森有正『ドストエーフスキー覚書』~日本を代表するフランス文学者によるドストエフスキー論の名著
著者の森有正は1911年生まれの日本を代表するフランス文学者です。
森有正は自身から生まれてくるドストエフスキーへの思いをこの書で述べています。
それは単に知識や学問のためというのではなく、人生を生きる上で森有正自身の現実の問題として立ち現れてくるドストエフスキーとの対峙です。
作品のあらすじや解説を知りたいという方のドストエフスキー入門書としては厳しい本ではありますが、より深くドストエフスキーについて考えてみたいという方にはうってつけの名著であります。