(10)革命思想の源流、青年ヘーゲル派とはどのようなグループだったのか
ヘーゲル哲学はなぜこんなにも歴史に大きな影響を与えたのか。
そしてヘーゲル右派、青年ヘーゲル派(左派)とは何なのか。
この記事では有名なヘーゲルの弁証法が革命運動へと結びついた理由を見ていきます。
ヘーゲル哲学はなぜこんなにも歴史に大きな影響を与えたのか。
そしてヘーゲル右派、青年ヘーゲル派(左派)とは何なのか。
この記事では有名なヘーゲルの弁証法が革命運動へと結びついた理由を見ていきます。
「本書は、コーカサス地域の理解にしか役に立たないのではなく、現在の国際社会において様々な地域で出現している民族や国家をめぐる問題を理解する際にも役立つことを目指している。(「はじめに」より)」
まさにこの作品は複雑なコーカサス情勢を学ぶことで「他の地域の紛争を見る眼」も養うことができる参考書です。
しかもコーカサス地方の紛争はどれもロシアと関わりの深い紛争です。
ロシア・ウクライナ戦争を考える上でも新たな視点を授けてくれるおすすめの参考書です
著者の高橋ブランカ氏はセルビア出身の作家です。ベオグラード大学で日本語を学び、その時の指導教官がこれまで当ブログでも紹介してきました詩人山崎佳代子氏でした。
繊細な内面描写あり。思わずくすっとしてしまうユーモアあり。
著者の思いを感じながら読んだ『東京まで、セルビア』は非常に刺激的かつ楽しい時間になりました。
ぜひぜひおすすめしたいです。
ユーゴ紛争、NATO空爆を経たベオグラードの街で詩人である著者は何を見て、感じたのか。
紛争後も続く何気ない日常。
その日常を綴った言葉の中に、じんわりと見え隠れしてくる紛争の影・・・
わかりやすい「特別な出来事」ではなく、そこで今も生きる人たちの日常を捉えたこの作品は非常に稀有な存在だと思います。ただ単に日常を切り取っただけでなく、そこに何か人間生活の奥深さが感じられてくる不思議。
この作品が読売文学賞を受賞したのももっともだなと思いました。不思議な力がある作品です。
この作品はセルビアの首都ベオグラード在住の詩人山崎佳代子氏によるエッセイ集です。
なぜユーゴ紛争は起こってしまったのか・・・
「セルビア悪玉論」という単純な構図で語られてしまったこの紛争。
そんな国際世論の中セルビアはNATOによる空爆を受けることになります。著者はそんな猛烈な爆撃の中ベオグラードに残り続け、そこに生きる人々の声や、自らの思いをこの本に記しています。
この本では著者が、「旧ユーゴ崩壊から二年あまりが過ぎ、戦局は泥沼化しているが、いたずらに民族主義をあおるしか能がない各民族の指導者が、武力による支配地拡大一辺倒の対決策を繰り返してきた責任も、問われなければならない。」と93年の段階で述べているのが非常に印象的でした。
ユーゴ紛争はなぜ起こったのか、そのきっかけは何だったのか、なぜ泥沼化してしまったのか。それをリアルタイムで取材した著者の言葉は非常に重いです。
オシム監督は2007年66歳の歳に脳梗塞で倒れられ、日本代表監督を退任しました。ですが彼はそこから驚異の回復を遂げ、後遺症を残しながらも精力的に祖国の融和のために活動しています。本書はそんなオシム監督の帰国後の活動を通して、紛争から20年経った今のボスニアについて知ることができる作品となっています
これまで「ユーゴサッカー三部作」としてストイコビッチ氏とユーゴ紛争について語られてきましたが、最終作はサラエボ出身のオシム氏とボスニア紛争についてじっくり見ていくことになります。
この三部作を読めばユーゴ紛争についてかなり広い視点を得ることができます。
オシム監督の偉大さにただただ圧倒される一冊です。オシム監督が病に倒れられたことが本当に悔やまれます。
サッカーファンだけでなく、すべての方におすすめしたい作品です
先に言わせて頂きます。この本は凄まじいです。とにかく読んでほしいです。それも今すぐ!できるだけ早く!
ロシア・ウクライナ戦争に揺れている今だからこそ大切な一冊です。
この本で語られることはあまりに衝撃的です。引用したいところが山ほどあるのですが分量の制限もありますので今回の記事ではこの本の中でも特に印象に残った箇所を紹介していきます。
1990年生まれの私はピクシーことストイコビッチ氏といえば監督のイメージがあったのですが、この本を読んでストイコビッチ氏がいかにすごい選手だったかがよくわかりました。
全世界から悪者と一方的に報道され制裁を受けたセルビア。そのセルビア(ユーゴ)代表として苦難の道を歩むこととなったストイコビッチ氏のサッカー人生は凄まじいものがあります。
私はこれまでボスニア紛争について学んできましたが、セルビア側から見たユーゴ紛争を知れたのは非常に貴重な読書になりました。