ゲバラ

愛すべき遍歴の騎士ドン・キホーテ

佐藤美由紀『ゲバラのHIROSHIMA』~チェ・ゲバラは広島原爆ドームを訪れ、何を思ったのか

私はこの本をぜひおすすめしたいです。

あのチェ・ゲバラが原爆ドームを訪れていた。そしてそこで語った言葉とは一体何だったのか。

この本ではそんなゲバラの広島訪問についてじっくりと見ていくことができます。

ゲバラを知っている方も、そうでない方もぜひ読んで頂きたい作品となっています。戦争、原爆のことを考える上で本当に大切なことをこの本では問題提起してくれています。

ぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。

愛すべき遍歴の騎士ドン・キホーテ

チェ・ゲバラ『モーターサイクル南米旅行日記』あらすじと感想~若きゲバラのドン・キホーテの旅!映画の原作としても有名な作品

この旅はまさしくドン・キホーテの旅のように私には思えました。

おんぼろバイクポデローサ2号はすぐに故障し、何度も何度も転倒事故を起こし彼らを身体ごと投げ出します。そしてゲバラ達も行く先行く先でハプニングを起こし続ける珍道中を繰り広げていきます。

普通の人ならば馬鹿にするようなことを大真面目にやってのけるドン・キホーテ。彼は世の不正義を正すために遍歴の騎士となってスペイン中を旅します。

ゲバラはまさにこのドン・キホーテを意識して旅をしていたのではないでしょうか。

愛すべき遍歴の騎士ドン・キホーテ

伊藤千尋『キューバ 超大国を屈服させたラテンの魂』~キューバの歴史を知るのにおすすめの参考書!

この本を読んでいると驚くことばかりでした。普段キューバという国についてほとんど情報が入ってくることがない私たちです。せいぜい野球が強いというイメージくらいでしょうか。そこにキューバ危機や独裁者カストロというイメージしかない私たちにとってこの本で語られることはそれこそ仰天ものです。イメージと全く逆の世界がここにあります。

この本を読めばアメリカに対する思いもきっと変化すると思います。

アメリカ側からだけの情報ではなく、キューバ人にとってアメリカはどういう国だったのかということを知ることができるのもこの本の素晴らしい点だと思います。

愛すべき遍歴の騎士ドン・キホーテ

三好徹『チェ・ゲバラ伝』~キューバ革命を代表する革命家チェ・ゲバラの生涯と思想を知るのにおすすめの伝記

私が『ドン・キホーテ』を読もうと思ったのはゲバラのおかげです。「ゲバラほどの男が愛していた『ドン・キホーテ』は一体どんなにすごい本なのだろう」、そう思ったからこそ私は『ドン・キホーテ』に初めて手を伸ばしたのです。

今では『ドン・キホーテ』は私のライフワークのようなものになっています。この作品は一生読み続けていくことでしょう。

私にとってチェ・ゲバラという存在は私とドン・キホーテを繋いでくれた大恩人なのでありました。

その大恩人のことを知れる素晴らしい伝記が本作『チェ・ゲバラ伝』になります。

愛すべき遍歴の騎士ドン・キホーテ

モンタルボ『アマディス・デ・ガウラ』あらすじと感想~ドン・キホーテを狂わせた騎士道物語の傑作!

まさにドン・キホーテファンにはたまらない作品が今作『アマディス・デ・ガウラ』になります。私もこの本を手にしてニヤニヤが止まりませんでした。

実際私もこの本を読んでみたのでありますが、ドン・キホーテがはまるのもむべなるかなの名作です。作中で司祭が「この種の書物では唯一最良の物」というのもわかる気がしました。

「ほぉほぉ、ドン・キホーテはこの話を真似してあんなことをしていたのか」とニヤニヤしながら一気に読み込んでしまいました。パロディから入って元ネタを見るという楽しみを私はこの本で満喫しました。

愛すべき遍歴の騎士ドン・キホーテ

牛島信明『ドン・キホーテの旅』~これを読めばドン・キホーテが面白くなる!ぜひおすすめしたい最高の入門書!

この本は本当に素晴らしいです。これを読めば一読しただけでは苦戦しがちな『ドン・キホーテ』が全くの別物になります。もう面白くて面白くてたまらないというくらいの大変身を遂げます。

『ドン・キホーテ』はパロディ作品です。表面上に出てくるものの裏を見れなければ面白くありません。

そんな漠然と読んでもまず気付くことができない『ドン・キホーテ』の面白さをこの本ではこれでもかと解説してくれます。

この本を読めばまず間違いないです。私は自信を持っておすすめします。それほど面白い入門書となっています。

キューバキューバ編

サンタクララ市街地と装甲列車襲撃記念碑~チェ・ゲバラゆかりの地、サンタクララ⑵ キューバ編⑧

チェ・ゲバラの霊廟でお参りをした後、次に私が向かったのはサンタクララ中心部。

サンタクララ市街地に到着すると、年季が入ったカラフルな建物にキューバらしさを感じます。

街の中をぶらぶらしながら近くにある装甲列車襲撃記念碑に歩いて向かいます。キューバ革命においてここサンタクララでの勝利が革命軍の勝利を決定的なものにしました。そのきっかけとなった戦闘がまさにここで行われたということで私はここにやって来たのでした。

キューバキューバ編

社会主義と資本主義、そして宗教のつながり~ぼくがキューバを選んだ理由 キューバ編⑥

ここまで4本の記事にわたってキューバの歴史をお話ししてきましたが、みなさんの中には次のような疑問をお持ちになった方もおられるかもしれません。

「なぜいきなりキューバの歴史をここまで話し出したのだろう。いや、そもそもなぜキューバ?キューバと宗教って何か関係はあるの?」と。

たしかにキューバは宗教の聖地ではありません。

ですが、私にとっては宗教を学ぶ上で非常に重要な国がキューバだったのです。

今回の記事ではその「なぜ私が宗教の聖地でもないキューバを選んだのか」ということについてお話ししていきます。

キューバ編

カストロの改革とソ連崩壊後のキューバ~キューバの歴史を解説⑷ キューバ編⑤

前回の記事「革命政権とミサイル危機~キューバの歴史を解説⑶ キューバ編④」でお話ししましたが、1962年、キューバ・ミサイル危機で世界は破滅までぎりぎりのところでなんとか踏みとどまることができました。

アメリカはキューバへの軍事侵攻計画を取り止め、ソ連はミサイル基地を撤去するという合意の下それは速やかに実行されました。

世界中の人々は安堵のため息をついたところでしたが、キューバからすれば煮えきらないものが胸の内に残ることとなりました。この記事ではそんなキューバのその後の展開についてお話ししていきます。

キューバキューバ編

革命政権とミサイル危機~キューバの歴史を解説⑶ キューバ編④

この記事ではキューバ革命直後からのキューバ史をざっくりとお話ししていきます。

当然ですが、革命は政権を打倒して終わりではありません。奪取した政権をこれから維持し運用していかなければなりません。指導者カストロはいきなり難しい立場に立たされることになりました。

その結果があのキューバ危機です。この記事ではそのキューバ危機までの流れを見ていきます。