鹿島茂『パリ時間旅行』~19世紀パリを体感する珠玉のエッセイ集。目から鱗の発見満載です!
この本の魅力は何と言っても鹿島氏の語り口にあります。
解説で「堅苦しい学問だの理論だのを振りかざすようなことはしない。魅惑的でロマンティックな仕掛けによって、パリという不思議にアプローチしてゆく」とありますようにとにかく読みやすくて面白いです。
この本はフランス文学を知る上でも役立つ知識が満載の1冊です。非常におすすめです。
この本の魅力は何と言っても鹿島氏の語り口にあります。
解説で「堅苦しい学問だの理論だのを振りかざすようなことはしない。魅惑的でロマンティックな仕掛けによって、パリという不思議にアプローチしてゆく」とありますようにとにかく読みやすくて面白いです。
この本はフランス文学を知る上でも役立つ知識が満載の1冊です。非常におすすめです。
天才とはどういうことなのか。
カリスマとは何なのか。
彼らは何を求め、どう突き進んでいくのか。
そして、そんな彼らを生み出した時代背景とは。
ユゴー、デュマ、バルザックという三人の怪物を比較しながら、当時の偉人の原動力を模索していくこの作品は非常に面白かったです。ぜひおすすめしたい一冊です。
「何事もほどほどに、平穏な日々を過ごしたい」
そんな人生とは真逆の世界がこの本では展開されていきます。
ものすごく刺激的な一冊です。普通の小説を読むよりはるかに波乱万丈で刺激的な物語がここにあります。
この本を読めば「圧倒的な大人物」とはいかなる存在かということをこれでもかと感じることになるでしょう。とてもおすすめな伝記です。
この本の特徴はなかなか通読されることの少ない『レ・ミゼラブル』の原作に込められたユゴーの思いを明らかにしていくところにあります。
この本では原作のエッセンスがコンパクトかつ絶妙にまとめられていてとてもわかりやすいです。
レミゼの全体像をまず掴んだ上で著者はユゴーの思想やレミゼに込められた背景について解説していくので、これはわかりやすいです。非常にありがたい参考書です。ぜひおすすめしたい一冊です
この本はとにかく素晴らしいです。最強のレミゼ解説本です。
挿絵も大量ですので本が苦手な方でもすいすい読めると思います。これはガイドブックとして無二の存在です。ぜひ手に取って頂きたいなと思います。
また、当時のフランスの時代背景を知る資料としても一級の本だと思います。レミゼファンでなくとも、19世紀フランス社会の文化や歴史を知る上で貴重な参考書になります。
跳魚さんの『天使のためのウヴェルテュール前編 』ではあの無敵のナポレオンを敗走させたアレクサンドル1世について彼の波乱万丈の生涯をわかりやすく漫画で紹介して下さっています。
ロシアの皇帝というとかなりいかついイメージがあるかもしれませんが、跳魚さんのイラストは非常に繊細で美しくて、とっつきにくいロシア史のイメージが変わると思います。
『青銅の騎士』が後のロシア人作家に与えた影響は並々ならぬものがあります。
こうした文学的な影響力もさることながら、ひとつの読み物としてもとても面白い作品です。さすがプーシキンの傑作と呼ばれるだけあります。
プーシキンらしく簡潔かつ研ぎ澄まされた表現でどんどん物語が動いていきます。現実と幻想が絶妙に入り混じったプーシキンの世界観がいかんなく発揮されています。これは面白いでした。
普通に生活していてはなかなか知ることができない戦争の真の姿や、なぜ戦争が起こるのか、なぜ平和は実現しないのかということを神野先生は国際関係の歴史から丁寧に解説してくれます。
この本を読めば世界に対するものの見方が変わってくると思います。
そして同時に、日本人たる私たちが今世界でどのような状況に置かれているのかも考えさせられることになります。
この本では日露戦争のことも言及されていて、遠いヨーロッパの出来事がいかに日本にも強力な影響を与えていたかが一目瞭然でした。
この作品は欲望がすべて叶うとわかった瞬間、人生が一変し、欲望が叶う度に残りの命が減っていくという運命を背負ってしまった青年の物語です。
私がこの作品を読んで真っ先に思い浮かんだのはブッダの生涯のとあるお話でした。
この記事ではそんな仏教説話とのつながりについてもお話ししていきます。
この作品はドストエフスキーと非常に関係の深い作品で、1843年、彼が22歳の頃、この作品をロシア語に翻訳して出版しようとしていた作品でした。
ドストエフスキーは若い頃からバルザックに傾倒していて、強い影響を受けています。
その彼がロシア語に翻訳する作品として目を付けたのがこの『ウージェニー・グランデ』だったのです。
この作品は強烈な守銭奴のフェリックス爺さんとその娘のウージェニーを中心にした物語で、金銭に象徴される物欲と精神的な高潔との戦いが描かれています。