ドイツ

プラハチェコ・オーストリア編

バロック建築とプラハの聖ミクラーシュ教会~彫像から見えてくるメッセージを考える チェコ編⑫

今回は前回の記事で考えた教会建築の違いをふまえて、聖ミクラーシュ教会で実際に私がどのように教会からのメッセージを受け取ったのかをお話ししていきます。

もちろん、これからお話しすることは全て私の主観です。

残念ながら彫像の一体一体について私は正確な知識を持ち合わせていません。

もしかしたら間違ったことをお話しするかもしれません。しかしここで重要なことは、バロック建築とは何かということを前提とした上で、どのように教会を見てそこに物語を見出すのかというところにあります。

プラハチェコ・オーストリア編

美しきモルダウとカレル橋~橋に並ぶ聖人たちのルーツとは チェコ編⑨

ヴルタヴァ川(モルダウ)の美しさや橋そのものの美しさがフォーカスされがちなカレル橋でありますが、あえてそこに並ぶ聖人達に目を向けてこの記事ではお話ししていきます。

カレル橋は本当に美しい。そしてそこから見る眺めも素晴らしい。

ですが、それだけではなく、プラハにはたくさんの思想的な思惑が至る所に秘められています。

カレル橋にも実はそのようなエピソードがあるということを知り、私はますますこの景色を好きになるのでありました。

プラハチェコ・オーストリア編

プラハの偉人ヤン・フス~宗教改革の先駆けと免罪符 チェコ編⑧

皆さんは宗教改革といえば誰を思い浮かべるでしょうか。

おそらく、多くの人がマルティン・ルターを思い浮かべることと思います。

そのルターがドイツで宗教改革を始めたと言われているのが1517年。

ですが、もしこれに先立つことおよそ100年。すでにここプラハで宗教改革が行われていたとしたら皆さんはどのように思われるでしょうか。

歴史の教科書ではこのことはほとんど触れられませんが、宗教史上、このことは非常に重要な出来事として知られています。

そしてその立役者となったのが、今回ご紹介するヤン・フスという人物なのです。