親鸞とドストエフスキー・世界文学

プラッサンの征服ブログ筆者イチオシの作家エミール・ゾラ

ゾラ『プラッサンの征服』あらすじと感想~宗教による洗脳、そして破滅を描いた先駆的作品

この物語は私の中で「ルーゴン・マッカール叢書」中、読んでいて最も辛い作品でした。

宗教者による洗脳がここまで露骨に書かれているのは読んでいて苦しいものがありました。

ですが辛くても目を反らしてはいけない真実がこの作品には描かれていると思います。この時代のヨーロッパにおいて宗教がどのように見られているのか。その大きな手がかりのひとつになったのではないかと私は思います。

とにかく凄まじい作品でした。

パリの胃袋ブログ筆者イチオシの作家エミール・ゾラ

ゾラ『パリの胃袋』あらすじと感想~まるで仏教書!全てを貪り食うパリの飽くなき欲望!食欲は罪か、それとも…

私は『ルーゴン・マッカール叢書』でどの作品が1番好きかと言われたらおそらくこの『パリの胃袋』を挙げるでしょう。それほど見事に人間の欲望を描いています。

ゾラ得意の映画的手法や、匂いなどの五感を刺激する描写、欲望をものや動物を描くことで比喩的に表現する手腕など、すばらしい点を列挙していくときりがないほどです。

文庫化されていないのが不思議なくらいです。ぜひこの本が世の中にもっと広まることを願っています。

獲物の分け前ブログ筆者イチオシの作家エミール・ゾラ

ゾラ『獲物の分け前』あらすじと感想~土地投機に熱狂する1850年代パリ。金と権力を求める人間劇!

『獲物の分け前』は「金と権力」に飢えたルーゴン家の3男アリスティッドがパリ大改造という獲物を嗅ぎ付け、分け前を俺にも寄こせとパリで奮闘する物語です。

「金」、「投機熱」、「贅沢」、「色欲」・・・

これでもかと人間の欲望を描き出すゾラ。

金を求める貪欲な人間の姿や男女の欲望を知れる恐るべき作品です。ぜひぜひおすすめしたいです!

ゾラブログ筆者イチオシの作家エミール・ゾラ

ゾラ『ルーゴン家の誕生』あらすじと感想~衝撃の面白さ!ナポレオン第二帝政の始まりを活写する名作!全てはここから始まった!

『ルーゴン家の誕生』はエミール・ゾラが24年かけて完成させた「ルーゴン・マッカール叢書」の記念すべき第1巻目にあたり、1871年に出版されました。

この本はゾラの作品中特におすすめしたい名作中の名作です!

読んでいて「あぁ~さすがですゾラ先生!」と 何度心の中で うめいたことか!もう言葉のチョイス、文章のリズム、絶妙な位置で入る五感に働きかける表現、ゾラ節全開の作品です。正直、私は『居酒屋』や『ナナ』よりもこの作品の方が好きです。とても面白かったです。

ゾラブログ筆者イチオシの作家エミール・ゾラ

19世紀後半のフランス社会と文化を知るならゾラがおすすめ!エミール・ゾラ「ルーゴン・マッカール叢書」とは

前回の記事「エミール・ゾラが想像をはるかに超えて面白かった件について―『居酒屋』の衝撃」ではエミール・ゾラの「ルーゴン・マッカール叢書」なるものがフランス第二帝政のことを学ぶにはもってこいであり、ドストエフスキーを知るためにも大きな意味があるのではないかということをお話ししました。

この記事ではその「ルーゴン・マッカール叢書」とは一体何なのかということをざっくりとお話ししていきます。

ゾラブログ筆者イチオシの作家エミール・ゾラ

『居酒屋』の衝撃!フランス人作家エミール・ゾラが面白すぎた件について

ゾラを知ることはそのままフランス社会を学ぶことになり、結果的にドストエフスキーのヨーロッパ観を知ることになると感じた私は、まずゾラの代表作『居酒屋』を読んでみることにしました。

そしてこの小説を読み始めて私はとてつもない衝撃を受けることになります。

ゾラは恐るべき作家です。

この人は間違いなく読む価値がある…

私はエミール・ゾラという作家に強烈に惹き付けられてしまったことを感じました。

ゾラとドストエフスキーブログ筆者イチオシの作家エミール・ゾラ

フランス人作家エミール・ゾラとドストエフスキー ゾラを知ればドストエフスキーも知れる!

フランス第二帝政期は私たちの生活と直結する非常に重要な時代です。

そしてドストエフスキーはそのようなフランスに対して、色々と物申していたのでありました。

となるとやはりこの時代のフランスの社会情勢、思想、文化を知ることはドストエフスキーのことをより深く知るためにも非常に重要であると思いました。

第二帝政期のフランスをさらに深く知るには何を読めばいいだろうか…

そう考えていた時に私が出会ったのがフランスの偉大なる作家エミール・ゾラだったのです。

鹿島茂フランス文学と歴史・文化

鹿島茂『デパートを発明した夫婦』~デパートはここから始まった!フランス第二帝政期と「ボン・マルシェ」

私たちの生活に深く根ざしているデパート。当たり前のように私たちはデパートと共に生活していますが、このデパートがいつどこで生まれたのか、皆さんはご存知でしょうか。

実はそれがこのフランス第二帝政期のパリだったのです。

デパートの誕生は世界の商業スタイルを一変させることになりました。
私たちが普段何気なく買い物しているこの世界の成り立ちがビシッとこの一冊に凝縮されています。この本はものすごい本です。社会科の教科書にしてほしいくらいです。非常におすすめです。

鹿島茂フランス文学と歴史・文化

鹿島茂『絶景、パリ万国博覧会 サン=シモンの鉄の夢』渋沢栄一も訪れたパリ万国博覧会―欲望喚起の装置としてのパリ万博

パリ万博はロンドンのようにフランスの工業化を進めるというだけではなく、欲望の追求を国家レベルで推し進めようとした事業でした。

これはフランス第二帝政という時代を考える上で非常に重要な視点であると思います。

ドストエフスキーはこういう時代背景の下、パリへと足を踏み入れたのです。

このような背景を知るとドストエフスキー作品がまた違った味わいを見せてくれるのではないでしょうか。

水晶宮物語フランス文学と歴史・文化

松村昌家『水晶宮物語 ロンドン万国博覧会1851』~世界初の万国博覧会とドストエフスキーのつながり

ロンドン万博は世界で初めて開かれた万国博覧会で、1851年にその歴史は始まりました。

その頃ドストエフスキーはというと、シベリアのオムスク監獄で流刑生活を送っていました。

ドストエフスキーは1862年に初のヨーロッパ旅行に出かけています。そしてその時にロンドンを訪れており、第一回ロンドン万博後も残されていたこの水晶宮も見たと言われています。

この記事では松村昌家著『水晶宮物語 ロンドン万国博覧会1851』を参考にお話を進めていきます。