島田桂子『ディケンズ文学の闇と光』ディケンズとドストエフスキー・キリスト教を知るならこの1冊!
この本は名著中の名著です。本当に素晴らしいです。
読んでいて驚いてしまいました。
ディケンズといえばイギリスの文豪。ロシアで言うならドストエフスキーやトルストイのような存在です。
そのような作家の解説書となると読みにくかったり難しくなってしまいがちですが、この本は一味違います。
これほどわかりやすく、かつ深い考察までされている本はなかなかお目にかかれるものではありません。
この本は名著中の名著です。本当に素晴らしいです。
読んでいて驚いてしまいました。
ディケンズといえばイギリスの文豪。ロシアで言うならドストエフスキーやトルストイのような存在です。
そのような作家の解説書となると読みにくかったり難しくなってしまいがちですが、この本は一味違います。
これほどわかりやすく、かつ深い考察までされている本はなかなかお目にかかれるものではありません。
ディケンズはキリスト教作家としても尊敬されていました。ドストエフスキーが彼のことを非常に大切にしていたのもここに根があります。
ドストエフスキーは彼をキリスト教作家として尊敬していました。
そしてディケンズの愛に満ちた作品を愛し、その優しい世界観を感じていたのかもしれません。
悪のはびこる世界でも、優しい愛ある人間性を感じることができるのがディケンズの作品です。
だからこそドストエフスキーは子どもたちへの教育や、妻アンナ夫人にディケンズを勧めていたのかもしれません。
親鸞とドストエフスキー。
平安末期から鎌倉時代に生きた僧侶と、片や19世紀ロシアを代表する文豪。
全く関係のなさそうな2人ですが実は重大なつながりがあるとしたらいかがでしょうか。
このまとめ記事ではそうした私とドストエフスキーの出会いと、なぜ僧侶である私がドストエフスキーを学ばなければならないのかを紹介しています。
わずか一片のパンを盗んだために、19年間の監獄生活を送ることになった男、ジャン・ヴァルジャン。
ジャン・ヴァルジャンという名を聞けば、おそらくほとんどの人が「あぁ!聞いたことある!」となるのではないでしょうか。この人ほど有名な主人公は世界中見渡してもなかなかいないかもしれません。
そのジャン・ヴァルジャンの過去や彼の心の支えとは何なのかということがこの第一部「ファンチーヌ」で明らかにされます。
ということで早速この本を読み始めてみると、驚きの展開が待っています。
この記事ではドストエフスキー作品一覧と彼の生涯を簡潔にまとめた年表を掲載します。
ドストエフスキーの生涯は簡易的な年表では言い尽くせない波乱万丈なものです。特にアンナ夫人とのヨーロッパ外遊の頃は賭博に狂った壮絶な日々を送っています。
ドストエフスキー作品は彼の生涯とも密接な関係を持っています。彼の生涯を知ることは作品を知る上でも非常に大きな助けとなるのではないでしょうか。
ドストエフスキーは10代の頃からユゴーを愛読していました。
ロシアの上流階級や文化人はフランス語を話すのが当たり前でしたので、ドストエフスキーも原文でユゴーの作品に親しんでいました。
その時に読まれていた日本でもメジャーな作品は『ノートル=ダム・ド・パリ』や『死刑囚最後の日』などの小説です。
そんな大好きな作家ユゴーの話題の新作『レ・ミゼラブル』が1862年にブリュッセルとパリで発売されます。
ちょうどその時にヨーロッパに来ていたドストエフスキーがその作品を見つけた時の喜びはいかほどだったでしょうか!
今後のブログ更新について―なぜ今ドストエフスキーを学ぶのか。私は何をしたいのか。 私は今年(2020年)の4月頃よりドストエフスキーについての記事を更新し続けています。 ドストエフスキーに興味のない方にとっては「???」…
『カラマーゾフの兄弟』が発表されてから120年。これだけの月日が経っても変わらずに多くの人から愛され続けているのはそれなりの理由があります。
この物語が持つ魅力があるからこそ、読者に訴えかける何かがあるからこそ、こうして読み継がれているのだと思います。
『カラマーゾフの兄弟』はドストエフスキー作品の中でも私が最も好きな、そして思い入れのある作品です。
長編小説ということでなかなか手に取りにくい作品ではありますが、心の底からおすすめしたい作品です。
ドストエフスキーが描くロシアの混沌は、まだまだ未熟な「未成年」アルカージイを木っ端微塵に打ち砕くほど複雑怪奇なものでした。
ドストエフスキーのかつての理想郷「ヨーロッパ」の没落と、ロシアの混沌。
そんな八方ふさがりの悲惨な状況の中で何が人々を救いうるのか。それをドストエフスキーはこの作品で読者に問いかけます。
そしてこの作品で提出された問題はその後ますます熟成し最後の大作『カラマーゾフの兄弟』へと組み込まれていきます。
『未成年』は他の作品と比べると影が薄い作品となってしまっていますが、思想的な意味では非常に重要なものを含んだ作品です。
『作家の日記』は子供たちや女性など、虐げられた人々に対しての優しいまなざしであふれています。
私自身、『作家の日記』を読むことで初めてドストエフスキーの人柄、優しいまなざしを感じたものでした。
ドストエフスキーの人となりを知るには最適の書です。
かなり分量がある作品ですが、ドストエフスキーに興味のある方にはぜひおすすめしたい作品です。