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ゴリオ爺さんフランス文学と歴史・文化

バルザック『ゴリオ爺さん』あらすじと感想―フランス青年の成り上がり物語~ドストエフスキー『罪と罰』とのつながりとは

『ゴリオ爺さん』は1830年に出版されたバルザックの代表作で、世界十大小説のひとつに入るほどの名作とされています。

この小説を読んで、私は驚きました。

というのも、主人公の青年ラスティニャックの置かれた状況が『罪と罰』の主人公ラスコーリニコフとそっくりだったのです。

『ゴリオ爺さん』を読むことで、ドストエフスキーがなぜラスティニャックと似ながらもその進む道が全く異なるラスコーリニコフを生み出したのかということも考えることが出来ました。

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ナポレオン以後のフランスの流れをざっくりと~フランス七月革命と二月革命

この記事ではナポレオン以後のフランス、具体的にはナポレオン失脚後の1815年から二月革命という出来事が起こった1848年までの流れをざっくりとまとめていきます。

なぜドストエフスキーを知る上でこの時代のフランスの歴史を学ぶ必要があるのかと言いますと、この時代はまさしく彼の青年期と同時代であるからです。

彼の青年期はフランス文学と共にあったと言ってもよいほど、フランス文学に浸った生活をしていました。この時期のフランスを学ぶことはドストエフスキーを知ることにも繋がります。