科学

マルクス・エンゲルスの生涯と思想背景に学ぶ

(64)エンゲルスによるマルクス主義最高の手引き書『反デューリング論』とは

エンゲルスの『反デューリング論』はマルクス主義が広まる上でとてつもないインパクトを与えることになりました。

ですが、それに対して近年は「エンゲルスはマルクスを歪めて広めた。その後のマルクス主義が起こした出来事はエンゲルスがその原因である」という批判が強くなります。

はたしてエンゲルスは本当にマルクスを歪めたのか。それともマルクスの難解(理解不能)な思想を見事に噛み砕き解説したのか。これは非常に大きな問題です。

そのことについてこの記事では考えていきます

マルクス・エンゲルスの生涯と思想背景に学ぶ

(63)エンゲルス『自然の弁証法』~マルクス思想と弁証法を科学に応用!後の共産党世界に絶大な影響

エンゲルスはかつて経済学と人間の歴史にヘーゲルを適用したように、今度は科学技術にまでもヘーゲルの弁証法を適用しました。

イデオロギーは科学にも適用できるのです。科学と言えば数式のような客観的なデータを連想しますが、それをもイデオロギーの世界観の下構築できるというのは驚きしかありません。

しかもそれらが大真面目に話されていたというのですから、それこそ別世界です。

共産圏の科学の枠組みにさえ影響を与えたエンゲルス、恐るべしです。

マルクス・エンゲルスの生涯と思想背景に学ぶ

(53)『種の起源』に感銘を受けたマルクス、ダーウィンに『資本論』を献本。その反応やいかに

エンゲルスの薦めによって『種の起源』を知ったマルクス。はまり具合からいけばエンゲルスの方がはるかに熱狂的でしたがマルクスもその進化論には大いに心動かされたものがあったようです。

そしてマルクスはダーウィンに感銘を受け、『資本論』を献本します。それに対してかのダーウィンはどんな反応を見せたのでしょうか。

そのことについてこの記事ではお話ししていきます。

おすすめマルクス・エンゲルス伝記

マルクス伝記おすすめ12作品一覧~マルクス・エンゲルスの生涯・思想をより知るために

私はマルクス主義者ではありません。

ですが、マルクスを学ぶことは宗教や人間を学ぶ上で非常に重要な意味があると考えています。

なぜマルクス思想はこんなにも多くの人を惹きつけたのか。

マルクス思想はいかにして出来上がっていったのか。

そもそもマルクスとは何者なのか、どんな時代背景の下彼は生きていたのか。

そうしたことを学ぶのにこれから紹介する伝記は大きな助けになってくれます。

マルクスは宗教的な現象か

マルクス主義者ではない私がなぜマルクスを学ぶのか~宗教的現象としてのマルクスを考える

マルクスは宗教を批判しました。

宗教を批判するマルクスの言葉に1人の宗教者として私は何と答えるのか。

これは私にとって大きな課題です。

私はマルクス主義者ではありません。

ですが、 世界中の人をこれだけ動かす魔力がマルクスにはあった。それは事実だと思います。 ではその魔力の源泉は何なのか。 なぜマルクス思想はこんなにも多くの人を惹きつけたのか。 そもそもマルクスとは何者なのか、どんな時代背景の下彼は生きていたのか。 そうしたことを学ぶことは宗教をもっと知ること、いや、人間そのものを知る大きな手掛かりになると私は思います。