(63)多磨霊園で三島由紀夫のお墓参り~生と死を問い続けた三島に思う
市ヶ谷記念館で三島由紀夫の自決現場を訪れた私は、そのまま東京都立多磨霊園へと向かいました。
目的はもちろん、三島由紀夫のお墓参りです。
私にとって三島由紀夫はもはや巨大な存在になりつつあります。そして壮絶な死を遂げた三島由紀夫にぜひ挨拶をしてから私はインドに発ちたいと思ったのでした。
市ヶ谷記念館で三島由紀夫の自決現場を訪れた私は、そのまま東京都立多磨霊園へと向かいました。
目的はもちろん、三島由紀夫のお墓参りです。
私にとって三島由紀夫はもはや巨大な存在になりつつあります。そして壮絶な死を遂げた三島由紀夫にぜひ挨拶をしてから私はインドに発ちたいと思ったのでした。
スリランカの世界的作家マーティン・ウィクラマシンハ。ものすごい作家がここにいました!
ドストエフスキーを彷彿とさせる心理描写、チェーホフの如きストーリング、ゾラ的な徹底的な社会観察。これはすごいです。
ウィクラマシンハの小説はスリランカの姿を知るのに最高の手引きとなることでしょう。ぜひぜひおすすめしたい作家です。
はじめまして。当ブログの管理人上田隆弘と申します。 このブログは、ブログタイトルにもありますように自問自答をモットーに日々の生活の中の様々なことに目を向け言葉を綴ってみようという私の試みから始まりました。
この記事では当ブログ内の大まかなご案内をしていきます。 当ブログへ初めて来られた方や何を読むべきか迷った方はまずこちらの記事をご覧ください。
この作品を読んでいると、まるでサスペンス映画を観ているかのような緊張感に自分が包まれていることを感じます。天才画家良秀が弟子を鎖で縛ったりミミズクをけしかけるくらいまではまだいいのです。「また始まったよ良秀の奇行が」くらいのものです。ですがそこから段々妙な予感が私達の中に生まれ、次第に不気味に思えてきます。「まさか、良秀がやろうとしていることって・・・」とついハラハラしてしまいます。この徐々に徐々に恐怖や不安を煽っていくスタイルは、ミステリーのお手本とも言うべき実に鮮やかなストーリーテリングです。さすが芥川龍之介です。
この作品には「完璧な絵を描き上げんとする狂気の画家を、言葉の芸術家が完全に描き切るのだ」という芥川の野心すら感じさせられます。
この作品が芥川文学の中でも傑作として評価されている理由がよくわかります。
鹿島氏は、「デパートとは純粋に資本主義的な制度であるばかりか、その究極の発現」であるとします。
それはなぜかというと、「必要によってではなく、欲望によってものを買うという資本主義固有のプロセスは、まさにデパートによって発動されたものだからである」と述べます。
つまり、現在私たちが生きている資本主義のシステムはここから始まったと言えるほどデパートの誕生は大きな意味を持つものだったのです。なぜ私たちは「ものを欲しい」と思ってしまうのか。それを刺激する欲望資本主義の原点をこの本で知ることができます。
この本はビジネスのバイブルとしても非常に価値のある作品です。文化史、世界史として非常に刺激的で面白い作品ですが、さらび商売の仕組みまで学ぶこともできるというあまりに贅沢な一冊です。
まさにこの小説は20世紀前半のスリランカを知るための絶好の資料となります。遠く離れた日本に住む私たちにとってこれほどありがたいスリランカ絵巻はありません。
『変革の時代』では新興商人が金や地位に溺れる虚飾の世界や、それに反発を覚える息子世代の心情、旧社会の伝統を捨てきれない村の人々とのずれなど様々な立場からスリランカ社会を見ていくことになります。
これは見事な作品です。前作に引き続きウィクラマシンハの恐るべき描写力を本作でも感じることになりました。
今回の記事では私がこれまでに最も影響を受けた小説をご紹介していきます。
「名刺代わりの小説10選」という名の通り、これらの作品は私の思考形成に強力な作用を与えています。私という人物のまさに自己紹介的な本達の紹介になりますので、正直少し恥ずかしいと言いますか、できれば紹介しないままでもいいのではないかとも思ったのですが思いきって記事にしてみることにしました。
今回の記事では読書の初心者から上級者までレベルごとにぜひおすすめしたい小説をご紹介していきます。
基本的にここで紹介する本はどれも私が自信を持っておすすめする名著です。そのいずれもが最高に面白い作品ですので入門編や上級編などの分類を気にせず興味が湧いた本についてはぜひリンク先のページも覗いてみて下さい。
2022年8月中旬から九月の中旬までおよそ1か月、私はジョージアを中心にヨーロッパを旅してきました。
フランス、ベルギー、オランダ、ジョージア・アルメニアを訪れた今回の旅。
その最大の目的はトルストイとドストエフスキーを学ぶためにジョージア北部のコーカサス山脈を見に行くことでした。
この記事では全31記事を一覧にして紹介していきます。『秋に記す夏の印象』の目次として使って頂けましたら幸いです。
この記事ではパリ郊外メダンにあるゾラの家をご紹介します。
『ナナ』などの大ヒットによって資産を蓄えたゾラが長い年月をかけて完成させたのがこの邸宅になります。
フランスの文豪が愛したセーヌ河畔の静かな住宅地。
小舟を浮かべて時を過ごしたとされる美しきパリ郊外の雰囲気もこの記事では紹介していきます。