ドストエフスキー

カラマーゾフの兄弟親鸞とドストエフスキー

『カラマーゾフの兄弟』大審問官の衝撃!宗教とは一体何なのか!私とドストエフスキーの出会い⑵

『カラマーゾフの兄弟』を読んで、「宗教とは何か」「オウムと私は何が違うのか」と悩んでいた私の上にドストエフスキーの稲妻が落ちます。

私は知ってしまいました。もう後戻りすることはできません。

これまで漠然と「宗教とは何か」「オウムと私は何が違うのか」と悩んでいた私に明確に道が作られた瞬間でした。

私はこの問題を乗り越えていけるのだろうか。

宗教は本当に大審問官が言うようなものなのだろうか。

これが私の宗教に対する学びの第二の原点となったのでした。

ドストエフスキー親鸞とドストエフスキー

僧侶の私がなぜドストエフスキーを学ぶのか~私とドストエフスキーの出会い⑴

地元を離れた東京での学生時代。

「お坊さんになるなら『カラマーゾフの兄弟』を読んでみてほしい」

偶然出会ったある人の言葉が私にとって一生を変えるほどの衝撃をもたらすことになりました。

私とドストエフスキーの初めての出会いをこの記事ではお話ししています。

ドストエフスキー親鸞とドストエフスキー

オウム真理教とお寺と私―ドストエフスキーとの出会い

前回の記事では「宗教は人間が作ったものではなく、人間の中から生まれてきたのではないか」ということをお話ししましたが、ある日こんな問いを頂きました。

「宗教が人から生まれてきたのなら、新興宗教もそうなの?ならオウムのあの事件はどう考えたらいいの?」

そうなのです。これは非常に重要な問題です。

この問いを私に引きつけて言い換えてみると、

「私はオウムと何が違うのか」

という問いかけになります。

これこそ私が苦しみ続けた、いや今も苦しみ続けている問題なのです。

タンザニア親鸞とドストエフスキー

回想の世界一周~宗教は人が作ったものなのか、それとも・・・

宗教は人間が作ったのか、それとも人間から生まれてきたのか。この問題に一度捕えられたら最後、私はこれからもずっとこの問題と戦い続けることになるでしょう。ブログの名にあるように、まさしく自問自答です。わからないからこそ問い続けるしかありません。これからも「宗教とは何か」という大きな問いに向き合っていきたいと思います。

セビリアスペイン編

世界遺産セビリア大聖堂とコロンブスのお墓~『カラマーゾフの兄弟』とのつながりも スペイン編30

セビリアはアンダルシアの州都でこの地方最大の都市。

16世紀から17世紀にはスペイン最大の都市となり、現在でもスペインで4番目の街です。

私の目的地セビリア大聖堂は1402年から建築が始まり1519年に完成した大聖堂。

「後世の人が正気の沙汰とは思えないと言うほどのカテドラルを建てよう」という言葉を合言葉に建築された巨大な大聖堂です。

そしてあまり知られていませんが、ここセビリアはドストエフスキーの代表作『カラマーゾフの兄弟』のハイライトと言える「大審問官の章」の舞台となっています。この記事ではそんなセビリアとドストエフスキーについてもお話ししていきます。

エリコイスラエル編

エリコの誘惑の山~キリストと悪魔の宿命の対決の舞台!『カラマーゾフの兄弟』とも関係 イスラエル編⑦

エリコ観光の大きな目的の一つである城壁跡の散策を終えた私が次に向かうのは誘惑の山と呼ばれる場所。

ここはイエス・キリストが40日間の断食修行をしていた時に悪魔から3つの誘惑を受け、それを見事に跳ね返したという『新約聖書』の記述に基づいた場所です。

そしてこの誘惑の山はドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』とも重大なつながりがある地としても知られています。