランス人作家エミール・ゾラが面白すぎた件について ゾラを知ることはそのままフランス社会を学ぶことになり、結果的にドストエフスキーのヨーロッパ観を知ることになると感じた私は、まずゾラの代表作『居酒屋』を読んでみることにしました。 そしてこの小説を読み始めて私はとてつもない衝撃を受けることになります。

当ブログではそのゾラに倣って、私が厳選した「面白い本」、「今読むべき名著」を紹介しています。ざらっとカテゴリーを観て頂くだけでも結構です。もしほんのちょっとでも興味があるタイトルや本があればぜひその記事を覗いてみて下さい。その本に何が書かれていてどこがおすすめのポイントなのかがそこにまとめられています。そしてその記事を読めばその本に関連する別の本も紹介されていますので、より深く広くその事柄について学ぶことができるように構成しています。皆様の読書の案内板として当ブログを利用して頂けましたら幸いでございます。

当ブログではドストエフスキーやトルストイ、シェイクスピアなど古典の名作から現代史のノンフィクションまで様々なジャンルの本を紹介しています。はてはフェルメールやクラシック音楽など一見それぞれバラバラなようにも見えるかもしれませんが、それらは全て「親鸞とドストエフスキー」というテーマに直結しています。さらにいえば、そこから仏教、宗教、人間そのものへと繋がっています。私の中ではそれら全てが一体のものであり、それぞれが密接に絡み合って存在しています。

一冊一冊の本はそれ単独で存在しているのではなく、一冊読む度に世界の新たなつながりが見えてきます。読む度に知らない世界が増えていく、それが読書の魅力だと思います。

当ブログのイチオシ!ドストエフスキーの旅

そして当ブログの中でも特におすすめしたいのがこちらの「ドストエフスキーの旅三部作」です。

『秋に記す夏の印象 パリ・ジョージアの旅』
『ドストエフスキー、妻と歩んだ運命の旅~狂気と愛の西欧旅行』
『劇場都市ローマの美~ドストエフスキーとベルニーニ巡礼』

上でも紹介しましたように私は2019年に世界一周の旅に出ました。

そして2022年に今度は「ドストエフスキーの旅」というテーマでヨーロッパを旅しました。

その第一弾が『秋に記す夏の印象~パリ・ジョージアの旅』です。

『秋に記す夏の印象~パリ・ジョージアの旅』

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上田隆弘『秋に記す夏の印象 パリ・ジョージアの旅』~ドストエフスキーとトルストイを学ぶ旅 2022年8月中旬から九月の中旬までおよそ1か月、私はジョージアを中心にヨーロッパを旅してきました。 フランス、ベルギー、オランダ、ジョージア・アルメニアを訪れた今回の旅。 その最大の目的はジョージア北部のコーカサス山脈を見に行くことでした。 私は「親鸞とドストエフスキー」をテーマにここ三年間研究を続けてきました。そして今年に入ってドストエフスキーをもっと知るために正反対の存在と言われるトルストイのことも学ぶことになりました。 そしてその過程で知ったのがこのコーカサスの山々だったのです。

2022年8月中旬から9月の中旬までおよそ1か月、私はジョージアを中心にヨーロッパを旅してきました。

フランス、ベルギー、オランダ、ジョージア・アルメニアを訪れたこの旅。

日本人にはあまり馴染みのないジョージアやアルメニアという国をメインに据えた旅ですが、日本と全く異なる世界を体感できた経験はとても貴重なものになりました。

その中でも特におすすめは以下の記事たちです。これらは予備知識なくとも楽しめる内容となっていますのでぜひ気軽に見て頂けたら幸いです。

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(12)ルーブルの『サモトラケのニケ』が好きすぎる!その魅力と歴史、超絶技巧について解説!~ぜひお... ルーブルの至宝『サモトラケのニケ』。 この作品は1863年にエーゲ海のサモトラケ島で発見された彫刻で、「ニケ」というのは「女神」を意味する言葉です。 そしてこのニケはヘレニズム期の紀元前190年頃に制作されたと考えられています。 この彫刻は私がパリで最も強烈な印象を受けた芸術作品になりました。あまりの美しさに完全に魅了されてしまいました。 この記事ではそんなニケの魅力についてお話ししていきます。
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(13)モネの『印象・日の出』が好きでたまらない!マルモッタン・モネ美術館でその名画を堪能! モネの『印象・日の出』は本当に不思議な絵です。全体がぼんやりしているものの、それが心地よい。夕陽とその光の反射の描写はまさに天下一品だと思います。なぜか引き込まれる不思議な魅力がこの絵にはあります。これ以上はうまく言葉にできません。 私がパリで最も好きになった絵画は間違いなくこの作品です。
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(19)フェルメールの『真珠の耳飾りの少女』のオリジナルは想像をはるかに超えた傑作だった マウリッツハイス美術館にはもうひとつ、フェルメールファン必見の名画があります。 それがあの『真珠の耳飾りの少女』です。 実は私はこの絵にそこまでの期待をしていませんでした。私は『デルフト』が一番好きなのであって、この絵には元々あまり興味がなかったのです。 ですが、そうした私の思いはこの日を境にがらっと変わりました。こんなにすごい絵だったとは!
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(23)アルメニア山中のマトサヴァンク修道院の圧倒的な廃墟感!時が止まった姿に言葉を失う アルメニア滞在二日目。 この日は朝から山道を走り、マトサヴァンク修道院を目指します。 この修道院はまさに時が止まったかのような姿で有名です。 私はその修道院を目指してアルメニアの山の中を1時間以上かけて歩いたのでした。 圧倒的な廃墟感漂うマトサヴァンク修道院を目の前にして私は言葉を失ってしまいました。異世界としか言いようのない光景に驚くしかありません。
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(25)アルメニアのわからなさ、ソ連的どん詰まり感にショックを受け体調を崩す。カルチャーショックの洗礼 アルメニア滞在の3日目、私はノアの箱舟の聖地アララト山や世界遺産エチミアジン大聖堂を訪れました。 しかし実はその前日の夕方から私の身体に異変が生じ、エチミアジンの辺りで完全にダウンしてしまったのです。 これは単に体調が悪くなったで済まされる話ではありません。私とアルメニアという国についての根本問題がそこに横たわっていたのでありました。 私の身に何が起こったのか、この記事でお話ししていきます。

『ドストエフスキー、妻と歩んだ運命の旅~狂気と愛の西欧旅行』

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上田隆弘『ドストエフスキー、妻と歩んだ運命の旅~狂気と愛の西欧旅行』~文豪の運命を変えた妻との一... この旅行記は2022年に私が「親鸞とドストエフスキー」をテーマにヨーロッパを旅した際の記録になります。 ドイツ、スイス、イタリア、チェコとドストエフスキー夫妻は旅をしました。その旅路を私も追体験し、彼の人生を変えることになった運命の旅に思いを馳せることになりました。私の渾身の旅行記です。ぜひご一読ください。

2022年11月初旬から12月末にかけて、私は再びヨーロッパを旅しました。

ドイツ、スイス、イタリア、チェコ。

これらの国を私は巡ったわけですが、私がこれらの国を訪れたのはロシアの文豪ドストエフスキーゆかりの地であるからです。ドストエフスキーは妻アンナ夫人と共にこれらの国を4年かけて巡っています。そして私もその旅路を辿ろうというのがこの旅の大きな目的です。

フョードル・ドストエフスキー(1821-1881)Wikipediaより

私は2019年夏からの3年半、「親鸞とドストエフスキー」をテーマに学び続けてきました。そしてその集大成として私はこの旅を計画したのでありました。

そしてこの旅行記は単なる旅行記ではありません。この旅行記はドストエフスキーの伝記とのハイブリッドになっています。つまり、これを読めばドストエフスキーの人となりやその波乱万丈の生涯を知ることができます。

ドストエフスキーといえば『罪と罰』や『カラマーゾフの兄弟』などの重厚な長編小説で有名です。「難しくて陰鬱で重たい小説家」、きっとそんなイメージが皆さんにもあるのではないでしょうか。ですがこの旅行記ではそんなドストエフスキーとは全く異なる姿を皆さんにご紹介していきます。

ギャンブル中毒で妻を泣かせ続けたダメ人間ドストエフスキー。

愛妻家ドストエフスキー。

子煩悩ドストエフスキー。

最高のパートナーを得てギャンブル中毒を克服したドストエフスキー。

コーヒーを得意になって碾くドストエフスキー。

様々なドストエフスキーをこの旅行記では紹介していきます。

私はドストエフスキーとアンナ夫人のドラマチックな旅が好きで好きでたまりません。

実はこの旅行記のメインはドストエフスキーよりもその妻アンナ夫人にあります。上の記事でそのことについてもお話ししていますのでまずは上の第一回目の記事をご参照頂けたらと思います。

この旅行記はドストエフスキーのことを全く知らない方でも楽しめるように書くことを心掛けました。「有名なドストエフスキーってこんな人だったんだ!」と驚いてもらえる旅行記となっています。

そしてこの旅行記のモデルとなったのはひのまどかさんの「作曲家の物語シリーズ」です。

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ひのまどか「作曲家の物語シリーズ」20作品一覧~クラシック入門のおすすめ本!時代背景と文化も学べ... こんなに面白い伝記作品たちに出会えて私は幸せです! 歴史に残る大音楽家たちの人生を当時の時代背景と共に学べる最高の伝記です。 著者のひのまどかさんの圧倒的な語りにはただただ脱帽です。衝撃の面白さです! クラシック音楽に縁のなかった人こそぜひ読んでみて下さい!私もこの作品を通してはじめてクラシックとつながることができました!

伝記でありながら当時の時代背景までわかりやすく記し、さらには著者のひのまどかさんが現地で取材し、その様子も作品に織り込んでいます。これは本当に素晴らしい伝記です。私も大好きなシリーズです。私もひのまどかさんに倣い、自分の足でドストエフスキーゆかりの地を巡り、彼の足跡に思いを馳せながらこの旅行記を執筆しました。

『ドストエフスキー、妻と歩んだ運命の旅~狂気と愛の西欧旅行』は当ブログ内でも特に皆さんにおすすめしたい記事となっています。

以下は現地の様子とドストエフスキーについてのエピソードをお話ししたおすすめの記事です。

これらの記事を読んで興味が湧きましたらぜひ最初から順番通りに読まれることを強くおすすめします。この旅行記はまさにドストエフスキー夫妻の物語と連動しています。彼らの波乱万丈の生涯は並の小説よりもはるかに面白いです。ぜひ最初から読んで頂けると幸いです。

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借金取りを撃退した『らんまん』の寿恵子さんとドストエフスキーの妻アンナ夫人がそっくりなのではない... 今週のNHK朝ドラ『らんまん』で借金取りを見事に追い返した寿恵子さんを見て、私はドストエフスキーの妻アンナ夫人を連想せずにはいられませんでした。 アンナ夫人も生活能力ゼロのドストエフスキーを支え、原稿の清書、出版まで手掛け、さらには借金取りも撃退しています。 この記事ではそんな二人の共通点やドストエフスキー夫妻の意外な一面についてお話ししていきます。
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(13)バーデン・バーデンでドストエフスキーゆかりの地を巡る~カジノで有名な欧州屈指の保養地を歩く この記事でぜひ皆さんに紹介したいものがあります。これは全世界に声を大にして伝えたいです!ここバーデン・バーデンに世界最高レベルの傑作彫刻があるのだと! バーデン・バーデンでの日々はこの旅で最も強い衝撃を受けたものになりました。この旅のハイライトです! ドストエフスキーが狂ったカジノ、山の中の散歩道、丘の上に立つドストエフスキーの彫刻、ぜひ皆さんにお薦めしたい記事となっています。
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(15)ホルバインの『墓の中の死せるキリスト』に衝撃を受けるドストエフスキー~『白痴』にも大きな影... バーデン・バーデンでの地獄の5週間を過ごしたドストエフスキー夫妻はスイスのジュネーブへ向けて旅立ちました。 そしてその途中、バーゼルという街で二人は1泊しある絵を観に行くことになります。 それがハンス・ホルバイン作『墓の中の死せるキリスト」という絵でした。 この絵はドストエフスキーに強いショックを与え、彼の長編『白痴』にも大きな影響を与えることになります。
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『劇場都市ローマの美~ドストエフスキーとベルニーニ巡礼』

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【ローマ旅行記】『劇場都市ローマの美~ドストエフスキーとベルニーニ巡礼』~古代ローマと美の殿堂ロ... 私もローマの魅力にすっかりとりつかれた一人です。この旅行記ではローマの素晴らしき芸術たちの魅力を余すことなくご紹介していきます。 「ドストエフスキーとローマ」と言うと固く感じられるかもしれませんが全くそんなことはないのでご安心ください。これはローマの美しさに惚れ込んでしまった私のローマへの愛を込めた旅行記です。気軽に読んで頂ければ幸いです。

上で述べましたように、私は11月初旬から12月まで「ドストエフスキーの旅」と題してヨーロッパを旅しました。そしてその旅行記の中ではお話ししませんでしたが、実は私はこの日程の中でローマも訪れていたのでありました。

私もローマの魅力にすっかりとりつかれた一人です。この旅行記ではローマの素晴らしき芸術たちの魅力を余すことなくご紹介していきます。

「ドストエフスキーとローマ」と言うと固く感じられるかもしれませんが全くそんなことはないのでご安心ください。これはローマの美しさに惚れ込んでしまった私のローマへの愛を込めた旅行記です。気軽に読んで頂ければ幸いです。

以下、特におすすめの記事をいくつかご紹介します。もちろん、この旅行記も順繰り読んでいかれた方がより楽しめるのはもちろんですが、単発のコンテンツだけでも楽しめるように記事を作っています。ぜひ気軽にご覧ください。単なる観光ガイド的な解説から一歩踏み込んだ内容をこれらの記事でお話ししていきます。「え?ローマってこんな面白い場所なんだ!」とびっくりすると思います。

ローマはとてつもなく奥深いです。知れば知るほど興味深い事柄が出てきます。面白いったらありません。すっかり私はローマの虜です。ぜひ皆さんもローマの魅力を味わって頂けたら幸いです。

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おわりに

ドストエフスキーを学び始めてからもう間もなく4年になろうとしています。その集大成が上の旅行記でした。

私個人としてはこれから仏教の研究に突入していきます。いよいよ私は本丸に帰ってきました。インド、アジア、中国、日本とこれから仏教が伝えられてきたルートに沿ってその歴史と思想、文化を学んでいきます。そしてその最終目的は親鸞聖人の伝記小説を書くことにあります。私の研究もいよいよ新たな局面を迎えます。4年近くにわたった「親鸞とドストエフスキー」の研究に一片の悔いもありません。

ブログ内の記事数は膨大になってしまいましたが、きっと皆さんのお役に立てるのではないかと信じております。

本紹介も固いものではありませんので、「あ、こんな本があるんだな」と気軽に覗いて頂ければ幸いです。

今後ともぜひお付き合い頂けましたら嬉しく思います。どうぞよろしくお願いいたします。

函館錦識寺 上田隆弘

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真宗木辺派函館錦識寺/上田隆弘/2019年「宗教とは何か」をテーマに80日をかけ13カ国を巡る。その後世界一周記を執筆し全国9社の新聞で『いのちと平和を考える―お坊さんが歩いた世界の国』を連載/読書と珈琲が大好き/

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