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宗教とは何かをめぐる旅!僧侶が選ぶ世界一周記おすすめ記事11選!(宗教・思想編)

タンザニア
目次

宗教とは何かをめぐる旅!僧侶が選ぶ世界一周記おすすめ記事11選!(宗教・思想編)

先の記事では私が選ぶおすすめ記事(旅行記編)をご紹介しました。

引き続き今回の記事では宗教・思想編のおすすめ記事11本をご紹介していきたいと思います。

これらの記事を読むことで皆さんの中で宗教とは何か、人間の歴史とは何なのかということについての手がかりとなってくれたなら何より嬉しく思います。

では早速ご紹介していきましょう。

1. 念願のオルドバイ渓谷~シンボルと聖地を考える タンザニア編⑦

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念願のオルドバイ渓谷~シンボルと聖地を考える タンザニア編⑦ ウォーキングサファリを終え、この旅最大の目的地、オルドバイ渓谷を目指します。 オルドバイ渓谷はンゴロンゴロクレーターから北西へ1時間ほど走ったところにあります。 私がここを目指したのはここが人類発祥の地と呼ばれているからです。 私たちのご先祖様はどんなところで生きていたのだろうか。そしてそこからいかにして宗教が生まれていったのか、そのことを考えるためにはるばるここまでやって来たのでした

私の世界一周の旅のきっかけとなったオルドバイ渓谷。

人類発祥の地と呼ばれるこの景色をどうしても観たくて私は旅に出たのでありました。

宗教とは何かという問いは、人類発祥の歴史と切り離すことができない。それを知った時の衝撃はその後の私にとてつもない影響を与えることになりました。

タンザニア編で語られることは宗教と人類の進化の歴史へと目を向けた記録です。

この記事では人類発祥の地であるオルドバイ渓谷を訪ね、宗教とシンボルについて思いを馳せたものです。

念願のオルドバイ渓谷~シンボルと聖地を考える タンザニア編⑦

2. まるで異世界!ユダヤ教の安息日、シャバット~嘆きの壁の祈りに心が震えた! イスラエル編⑨

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ユダヤ教の安息日、エルサレムの嘆きの壁の祈りに心が震えた! イスラエル編⑨ ユダヤ教徒にとって、毎週金曜夕方から土曜日の夕方までは安息日あるいはシャバットと呼ばれる特別な1日。 そしてシャバットの夜、すなわち金曜の夜は嘆きの壁でのお祈りはピークを迎えます。 というわけで、私もその夜、嘆きの壁に行ってみることにしたのでした。 そしてそこで私はその祈りに度肝を抜かれたのでありました。この記事ではその時の体験をお話ししています。

続いての記事はエルサレムでの安息日の体験です。

ユダヤ教の聖地である嘆きの壁。私は毎週安息日の夜に行われる祈りの儀式を間近で体感しました。

突然始まる大合唱。リズミカルな歌に合わせてこの大群衆が一斉に体を揺らし始めます。

辺りは異様な空気に包まれ、私はただただその迫力と一体感に圧倒されるのみでした。

ここには宗教が生きている。

それを感じたエルサレムの夜でした。

まるで異世界!ユダヤ教の安息日、シャバット~嘆きの壁の祈りに心が震えた! イスラエル編⑨

3. アウシュヴィッツと『歎異抄』―親鸞の言葉に聴く ポーランド編⑦

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アウシュヴィッツと『歎異抄』~親鸞の言葉に聴く ポーランド編⑦ アウシュヴィッツはあまりに強烈な体験だった・・・ しばらくは何もする気が起きませんでした。 いや、何もできなかったと言う方が正しいのかもしれません。 ですが、そんな空っぽになってしまったかのような頭の中に、ふとよぎるものがありました。 「さるべき業縁のもよほさば、いかなるふるまいもするべし」 そう。以前エルサレムのホロコースト記念館、ヤド・ヴァシェムの記事でもご紹介した『歎異抄』の言葉でした。

3つ目の記事はポーランドのアウシュヴィッツを訪れた時の記事です。

ここに来る直前にいたのがエルサレムです。私はエルサレムで黒いロングコートにハットというユダヤ超正統派の方々の生活姿を目の当たりにしていました。

本や映像でしか見たことがなかったユダヤ人の姿。

私たちと同じように血肉を具えた人間の生活が圧倒的な力で破壊されてしまったのだということを、現地で強く感じることになりました。

人類が引き起こした最悪の事件のひとつであるホロコースト。もし親鸞聖人がそれを目の当たりにしたら何を思うのであろうか。

親鸞聖人の言葉が記された『歎異抄』を手がかりにホロコーストを考えてみたのがこの記事です。

アウシュヴィッツと『歎異抄』―親鸞の言葉に聴く ポーランド編⑦

4. ルターより100年も前に宗教改革を宣言した偉人ヤン・フス~宗教改革の先駆けと免罪符 釈隆弘の世界一周記-チェコ編⑧

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プラハの偉人ヤン・フス~宗教改革の先駆けと免罪符 チェコ編⑧ 皆さんは宗教改革といえば誰を思い浮かべるでしょうか。 おそらく、多くの人がマルティン・ルターを思い浮かべることと思います。 そのルターがドイツで宗教改革を始めたと言われているのが1517年。 ですが、もしこれに先立つことおよそ100年。すでにここプラハで宗教改革が行われていたとしたら皆さんはどのように思われるでしょうか。 歴史の教科書ではこのことはほとんど触れられませんが、宗教史上、このことは非常に重要な出来事として知られています。 そしてその立役者となったのが、今回ご紹介するヤン・フスという人物なのです。

宗教改革といえば1517年ドイツのマルティン・ルター。

しかしそれに先立つことおよそ100年。

ここプラハですでに宗教改革が行われていたとしたらみなさんはどのように思われるでしょうか。

実はこの記事で紹介するヤン・フスこそ、チェコの宗教改革の立役者であり、現代でもチェコの英雄として最も愛されている人物と言われています。

英雄と言えばたいていどこの地域でも武人がその地位を占めるものです。

しかしここプラハでは学者たるヤン・フスこそ真の英雄として尊敬されています。

私がプラハの街を心から愛するようになったのも、そのような精神性がこの街から感じられるからなのかもしれません。

ルターより100年も前に宗教改革を宣言した偉人ヤン・フス~宗教改革の先駆けと免罪符 釈隆弘の世界一周記-チェコ編⑧

5.欧州で起きたジェノサイド、スレブレニツァの虐殺の地へ⑴ ボスニア編⑩

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ボスニア紛争で起きた惨劇、スレブレニツァの虐殺の地を訪ねて ボスニア編⑩ 2019年4月29日、私は現地ガイドのミルザさんと二人でスレブレニツァという町へと向かいました。 そこは欧州で戦後最悪のジェノサイドが起こった地として知られています。 現在、そこには広大な墓地が作られ、メモリアルセンターが立っています。 そう。そこには突然の暴力で命を失った人たちが埋葬されているのです。 私が強盗という不慮の暴力に遭った翌日にこの場所へ行くことになったのは不思議な巡り合わせとしか思えません。 私は重い気持ちのまま、スレブレニツァへの道を進み続けました。

こちらはボスニア・ヘルツェゴビナで起こったスレブレニツァの虐殺を取り上げた記事です。

スレブレニツァの虐殺は戦後最悪のジェノサイドと呼ばれた事件です。

1992年に始まったボスニア紛争。私がまだ物心もついていない頃、そして日本が平和を享受していたまさにその時、ヨーロッパでこのような血みどろの争いが起こっていました。

「宗教が原因で戦争が起きる」。「宗教があるから民族同士で人はぶつかり合うのだ。宗教なんて害悪そのものじゃないか」。

宗教を学ぶ上で私がどうしてもぶつからざるを得なかった問題がここにあります。

宗教は本当に人を殺戮に導くものなのだろうか。それは避けられない宿命なのだろうか・・・

私がボスニアを学び始めたのはそのようなきっかけからでした。

宗教の負の側面について、そして宗教と民族ということについて考えさせられたボスニアでの体験でした。

戦後最悪のジェノサイド、スレブレニツァの虐殺の地へ⑴ ボスニア編⑩

6. ヒエロニムス・ボス『快楽の園』⑵~摩訶不思議な世界観と未知の世界 スペイン編③

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ヒエロニムス・ボス『快楽の園』を解説!ボスはなぜ奇妙な地獄絵や絵画を描いたのか スペイン編③ 前回の記事「ヒエロニムス・ボス『快楽の園』~人類と善悪の起源を考える スペイン編②」ではヒエロニムス・ボスの「快楽の園」と人類の善悪の起源についてお話ししました。 私の旅のきっかけともなった本『道徳性の起源 ボノボが教えてくれること』に大きく紹介されていた「快楽の園」。 今回の記事では霊長類学者フランス・ドゥ・ワールの独特な視点から離れて、この絵の基本的な解釈をもとに改めて「快楽の園」を紹介していきます。

6つ目のおすすめ記事はスペインの首都マドリードから。

世界最高峰の美術館と称えられるプラド美術館に、私のスペイン探方の目的のひとつであるヒエロニムス・ボスの『快楽の園』という名画があります。

この絵はヨーロッパ版の地獄絵として有名ですが、その奇怪な世界観は現在でもその謎が解き明かされていないほど不思議なものです。

ヨーロッパの地獄絵と日本仏教に伝わる地獄絵との違いを考えることは非常に興味深いものとなりました。

ヒエロニムス・ボス『快楽の園』⑵~摩訶不思議な世界観と未知の世界 スペイン編③

7. 『ドン・キホーテ』はなぜ名作なのか~『ドン・キホーテ』をもっと楽しむためのポイントを解説 スペイン編⑫

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『ドン・キホーテ』はなぜ名作なのか~『ドン・キホーテ』をもっと楽しむためのポイントを解説 スペイ... この記事では世界の名作『ドン・キホーテ』がなぜ世界の名だたる著名人から愛されたのかをお話ししていきます。 古典と言えば小難しくて眉間にしわを寄せて読むものだというイメージもあるかもしれませんが、『ドン・キホーテ』においてはまったくの逆。 私は元気を出したいときや明るい気分になりたいときに『ドン・キホーテ』を読みます。 理想に燃えて突進し、辛い目にあってもへこたれず明るく前に進み続ける。そんな『ドン・キホーテ』を読んでいると不思議と力が湧いてきます。 名作と言われる理由がわかればきっとこの作品を読みたくなると思います。ぜひご一読下さい。

私の愛読書である『ドン・キホーテ』。

私は旅の最中も、空いている時間があれば『ドン・キホーテ』を読み込んでいました。

理想の実現のために遍歴の旅に出たドン・キホーテ。

その冒険は時代を超えて世界中の人たちに今なお愛されています。

この記事ではなぜドン・キホーテがそれほどまで世界中の人々に愛されているのかを簡潔に紹介しています。

『ドン・キホーテ』はなぜ名作なのか~『ドン・キホーテ』をもっと楽しむためのポイントを解説 スペイン編⑫

8. サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼とお遍路~巡礼の旅を考える スペイン編⑯

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サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼とお遍路~巡礼の旅を考える スペイン編⑯ 聖なるもののパワーは実際に人間の心身に作用し、歴史を動かしてきました。 そして現在でも多くの人がサンティアゴ・デ・コンポステーラを目指し、巡礼の旅を続けています。 サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼と四国八十八カ所のお遍路・・・ 国や文化も違えど、やはり「巡礼の旅」という点ではやはり共通点があります。 四国八十八カ所もおよそ1400kmの道のりで徒歩だと50日もかかる長旅。 この記事ではそんな巡礼の旅について考えていきます。

スペイン北西部にあるサンティアゴ・デ・コンポステーラはエルサレム、バチカンと並ぶカトリックの世界三大巡礼地に数えられている街です。

日本で巡礼と言えば四国八十八カ所、いわゆるお遍路が最も有名なものでしょう。

私自身もこのお遍路の魅力に憑りつかれ、学生時代にレンタカーを借りて2度お遍路を巡礼したものでした。

この記事ではサンティアゴ巡礼と四国のお遍路を題材に、宗教における聖地巡礼ということにスポットを当ててお話ししていきます。

サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼とお遍路~巡礼の旅を考える スペイン編⑯

9. 資本主義教の神殿ニューヨーク―フェデラルホールとウォールストリート アメリカ編①

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資本主義教の神殿ニューヨーク・フェデラルホールとウォールストリート アメリカ編① 20日間かけて周遊したスペインともいよいよお別れ。 次に向かうはアメリカ、ニューヨーク。 まず向かうのはウォール街。 私がニューヨークで1番見たかったもの、フェデラルホールもそこにあります。1789年、まさしくその場所でジョージ・ワシントンがアメリカ合衆国初代大統領に選出され、就任演説を行いました。 いわばアメリカ合衆国建国の象徴であり、アメリカの自由と平等という理想がこの建物に込められています。ここを訪れる観光客でそのことを考えている人はほとんどいないかもしれません。 しかしアメリカの歴史や思想を知る上で、この神殿のような建物とワシントンの像がここウォールストリートにあるという意味は見逃せないことだと思います。

こちらはアメリカと資本主義を考える上での導入となる記事です。

自由と平等、そして資本主義。

日本人の思想やライフスタイルはアメリカの影響を強く受けています。

日本人たる自分自身を知るためには、アメリカとは何なのかということを知ることも一つの道筋なのではないかと思い、私はここを訪れることにしました。

世界最大の金融市場たるニューヨーク。

もしこの資本主義の殿堂たるウォールストリートの成り立ちに宗教が関わっていたとしたら?という問題提起から次の記事へと進んで行きます。

資本主義教の神殿ニューヨーク―フェデラルホールとウォールストリート アメリカ編①

10. 意外!バチカンとワシントンはそっくり!?ワシントンと建国神話のモニュメント群⑴ アメリカ編⑧

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バチカンとワシントンはそっくり!?ワシントンと建国神話のモニュメント群 アメリカ編⑧ ニューヨークから次の目的地ワシントンへ。 アメリカはイギリスと同じであることを拒否しました。それは政治面だけではなく文化の面でも同じでした。 だからこそアメリカはアメリカ独自の歴史、文化を打ち立てることに力を尽くしました。その最大の労作がワシントンの建国神話とそのモニュメント群です。この記事ではそんなモニュメントを通して建国神話について考えていきます。

ニューヨークではアメリカ資本主義と宗教のつながりを考察していきましたが、ここワシントンではいよいよその核心へと突き進んでいきます。

アメリカは私たちが想像しているよりもはるかに宗教的な国です。

たしかに現代科学の発達や経済の発展でかつてのような宗教性は見えにくくなっています。

しかしアメリカの成り立ちを考えていく上ではそのことは決して見逃すことはできません。

そしてそれを学ぶことは現代を生きる私たちにも必ずつながっていきます。

ワシントンの記事は次のアメリカの中心・国会議事堂の秘密―ワシントンと建国神話のモニュメント群⑵ 僧侶上田隆弘の世界一周記―アメリカ編⑨との二本立てです。

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アメリカの中心・ワシントン国会議事堂の秘密~『ワシントンの神化』と対面 アメリカ編⑨ 人間から神へ。そして国家における神の存在。 宗教について学ぶ上で避けては通れない巨大なテーマがここにあります。 だからこそ私はぜひ一度実際に自分の目で見てみたいという強い思いを抱き、ここまでやって来ました。 アメリカは私にとって非常に興味深い国です。 その中でも最も不思議だったこのモニュメント群。 それを実際に自分の目で見れたことはとてもありがたい経験でした。

私のアメリカ滞在の最大の目的がこのワシントンの建国神話のモニュメント群です。

特に二本目の記事の「ある絵」は非常に重要な意味を持ちます。

ぜひ続けてご覧ください。

意外!バチカンとワシントンはそっくり!?ワシントンと建国神話のモニュメント群⑴ アメリカ編⑧

11. 社会主義と資本主義、そして宗教のつながり~ぼくがキューバを選んだ理由 キューバ編⑥

いよいよ最後の国、キューバです。

実は、キューバは私がこれまで訪れてきたような宗教の聖地はございません。

ですが、私にとってはどうしてもはずせない国でした。

なぜ私がキューバにそこまでこだわるのか。

そのことについて社会主義や資本主義とは何かということも絡めてお話ししたのがこの記事です。

人間の思想を考える上で、キューバという国は非常に興味深い国です。

この記事を読んでいただければ、私がアメリカの次にキューバへと向かって行った理由がはっきりと姿を現してくることでしょう。

社会主義と資本主義、そして宗教のつながり~ぼくがキューバを選んだ理由 キューバ編⑥

まとめ

以上、11本のおすすめ記事を紹介して参りました。

「宗教とは一体何なのか」

それを探究するのが私の世界一周の最大の目的でした。

宗教とは何かを定義することは極めて困難な仕事です。

私は世界各地の聖地や民族紛争の場をこの旅で訪れました。

そしてそこで学んだことは、「宗教は単に宗教にあらず」ということでした。

宗教は単独で存在するものではなく、政治や時代背景、経済、民族、歴史や文化、あらゆるものと密接に関わり合って存在します。

宗教戦争と呼ばれるものもたしかに存在します。

宗教の名を語った争いや弾圧は現代も続いている問題です。

ですが、はたしてそれは本当に宗教だけが原因なのでしょうか。

その宗教が生まれてきた背景、そしてその時その時の政治や経済の状況が実は主な原因であるという可能性はないでしょうか。

単に「奴らは〇〇教徒だから危険なのだ。あの宗教は敵だ」とレッテルを張るのは簡単です。

敵をわかりやすく作るための口実に宗教が利用され、争いが起きているという現実が存在しているのではないでしょうか。

宗教がなくなってしまえばそんなレッテル張りもなくなるのでは?とお思いになる方もおられるかもしれません。

しかし、残念ながらそれは起こりえません。仮に宗教がなくなっても、誰かが新たなレッテルを作り出し、人は皆争い始めることでしょう。悲しいことですが、人は争いを避けられません。

宗教を学んでいく上で、宗教の暗い側面はどうしても避けては通れない問題でした。

私はそのことと向き合うためにあえて暗い歴史を持つ国や地域を訪問地に選びました。

ですが、私は同時に宗教が人間の命にとって必要不可欠であることもこの旅を通して感じることができました。

人類発祥の地タンザニアで人類が進化していく過程に思いを馳せ、エルサレムの嘆きの壁で祈りの力に圧倒された夜。

行く先々の聖地で感じた 歴史と伝統、そして人類の英知 、聖なるものの力。

アメリカやキューバで学んだ現代と隠された宗教的な力の影響力。

宗教は私たちの中に生きています。

宗教は何かを盲信し、自分を失ってしまうことではありません。

それは洗脳です。カルトです。誰かに自分を明け渡してはなりません。

そうではなく、宗教は私たち人間の持つ力を最大限に発揮させるために必要なパワーの源です。

そしてその源に最も効果的にアクセスしてきたのがそれぞれの宗教教団であり、宗教儀式や修行なのではないかと私は考えています。

これはあくまで私の仮説です。この仮説はこれから生涯かけて学んでいく大きな問いになっていくことでしょう。

何はともあれ私にとって宗教は大きな可能性を秘めた存在です。

科学全盛の現代においてフィットしない点があったり、暗い側面のあることは残念ながら否定できません。しかし同時にこれまで人類が紡いできた大いなる遺産であることも否定できない事実であると私は感じています。

これからの自分自身の在り方を考える上で本当に大きな経験となった世界一周の旅でした。

さて、前回に引き続き選びに選んだ記事をみなさんにご紹介するつもりが関連記事やこのまとめを含めますとかなりの分量になってしまいました。

この二つの記事はある意味私の旅のハイライトをまとめた目次のようなものとして使っていただければ幸いです。

最後までお付き合い頂きありがとうございました。

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この記事を書いた人

真宗木辺派函館錦識寺/上田隆弘/2019年「宗教とは何か」をテーマに80日をかけ13カ国を巡る。その後世界一周記を執筆し全国9社の新聞で『いのちと平和を考える―お坊さんが歩いた世界の国』を連載/読書と珈琲が大好き/

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