ルワンダ

ボスニア紛争とルワンダ虐殺の悲劇に学ぶ~冷戦後の国際紛争

P・ルセサバキナ『ホテル・ルワンダの男』~虐殺は「言葉」から始まった…恐るべき民族虐殺の実態とは

ルワンダの虐殺中、危険を顧みずおよそ1200人もの人の命を救ったホテルマンの物語。この出来事は映画化され、世界中でヒットしました。 この本もルワンダの虐殺を知る上で非常に貴重な一冊です。

なぜ人々はあっという間に虐殺者に変わってしまったのか。彼はその原因を「言葉」だと言います。私はこの本を初めて読んだ時、鳥肌が立ちました。この「言葉」を聴いて私は伊藤計劃さんの『虐殺器官』を連想してしまったのです。

ボスニア紛争とルワンダ虐殺の悲劇に学ぶ~冷戦後の国際紛争

R・ルラングァ『ルワンダ大虐殺 世界で一番悲しい光景を見た青年の手記』~神はなぜ虐殺から救ってくれなかったのか…

この本は尋常ならざる本です。普通の歴史の本とは違います。事実の流れを追って解説していく本ではありません。ジェノサイドを経験した著者の実体験とその魂の内奥がここに記されています。あまりにショッキングで読んでいて血の気が引くような感覚になりました。

ボスニア紛争とルワンダ虐殺の悲劇に学ぶ~冷戦後の国際紛争

P・ゴーレイヴィッチ『ジェノサイドの丘 ルワンダ虐殺の隠された真実』~信じられない惨劇がアフリカで起きていた・・・

まずはじめに申し上げます。この本はあまりに衝撃的で、私は心底参ってしまいました・・・

ボスニア紛争やスレブレニツァの虐殺を学ぶ流れで手に取ったこの本でしたが、あまりの悲惨さに言葉を失ってしまいました・・・

たった数か月足らずで少数民族であるツチ族80万人が虐殺されたのです。

しかもその虐殺の方法があまりに残虐でした。銃による殺害ではなく、上の解説にもありますように山刀(マチェーテ)で切り刻むという、極めて原始的な方法での殺害でした。

この本ではそんな悲惨な虐殺がなぜ起こったのか、そしてどのような経緯で行われていったのかが語られます。読んでいて本当に心が痛みます・・・というより、具合が悪くなってきます。それほどショッキングで恐ろしい事実が語られます。

ボスニア紛争とルワンダ虐殺の悲劇に学ぶ~冷戦後の国際紛争

ボスニア紛争を学ぶためのおすすめ参考書15作品をご紹介

この記事ではボスニア紛争、スレブレニツァの虐殺を学ぶためのおすすめ参考書を紹介していきます。途中からはルワンダ、ソマリアで起きた虐殺の本もありますが、これらもボスニア紛争とほぼ同時期に起きた虐殺です。 長有紀枝著『スレブレニツァ―あるジェノサイドをめぐる考察―』にルワンダ、ソマリアの虐殺のことが述べられていました。この三者は紛争や虐殺が起こった背景や、それを防ぐことができなかった国際機関のメカニズムが非常に似ています。ボスニア紛争、スレブレニツァの虐殺の理解を深めるためにもこれはぜひ重要と感じ、ここで紹介させて頂くことにしました。

これからしばらくは重い内容が続く更新になりますが、ここで改めて人間とは何か、なぜ虐殺は起こってしまうのかということを考えていきたいと思います。

レーニン・スターリン時代のソ連の歴史

親鸞の悪人正機説への疑問~「スターリンやヒトラーのような悪人にも往生(救い)はあるのか」という問いについて考えてみた

私はTwitterをしています。Twitterではこちらのブログで投稿した記事の紹介や、世界一周記や日々の何気ないことをつぶやいたりしております。

最近はスターリンやヒトラーについての記事の更新を続けていますが、その中でとある質問を頂きました。

この記事ではその質問を通して私なりに思うことを記してみました。