フランス

キリスト教ドストエフスキーとキリスト教

フスト・ゴンサレス『キリスト教史』~キリスト教の歴史の大枠を学ぶのにおすすめの参考書!

この本では「キリスト教こそ絶対に正しくて、異教徒は間違っている」というニュアンスはまず存在していません。歴史的にその出来事はなぜ起こったのかということをできるだけ客観的に見ていこうという視点が感じられます。

また、この本はそもそも読み物としてとても面白いです。キリスト教史の教科書というと、固くて難しい本をイメージしてしまいがちですが、フスト・ゴンサレス『キリスト教史』は一味も二味も違います。

おすすめドストエフスキードストエフスキー論

おすすめドストエフスキー解説書一覧~これを読めばドストエフスキー作品がもっと面白くなる!

この記事ではこれまで紹介してきましたドストエフスキー論を一覧できるようにまとめてみました。

それぞれの著作にはそれぞれの個性があります。

また、読み手の興味関心の方向によってもどの本がおすすめかは変わってくることでしょう。

簡単にですがそれぞれのドストエフスキー論の特徴をまとめましたので、少しでも皆様のお役に立てれば嬉しく思います。

ツヴァイクドストエフスキー論

ツヴァイク『三人の巨匠』~バルザック、ディケンズ、ドストエフスキー、比べてわかるその特徴

この本の著者シュテファン・ツヴァイクは1881年にウィーンに生まれ、『マリー・アントワネット』や『バルザック』など世界的ベストセラーを著し、世界的な伝記作家として有名です。

「なぜドストエフスキーは難しくて、どこにドストエフスキー文学の特徴があるのか。」

ツヴァイクはバルザック、ディケンズとの比較を通してそのことを浮き彫りにしていきます。

比べてみると実にわかりやすいですね。さすが世界屈指の伝記作家です。まさに目から鱗でした。

森有正ドストエフスキー論

森有正『ドストエーフスキー覚書』~日本を代表するフランス文学者によるドストエフスキー論の名著

著者の森有正は1911年生まれの日本を代表するフランス文学者です。

森有正は自身から生まれてくるドストエフスキーへの思いをこの書で述べています。

それは単に知識や学問のためというのではなく、人生を生きる上で森有正自身の現実の問題として立ち現れてくるドストエフスキーとの対峙です。

作品のあらすじや解説を知りたいという方のドストエフスキー入門書としては厳しい本ではありますが、より深くドストエフスキーについて考えてみたいという方にはうってつけの名著であります。

評伝ドストエフスキードストエフスキー論

モチューリスキー『評伝ドストエフスキー』~圧倒的な情報量を誇るドストエフスキー評伝の金字塔!

『評伝ドストエフスキー』は1947年にロシア語で出版され、瞬く間に多くの国で翻訳され「あらゆる言語で書かれたドストエフスキー文献のうちもっともすぐれた研究書」と呼ばれるようになりました。

ロシア正教の教義と実践に詳しいモチューリスキーによる詳細な作品解説がこの評伝の最大の特徴です。

この評伝はドストエフスキーを研究する際にものすごくおすすめです。

オペラ座アメリカ編

本場ブロードウェイで「オペラ座の怪人」を鑑賞~日本人とアメリカ人のメンタリティーの違いを考える アメリカ編⑦

ニューヨークといえばミュージカルの本場ブロードウェイ。

せっかくはるばるここまでやって来たのだ。ぜひとも本場のミュージカルを体験してみたい。

そして今回私が鑑賞するのはブロードウェイの王道中の王道、「オペラ座の怪人」です。この作品は私も大好きで劇団四季さんの公演も何度となく鑑賞しています。

この記事では私が感じた日本のオペラ座とニューヨークの違いについて考えていきます。