僧侶が選ぶ世界一周記おすすめ記事30選!世界の宗教や文化を見て僧侶の私は何を感じたのか
迷ったらこちらを!僧侶が選ぶ世界一周記おすすめ記事30選!
先日、8か月以上の月日をかけて執筆してきた『釈隆弘の世界一周記』もいよいよ終わりを迎えました。(※2019年当時)
そして書き上げてきた記事を数えてみると、本編だけでも150本を超える分量となっていました。
これを最初からすべて読んでいくのは読者の皆様にとってもなかなか骨の折れることとなってしまうでしょう。
かといって飛ばし飛ばしで読んでいくにしても、一体どの記事を読んでいけばいいのか全くわからないということになってしまうのではないでしょうか。
と、いうわけで今回の記事では「おすすめ記事【旅行記編】【宗教編】」と題して皆様に改めてご紹介していこうという趣向でございます。
では早速始めていきましょう。
アフリカの大地を歩く~圧巻のウォーキングサファリ タンザニア編⑥
この記事は私の世界一周記の最初の国、タンザニアでのウォーキングサファリの体験を書き記したものです。
憧れだったアフリカの大自然を自分の足で歩く・・・こんな感動はなかなか味わえるものではないと心底ぐっときた瞬間でした。
圧倒的な景色、そして風の音、草の匂い、動物の匂い・・・すべてが別世界のように感じられました。
アフリカの大地を歩く~圧巻のウォーキングサファリ タンザニア編⑥
すばらしきかなアヤソフィア~修理中もなんのその! トルコ編③
2本目の記事はイスタンブールのアヤソフィアの記事です。
タンザニアでの滞在を終えイスラエルに向かう途中に立ち寄った国、トルコ。
短い滞在時間でしたが、ぼくの記憶に大きな印象を残しています。その大きな要因となったのがこのアヤソフィアでした。
残念ながら私が訪れた時は修理中ということでしたがそれでもなお圧倒的な迫力、そして美しさでした。
それはまさに、言葉を失うほどのものでした。
トルコはほとんど駆け足での散策になってしまったためゆっくりと観れなかったのが何より心残りです。ぜひぜひもう一度じっくりとアヤソフィアを観たい。今でも痛烈にそのことを思ってしまっています。
それほどまでの美しさ、圧倒的な迫力でした。
すばらしきかなアヤソフィア~修理中もなんのその! トルコ編③
近くで見ても美しい!イスラム教の聖地、岩のドーム イスラエル編⑬
世界三大宗教の聖地であるエルサレム。
その中でも一際大きな存在感を放っているのが、この黄金に輝く岩のドームです。
宗教の根源を探るという私の旅において避けては通れないのがエルサレムの存在です。
エルサレムは宗教の勉強を始めた大学生時代からずっと行ってみたい場所でした。エルサレムはぼくにとって長年夢にまで見た場所だったのです。
そのエルサレムにおいても特に念願だったのがイスラム教の聖地であるこの岩のドームです。
なぜここがイスラム教の聖地となったのかということもこの記事では紹介しています。
近くで見ても美しい!イスラム教の聖地、岩のドーム イスラエル編⑬
プラハ城近くのストラホフ修道院の美しすぎる図書室をご紹介!図書館好き必見です! チェコ編③
この修道院で最も有名なのは「哲学の間」と「神学の間」と呼ばれる2つの図書室。
まるで映画のように神秘的な世界がそこには広がっているとのこと。
というより、実際に007やハリーポッター、数多くのCMでこの図書室は使われているそうです。
この記事ではそんな美しすぎる図書室を紹介しています。
図書館マニア必見!ストラホフ修道院の美しき図書室 チェコ編③
プラハ散策の穴場!マラーストラナの聖ミクラーシュ教会~圧倒的な存在感を放つ彫像達 チェコ編⑩
プラハはあまりに美しく、そして心地よい街でした。
私の旅の中でも最も気に入った街と言ってもよいでしょう。
もし海外でどこに行きたいか迷っている方がおられるならば、まず私はこのプラハをお勧めします。それほど素晴らしい街です。
その素晴らしいプラハにおいても、特に私が心を打たれたのがこの記事で紹介している聖ミクラーシュ教会だったのです。
教会内部の装飾もさることながら、そこに安置されている彫像の素晴らしさは群を抜いています。生き生きとした表情、絶妙な瞬間を捉えた彫像の姿は言葉を失うほどです。
そしてそれにも関わらずなぜか観光客が少なく、落ち着いた雰囲気で拝観することができます。
本当に素晴らしい時間を過ごすことが出来ました。
ここは穴場です。プラハに行かれる方はぜひ行ってみてください。
プラハ散策の穴場!マラーストラナの聖ミクラーシュ教会~圧倒的な存在感を放つ彫像達 チェコ編⑩
ボスニアの魅力とおすすめポイントをご紹介 ボスニア編⑱
今回の世界一周で一番印象に残ったのはどの国ですかと尋ねられて私が間違いなく思うのがこのボスニア・ヘルツェゴビナです。
私の旅において最も強烈な印象を残したのがこの国です。きっと今後の僧侶としての歩み方にも大きな影響を与え続けることでしょう。
悲惨な紛争の歴史や私自身に降りかかった災難。そして現地ツアー会社、BEMI TOURのミルザさん、松井さんとの出会い。
この旅において決定的な転機となったボスニア・ヘルツェゴビナですが、暗くて辛かったことばかりではありません。
ボスニア・ヘルツェゴビナは近年、紛争からも復興し始め、新たな旅行先として注目されています。
この記事ではその魅力をぎゅっと詰め込んで皆さんにご紹介しています。
ボスニアの魅力とおすすめポイントをご紹介 釈隆弘の世界一周記―ボスニア編⑱
絶景!朝のドブロブニク城壁巡り!アドリア海の真珠を堪能! クロアチア編②
お次はクロアチアはドブロブニク!
ここもまた素晴らしかった・・・!ボスニアで打ちひしがれていたぼくの心を圧倒的な美しさで癒してくれました。
アドリア海の真珠と称えられるドブロブニクですが、その名の通りの絶景でした。
ローマカトリック総本山サンピエトロ大聖堂~想像を超える美しさに圧倒される イタリア・バチカン編④
ローマカトリックの総本山バチカンのサンピエトロ大聖堂。 そのあまりの美しさと迫力に圧倒されてしまいました。
そしてミケランジェロのピエタ像にも魅了され、衝撃的な時間を過ごすことになりました。
まさかここまですごいとは・・・!予想をはるかに超えた素晴らしさにただただ絶句するのみでした。
ローマカトリック総本山サンピエトロ大聖堂~想像を超える美しさに圧倒される イタリア・バチカン編④
バチカンで朝食を~静寂の美術館とシスティーナ礼拝堂 イタリア・バチカン編②
キリスト教といえばローマカトリックの大本山、バチカンは外すことは出来ません。
バチカンでの日々は私に最高の喜びを与えてくれました。
バチカン美術館やシスティーナ礼拝堂、そしてサン・ピエトロ大聖堂の圧倒的な美にぼくはすっかり魅了されてしまいました。
その中でも、やはり皆さんにお伝えしたいのはバチカンでの朝食です。
これはもう絶対にお勧めです!ぜひとも!ぜひともバチカンで朝食を食べてみてください!
そして静寂のバチカン美術館、システィーナ礼拝堂をたっぷりと堪能してください!
毎日大混雑のバチカンでは決して味わうことのできない体験を得られることでしょう。下の写真は通常のバチカンと、早朝のバチカンの写真です。その差は一目瞭然です。
バチカンで朝食を~静寂の美術館とシスティーナ礼拝堂 イタリア・バチカン編②
必見!夜のクエンカと糸ようじ~水曜どうでしょうの宗教学 スペイン編⑦
クエンカは「魔法にかけられた街」という異名で有名なスペインの世界遺産の街です。
しかし北海道テレビの「水曜どうでしょう」という番組の大ファンである私にとってはこのクエンカは聖地中の聖地。
というわけでどうでしょうファンにはたまらないクエンカの夜景をこの記事では紹介しています。
番組を知らない方には何がなんだかわからない点もありますが、だからこそ読んでいただきたい宗教と水曜どうでしょうの関係性をここではお話ししています。
ついにやってきた!夜のクエンカ、そして水曜どうでしょうと糸ようじ スペイン編⑦
風車の町カンポ・デ・クリプターナを散策~ドン・キホーテの舞台を歩く! スペイン編⑧
カンポ・デ・クリプターナはクエンカと同じくドン・キホーテで有名なラ・マンチャ地方にある町。
この町で最も有名なのが丘の上に立つ風車の景色です。
そしてその風車こそドン・キホーテが巨人と間違えて突進していくという有名なシーンのモデルになったと言われているです。
いざ風車の丘へ。
白い壁と青いラインの入った家々の間を進んで行きます。
想像していたよりもはるかに雄大な景色。
緩やかに傾斜した丘に緑の絨毯が敷き詰められているかのよう。
風車の向こう側には何も視界を遮るものはありません。
どこまでも広がっていくかのようなラマンチャの大地。
風車そのものよりも、ここに広がるラマンチャの丘の景色に驚きました。
この記事ではそんなドン・キホーテの聖地、風車の丘を紹介します。
サグラダ・ファミリアの魅力を紹介!内部の光と独特な柱に感動!天才ガウディの驚異の建築デザイン スペイン編⑱
バルセロナと言えばサグラダ・ファミリア。
このあまりにも有名な巨大建築物はそれこそ無数のメディア媒体によって紹介され尽くされてきたことでありましょう。
しかし、私自身実際に現地に行っていざサグラダ・ファミリアに入ってみると、言いようのない感動に包まれてしまったのでありました。
その独特な外観と巨大さで有名なサグラダ・ファミリアですが、私が特に感動したのは内部の空間でした。
その時の感動をこの記事では紹介しています。
サグラダ・ファミリアの魅力を紹介!内部の光と独特な柱に感動!天才ガウディの驚異の建築デザイン スペイン編⑱
夜間入場のアルハンブラ宮殿~ライトアップされた宮殿を堪能 スペイン編24
アルハンブラ宮殿は日中だけではなく夜間のライトアップも楽しむことができます。
暗闇の中照明に照らされたアルハンブラ宮殿の美しさは息を呑むほど・・・
そしてその中でも最大の目的は何と言っても昼間見た時も感動したライオンの中庭です。
私は入場と同時に一目散にライオンの中庭に向かい、まだ誰もいないライオンの中庭を堪能してきました。
この記事ではそんな貴重なライオン像のライトアップをご紹介しています。
「インバウンド頼みのキューバの現状と格差、教育問題」日本も他人事ではない! キューバ編⑫
「キューバにはいいところも悪い所もあります。いいところは教育と医療システムのすばらしさです。私もハバナ大学を6年、日本留学も1年しました。すべてタダです。誰にでも学ぶチャンスがあることはすばらしいことです。ですが現在のキューバには深刻な問題があります。経済と観光の問題です。」
現地ガイドはこう切り出し、私にキューバの厳しい現状を語ってくれました。観光業によって経済を成り立たせようとするあまり国の基盤が崩れかかっている恐ろしい現実をこの記事ではお話ししていきます。そしてこれは日本も全く他人事でありません。私はガイドの話を聞き戦慄を覚えたのでありました。
「インバウンド頼みのキューバの現状と格差、教育問題」日本も他人事ではない! キューバ編⑫
上田隆弘、キューバ人の陽気さに付いていけず寝込む キューバ編⑪
最後にご紹介したいのがキューバでの一幕。
カリブのラテンのノリは噂に違わぬ陽気なものでした。
おかげで私は最後の国ながらカルチャーショックを起こし寝込んでしまうという散々な目に遭うことになりました。
しかし今思い返してみればそれもいい思い出です。最後の最後で強烈なインパクトを残したキューバでの体験でした。
上田隆弘、キューバ人の陽気さに付いていけず寝込む キューバ編⑪
世界一周記おすすめ記事【宗教編】
念願のオルドバイ渓谷~シンボルと聖地を考える タンザニア編⑦
私の世界一周の旅のきっかけとなったオルドバイ渓谷。
人類発祥の地と呼ばれるこの景色をどうしても観たくて私は旅に出たのでありました。
宗教とは何かという問いは、人類発祥の歴史と切り離すことができない。それを知った時の衝撃はその後の私にとてつもない影響を与えることになりました。
タンザニア編で語られることは宗教と人類の進化の歴史へと目を向けた記録です。
この記事では人類発祥の地であるオルドバイ渓谷を訪ね、宗教とシンボルについて思いを馳せたものです。
念願のオルドバイ渓谷~シンボルと聖地を考える タンザニア編⑦
まるで異世界!ユダヤ教の安息日、シャバット~嘆きの壁の祈りに心が震えた! イスラエル編⑨
続いての記事はエルサレムでの安息日の体験です。
ユダヤ教の聖地である嘆きの壁。私は毎週安息日の夜に行われる祈りの儀式を間近で体感しました。
突然始まる大合唱。リズミカルな歌に合わせてこの大群衆が一斉に体を揺らし始めます。
辺りは異様な空気に包まれ、私はただただその迫力と一体感に圧倒されるのみでした。
ここには宗教が生きている。
それを感じたエルサレムの夜でした。
※2024年12月追記
イスラエルによるガザ侵攻には私も非常に悲しい思いでいます。
今となってはこの記事を掲載し続けることすら迷いましたが、2019年当時の私が感じた思いがここに書かれています。この記事はあくまで嘆きの壁についての内容ですが、私はこの旅でパレスチナ自治区も訪れています。そこで学んだことと今起きていることが完全に繋がっていることを改めて感じます・・・
まるで異世界!ユダヤ教の安息日、シャバット~嘆きの壁の祈りに心が震えた! イスラエル編⑨
アウシュヴィッツと『歎異抄』―親鸞の言葉に聴く ポーランド編⑦
3つ目の記事はポーランドのアウシュヴィッツを訪れた時の記事です。
ここに来る直前にいたのがエルサレムです。私はエルサレムで黒いロングコートにハットというユダヤ超正統派の方々の生活姿を目の当たりにしていました。
本や映像でしか見たことがなかったユダヤ人の姿。
私たちと同じように血肉を具えた人間の生活が圧倒的な力で破壊されてしまったのだということを、現地で強く感じることになりました。
人類が引き起こした最悪の事件のひとつであるホロコースト。もし親鸞聖人がそれを目の当たりにしたら何を思うのであろうか。
親鸞聖人の言葉が記された『歎異抄』を手がかりにホロコーストを考えてみたのがこの記事です。
アウシュヴィッツと『歎異抄』―親鸞の言葉に聴く ポーランド編⑦
ルターより100年も前に宗教改革を宣言した偉人ヤン・フス~宗教改革の先駆けと免罪符 釈隆弘の世界一周記-チェコ編⑧
宗教改革といえば1517年ドイツのマルティン・ルター。
しかしそれに先立つことおよそ100年。
ここプラハですでに宗教改革が行われていたとしたらみなさんはどのように思われるでしょうか。
実はこの記事で紹介するヤン・フスこそ、チェコの宗教改革の立役者であり、現代でもチェコの英雄として最も愛されている人物と言われています。
英雄と言えばたいていどこの地域でも武人がその地位を占めるものです。
しかしここプラハでは学者たるヤン・フスこそ真の英雄として尊敬されています。
私がプラハの街を心から愛するようになったのも、そのような精神性がこの街から感じられるからなのかもしれません。
ルターより100年も前に宗教改革を宣言した偉人ヤン・フス~宗教改革の先駆けと免罪符 釈隆弘の世界一周記-チェコ編⑧
欧州で起きたジェノサイド、スレブレニツァの虐殺の地へ⑴ ボスニア編⑩
こちらはボスニア・ヘルツェゴビナで起こったスレブレニツァの虐殺を取り上げた記事です。
スレブレニツァの虐殺は戦後最悪のジェノサイドと呼ばれた事件です。
1992年に始まったボスニア紛争。私がまだ物心もついていない頃、そして日本が平和を享受していたまさにその時、ヨーロッパでこのような血みどろの争いが起こっていました。
「宗教が原因で戦争が起きる」。「宗教があるから民族同士で人はぶつかり合うのだ。宗教なんて害悪そのものじゃないか」。
宗教を学ぶ上で私がどうしてもぶつからざるを得なかった問題がここにあります。
宗教は本当に人を殺戮に導くものなのだろうか。それは避けられない宿命なのだろうか・・・
私がボスニアを学び始めたのはそのようなきっかけからでした。
宗教の負の側面について、そして宗教と民族ということについて考えさせられたボスニアでの体験でした。
戦後最悪のジェノサイド、スレブレニツァの虐殺の地へ⑴ ボスニア編⑩
ミケランジェロとベルニーニが設計したサン・ピエトロ大聖堂の美の秘密を解説 イタリア・バチカン編⑥
この記事ではサン・ピエトロ大聖堂の建築とミケランジェロ、ベルニーニという二人の天才についてお話ししていきます。
ミケランジェロが建築家としてサンピエトロ大聖堂を設計していたという驚きの事実や、それを引き継いだベルニーニがいかに人々を魅了する芸術を生み出していったかを紹介していきます。皆さんもきっと彼らの天才ぶりに驚くと思います。
ミケランジェロとベルニーニが設計したサン・ピエトロ大聖堂の美の秘密を解説 イタリア・バチカン編⑥
ヒエロニムス・ボス『快楽の園』⑵~摩訶不思議な世界観と未知の世界 スペイン編③
6つ目のおすすめ記事はスペインの首都マドリードから。
世界最高峰の美術館と称えられるプラド美術館に、私のスペイン探方の目的のひとつであるヒエロニムス・ボスの『快楽の園』という名画があります。
この絵はヨーロッパ版の地獄絵として有名ですが、その奇怪な世界観は現在でもその謎が解き明かされていないほど不思議なものです。
ヨーロッパの地獄絵と日本仏教に伝わる地獄絵との違いを考えることは非常に興味深いものとなりました。
ヒエロニムス・ボス『快楽の園』⑵~摩訶不思議な世界観と未知の世界 スペイン編③
『ドン・キホーテ』はなぜ名作なのか~『ドン・キホーテ』をもっと楽しむためのポイントを解説 スペイン編⑫
私の愛読書である『ドン・キホーテ』。
私は旅の最中も、空いている時間があれば『ドン・キホーテ』を読み込んでいました。
理想の実現のために遍歴の旅に出たドン・キホーテ。
その冒険は時代を超えて世界中の人たちに今なお愛されています。
この記事ではなぜドン・キホーテがそれほどまで世界中の人々に愛されているのかを簡潔に紹介しています。
『ドン・キホーテ』はなぜ名作なのか~『ドン・キホーテ』をもっと楽しむためのポイントを解説 スペイン編⑫
サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼とお遍路~巡礼の旅を考える スペイン編⑯
スペイン北西部にあるサンティアゴ・デ・コンポステーラはエルサレム、バチカンと並ぶカトリックの世界三大巡礼地に数えられている街です。
日本で巡礼と言えば四国八十八カ所、いわゆるお遍路が最も有名なものでしょう。
私自身もこのお遍路の魅力に憑りつかれ、学生時代にレンタカーを借りて2度お遍路を巡礼したものでした。
この記事ではサンティアゴ巡礼と四国のお遍路を題材に、宗教における聖地巡礼ということにスポットを当ててお話ししていきます。
サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼とお遍路~巡礼の旅を考える スペイン編⑯
奇岩山のモンセラット修道院を訪ねて~バルセロナからの日帰り観光でも有名な聖地に宿泊! スペイン編⑲
バルセロナからの日帰り観光地として有名なカタルーニャの聖地モンセラット。
ここは奇岩山の独特な景観の中にたたずむ由緒正しい修道院で、今もなお多くの修道士がここで生活しています。
私は修道院の雰囲気をより深く味わうために日帰りではなく、ここに3泊滞在しじっくりとこの地の空気を感じることにしました。
日中は観光客で大混雑のモンセラットですが朝、夕、夜は人のいない静寂な空気を味わうことができます。日帰りツアーとは一味違った滞在をみなさんにご紹介します。
奇岩山のモンセラット修道院を訪ねて~バルセロナからの日帰り観光でも有名な聖地に宿泊! スペイン編⑲
資本主義教の神殿ニューヨーク―フェデラルホールとウォールストリート アメリカ編①
こちらはアメリカと資本主義を考える上での導入となる記事です。
自由と平等、そして資本主義。
日本人の思想やライフスタイルはアメリカの影響を強く受けています。
日本人たる自分自身を知るためには、アメリカとは何なのかということを知ることも一つの道筋なのではないかと思い、私はここを訪れることにしました。
世界最大の金融市場たるニューヨーク。
もしこの資本主義の殿堂たるウォールストリートの成り立ちに宗教が関わっていたとしたら?という問題提起から次の記事へと進んで行きます。
資本主義教の神殿ニューヨーク―フェデラルホールとウォールストリート アメリカ編①
意外!バチカンとワシントンはそっくり!?ワシントンと建国神話のモニュメント群⑴ アメリカ編⑧
ニューヨークではアメリカ資本主義と宗教のつながりを考察していきましたが、ここワシントンではいよいよその核心へと突き進んでいきます。
アメリカは私たちが想像しているよりもはるかに宗教的な国です。
たしかに現代科学の発達や経済の発展でかつてのような宗教性は見えにくくなっています。
しかしアメリカの成り立ちを考えていく上ではそのことは決して見逃すことはできません。
そしてそれを学ぶことは現代を生きる私たちにも必ずつながっていきます。
ワシントンの記事は次のアメリカの中心・国会議事堂の秘密―ワシントンと建国神話のモニュメント群⑵ 僧侶上田隆弘の世界一周記―アメリカ編⑨との二本立てです。
私のアメリカ滞在の最大の目的がこのワシントンの建国神話のモニュメント群です。
特に二本目の記事の「ある絵」は非常に重要な意味を持ちます。
ぜひ続けてご覧ください。
意外!バチカンとワシントンはそっくり!?ワシントンと建国神話のモニュメント群⑴ アメリカ編⑧
ハーレムの黒人教会での衝撃~ゴスペルと牧師さんの説法に度肝を抜かれる アメリカ編⑤
一体何だこれは!?何が起きているのだ!? 私は目の前の光景が信じられませんでした! 説教でこんなことがありえるのか!お寺ではまったく想像もつかなかったような光景が目の前で現実に繰り広げられていました!
この記事では私が度肝を抜かれた黒人教会での体験をお話ししていきます。
ハーレムの黒人教会での衝撃~ゴスペルと牧師さんの説法に度肝を抜かれる アメリカ編⑤
社会主義と資本主義、そして宗教のつながり~ぼくがキューバを選んだ理由 キューバ編⑥
いよいよ最後の国、キューバです。
実は、キューバは私がこれまで訪れてきたような宗教の聖地はございません。
ですが、私にとってはどうしてもはずせない国でした。
なぜ私がキューバにそこまでこだわるのか。
そのことについて社会主義や資本主義とは何かということも絡めてお話ししたのがこの記事です。
人間の思想を考える上で、キューバという国は非常に興味深い国です。
この記事を読んでいただければ、私がアメリカの次にキューバへと向かって行った理由がはっきりと姿を現してくることでしょう。
社会主義と資本主義、そして宗教のつながり~ぼくがキューバを選んだ理由 キューバ編⑥
サンタクララのチェ・ゲバラの霊廟とドン・キホーテの意外な関係 キューバ編⑦
サンタクララはチェ・ゲバラと切っても切れない関係のある街。
キューバの歴史を学ぶ中で知ることになったチェ・ゲバラの存在。
理想を追い求めた革命の戦士。 世界で最も尊敬される革命家。
どうして彼はこんなにも世界中の人を惹き付けるのでしょうか。
彼のことを調べているうちに、私はあることを知ることになりました。
チェ・ゲバラの愛読書が『ドン・キホーテ』であり、彼はドン・キホーテの生き様に大きな影響を受けていたという事実だったのです。
この記事ではそんなゲバラと『ドン・キホーテ』の関係とゲバラのお墓参りをした私の体験をお話ししていきます。
サンタクララのチェ・ゲバラの霊廟とドン・キホーテの意外な関係 キューバ編⑦
まとめ
以上、30本のおすすめ記事を紹介して参りました。
「宗教とは一体何なのか」
それを探究するのが私の世界一周の最大の目的でした。
宗教とは何かを定義することは極めて困難な仕事です。
私は世界各地の聖地や民族紛争の場をこの旅で訪れました。
そしてそこで学んだことは、「宗教は単に宗教にあらず」ということでした。
宗教は単独で存在するものではなく、政治や時代背景、経済、民族、歴史や文化、あらゆるものと密接に関わり合って存在します。
宗教戦争と呼ばれるものもたしかに存在します。
宗教の名を語った争いや弾圧は現代も続いている問題です。
ですが、はたしてそれは本当に宗教だけが原因なのでしょうか。
その宗教が生まれてきた背景、そしてその時その時の政治や経済の状況が実は主な原因であるという可能性はないでしょうか。
単に「奴らは〇〇教徒だから危険なのだ。あの宗教は敵だ」とレッテルを張るのは簡単です。
敵をわかりやすく作るための口実に宗教が利用され、争いが起きているという現実が存在しているのではないでしょうか。
宗教がなくなってしまえばそんなレッテル張りもなくなるのでは?とお思いになる方もおられるかもしれません。
しかし、残念ながらそれは起こりえません。仮に宗教がなくなっても、誰かが新たなレッテルを作り出し、人は皆争い始めることでしょう。悲しいことですが、人は争いを避けられません。
宗教を学んでいく上で、宗教の暗い側面はどうしても避けては通れない問題でした。
私はそのことと向き合うためにあえて暗い歴史を持つ国や地域を訪問地に選びました。
ですが、私は同時に宗教が人間の命にとって必要不可欠であることもこの旅を通して感じることができました。
人類発祥の地タンザニアで人類が進化していく過程に思いを馳せ、エルサレムの嘆きの壁で祈りの力に圧倒された夜。
行く先々の聖地で感じた 歴史と伝統、そして人類の英知 、聖なるものの力。
アメリカやキューバで学んだ現代と隠された宗教的な力の影響力。
宗教は私たちの中に生きています。
宗教は何かを盲信し、自分を失ってしまうことではありません。
それは洗脳です。カルトです。誰かに自分を明け渡してはなりません。
そうではなく、宗教は私たち人間の持つ力を最大限に発揮させるために必要なパワーの源です。
そしてその源に最も効果的にアクセスしてきたのがそれぞれの宗教教団であり、宗教儀式や修行なのではないかと私は考えています。
これはあくまで私の仮説です。この仮説はこれから生涯かけて学んでいく大きな問いになっていくことでしょう。
何はともあれ私にとって宗教は大きな可能性を秘めた存在です。
科学全盛の現代においてフィットしない点があったり、暗い側面のあることは残念ながら否定できません。しかし同時にこれまで人類が紡いできた大いなる遺産であることも否定できない事実であると私は感じています。
これからの自分自身の在り方を考える上で本当に大きな経験となった世界一周の旅でした。
さて、前回に引き続き選びに選んだ記事をみなさんにご紹介するつもりが関連記事やこのまとめを含めますとかなりの分量になってしまいました。
この二つの記事はある意味私の旅のハイライトをまとめた目次のようなのとして使っていただければ幸いです。
最後までお付き合い頂きありがとうございました。
※2024年12月追記
この記事は2019年の旅行記のまとめ記事になります。
この記事を書いたのがもう5年も前だということに時の流れを感じます。
ただ、やはり5年前の文章ということで正直この旅行記にも未熟さと言いますか、若さがあります。こうした若さも吞み込んだ上で楽しんで頂けましたら幸いでございます。
また、私はこの旅を通して新たな問いと向き合うことになりました。それが「親鸞とドストエフスキー」というテーマです。
なぜ私がこのテーマを学び始めたのかは上のまとめ記事でお話ししていますのでこちらをご参照頂きたいのですが、私にとってはやはり2019年のこの旅が今の私を形作る大きなきっかけだったのだなと思います。
そしてこの「親鸞とドストエフスキー」の研究の集大成として私は2022年に再びヨーロッパへと向かいました。
そして「親鸞とドストエフスキー」の研究が一段落した私は、インド・スリランカの仏教研究に着手しました。そしてその現地調査のため2023年、2024年にかけて私はこの両国を訪れることになりました。
その記録もこちらのページにて紹介しています。
ぜひこれらの記事も覗いて頂けましたら幸いでございます。
関連記事
コメント