池辺晋一郎『メンデルスゾーンの音符たち 池辺晋一郎の「新メンデルスゾーン考」』~メンデルスゾーンの名曲を解説する1冊!
この本の語り口はかなり軽快で難しい哲学的な話ではなく、読者に語りかけるかのような雰囲気でとても読みやすいです
音楽に関する本を読んだことがほとんどない私にとって、音楽理論が書かれた本を読むというのはものすごく興味深い体験でした。音楽の専門家はこうやって楽譜を見ながら音楽を味わっているのだなと想像して読むのはとても楽しかったです
この本の語り口はかなり軽快で難しい哲学的な話ではなく、読者に語りかけるかのような雰囲気でとても読みやすいです
音楽に関する本を読んだことがほとんどない私にとって、音楽理論が書かれた本を読むというのはものすごく興味深い体験でした。音楽の専門家はこうやって楽譜を見ながら音楽を味わっているのだなと想像して読むのはとても楽しかったです
ファニーは作曲家フェリックス・メンデルスゾーンの4歳年上の姉です。
彼女はフェリックスを凌駕するほどの音楽的才能を持ち、彼の音楽家人生を陰ながら支えた人物です。
これまで祖父モーゼス、父アブラハムと見てきましたが、姉のファニーもものすごい才能の持ち主でした。メンデルスゾーン一族恐るべしです。
『かつて私は偉大な父の息子として知られていた。だが今では偉大な息子の父親として知られている』と話すフェリックス・メンデルスゾーンの父アブラハムですが、やはり彼も並々ならぬ人物でした。
大銀行家として財を成したアブラハムとあのロスチャイルド家とのつながりも非常に興味深いものがありました。
作曲家フェリックス・メンデルスゾーンの祖父モーゼス。
彼はデッサウのゲットー出身の貧しいユダヤ人でしたが、たった一代でヨーロッパを代表する哲学者となります。「ドイツのソクラテス」、「現代のプラトン」とまで称され、あのカントやゲーテも激賞するほどの大人物でした。
この記事ではそんなモーゼスの偉業を紹介しています。
この伝記も非常におすすめです!奇跡の一冊です!読んでいて驚くようなことが大量に出てきます
祖父モーゼスが大哲学者だったこと。そして父アブラハムもあのロスチャイルドと一時期並ぶほどの大銀行を設立していたこと
これは衝撃の事実でした。特に祖父モーゼスがあのカントが尊敬していたほどの人物だったという事実には度肝を抜かれました
この伝記はメンデルスゾーンの入門書として非常に優れています。
彼の生涯が130ページほどでコンパクトにまとめられており、しかも読みやすく、面白い。
また、この伝記の特徴として、伝記部分を終えた後に60ページほどを使って曲の紹介をしている点が挙げられます。この本はメンデルスゾーンの曲を聴く際の貴重なガイドとなります。
これまで作曲家の物語シリーズをひたすら読んできたわけですが、正直、一番好きになったとも言える人物がこのメンデルスゾーンでした
この伝記はあまりにドラマチックなメンデルスゾーンの生涯をひのまどかさん流の最高の語り口で堪能することができます。もうこれは読んで下さい!絶対に後悔しません!最高の読書体験になること請け合いです!
ワーグナーの参考書は以前当ブログでも「樋口裕一『ヴァーグナー 西洋近代の黄昏』ワーグナーの特徴を知るためのおすすめ参考書!」の記事で紹介しましたが、『ヴァーグナー 西洋近代の黄昏』は彼の思想的な面がメインとなっていますので生涯を学ぶとなれば今回ご紹介するひのまどか著の『ワーグナー―バイロイトの長い坂道』がおすすめです。
世界文学を考えていく上でシェイクスピアの影響ははかりしれません。
そして何より、シェイクスピア作品は面白い!
本で読んでも素晴らしいし、舞台で生で観劇する感動はといえば言葉にできないほどです。
というわけで、観てよし、読んでよしのシェイクスピアのおすすめ作品をここでは紹介していきたいと思います。