ユダヤ教

奇跡の音楽家メンデルスゾーンの驚異の人生

星野宏美『メンデルスゾーンの宗教音楽』忘れられていたバッハを再発見したメンデルスゾーンの偉業を知るのにおすすめ!

この本はメンデルスゾーンの宗教曲を楽しむための格好の解説書となっています。正直私は音楽家ではないので細かい音楽理論はわかりません。ですがそれでも楽しくこの本を読むことができました。

タイトルをパッと見ると難しそうな本だなと思ってしまうかもしれませんが読んでびっくりの読みやすさです。

メンデルスゾーンについてもっと知りたい方にぜひともおすすめしたい作品です。

マルクス・エンゲルスの生涯と思想背景に学ぶ

(13)カール・マルクスの出生とドイツ・トリーアのマルクス家

1818年、弁護士ハインリヒの子としてカール・マルクスは誕生しました。

マルクスが生まれたトリーアという町は、古代ローマの遺跡が残る古都です。

そしてこの記事で詳しく見ていきますが、エンゲルスと同じく、マルクスも裕福な家に生まれていて、彼は幼い頃より家族に大切に育てられていました。

また、マルクス家がユダヤ教のラビ(指導者)の家系だったという驚きの事実も見ていきます。

奇跡の音楽家メンデルスゾーンの驚異の人生

山下剛『もう一人のメンデルスゾーン ファニー・メンデルスゾーン=ヘンゼルの生涯』作曲家メンデルスゾーンの姉もすごかった!

ファニーは作曲家フェリックス・メンデルスゾーンの4歳年上の姉です。

彼女はフェリックスを凌駕するほどの音楽的才能を持ち、彼の音楽家人生を陰ながら支えた人物です。

これまで祖父モーゼス、父アブラハムと見てきましたが、姉のファニーもものすごい才能の持ち主でした。メンデルスゾーン一族恐るべしです。

イギリス・ドイツ文学と歴史・文化

横山三四郎『ロスチャイルド家』陰謀論ではないロスチャイルドの歴史を知るのにおすすめ!

ロスチャイルドといえばよく陰謀論が語られます。一概にそれらを否定するわけではありませんが世に出ているロスチャイルドの本や記事がほとんどが陰謀論的なものなのではないかというほどです。

ですがそんな中この本は陰謀論的ではなく歴史的にどのような過程を経てこの一族が力を得てきたかが語られる、とてもありがたい参考書となっています

奇跡の音楽家メンデルスゾーンの驚異の人生

大銀行家アブラハムとメンデルスゾーン銀行の繁栄~作曲家フェリックス・メンデルスゾーンの父ーあのロスチャイルド家とのつながりも

『かつて私は偉大な父の息子として知られていた。だが今では偉大な息子の父親として知られている』と話すフェリックス・メンデルスゾーンの父アブラハムですが、やはり彼も並々ならぬ人物でした。

大銀行家として財を成したアブラハムとあのロスチャイルド家とのつながりも非常に興味深いものがありました。

奇跡の音楽家メンデルスゾーンの驚異の人生

『メンデルスゾーン家の人々―三代のユダヤ人』奇跡の一冊!ドイツの天才作曲家メンデルスゾーン一族の驚異の物語!

この伝記も非常におすすめです!奇跡の一冊です!読んでいて驚くようなことが大量に出てきます

祖父モーゼスが大哲学者だったこと。そして父アブラハムもあのロスチャイルドと一時期並ぶほどの大銀行を設立していたこと

これは衝撃の事実でした。特に祖父モーゼスがあのカントが尊敬していたほどの人物だったという事実には度肝を抜かれました

奇跡の音楽家メンデルスゾーンの驚異の人生

ひのまどか『メンデルスゾーン―「美しくも厳しき人生」』死後、ナチスに抹殺された天才ユダヤ人作曲家のおすすめ伝記

これまで作曲家の物語シリーズをひたすら読んできたわけですが、正直、一番好きになったとも言える人物がこのメンデルスゾーンでした

この伝記はあまりにドラマチックなメンデルスゾーンの生涯をひのまどかさん流の最高の語り口で堪能することができます。もうこれは読んで下さい!絶対に後悔しません!最高の読書体験になること請け合いです!

冷戦世界の歴史・思想・文学に学ぶ

シオニズム、イギリスの三枚舌外交とは~パレスチナ紛争のおすすめ入門書を紹介!高橋和夫『なるほどそうだったのか!!パレスチナとイスラエル』

この本はパレスチナ問題の入門書として最適です!非常にわかりやすい解説で、初学者にも優しい1冊です。 この本では複雑で難しいパレスチナ問題を考える上での基礎を学ぶことができます。 この記事ではその中から民族主義、シオニズム、イギリスの三枚舌外交についてお話ししていきます。

愛すべき遍歴の騎士ドン・キホーテ

ソ連や全体主義との恐るべき共通点ーカラマーゾフとのつながりも「『異端審問 大国スペインを蝕んだ恐怖支配』を読む」記事一覧

「『異端審問 大国スペインを蝕んだ恐怖支配』を読む」11記事一覧 ここでご紹介するのは2010年に中央公論新社より出版されたトビー・グリーン著、小林朋則訳『異端審問 大国スペインを蝕んだ恐怖支配』です。 「『異端審問 大…

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異端審問を学ぶことは「人間とは何か」「現代とは何か」を考えること 「中世異端審問に学ぶ」⑾

トビー・グリーン『異端審問 大国スペインを蝕んだ恐怖』を読む⑾ 前回の記事 今回も引き続き、中央公論新社より2010年に出版されたトビー・グリーン著、小林朋則訳『異端審問 大国スペインを蝕んだ恐怖』を読んでいきます。 私…