彫刻

フィレンツェイタリアルネサンスと知の革命

フィレンツェ・サンタ・クローチェ聖堂~ミケランジェロ、マキャヴェリ、ガリレオの墓を訪ねて

2022年末、私はヨーロッパを旅しました。そしてその時の体験を『ドストエフスキー、妻と歩んだ運命の旅~狂気と愛の西欧旅行』という旅行記にまとめ当ブログで更新してきました。そしてその旅の中で私はフィレンツェも訪れています。

今回の記事ではそんなフィレンツェの中でも特に印象に残っているサンタ・クローチェ聖堂をご紹介していきます。

この聖堂には錚々たる偉人達のお墓があります。私はこうした偉人達のお墓参りがしたくこの聖堂にやって来たのでありました。特にミケランジェロやマキャヴェリのお墓には強い思いを持って私はお墓参りをしました。

ドストエフスキー、妻と歩んだ運命の旅~狂気と愛の西欧旅行

(22)フィレンツェでのドストエフスキーの日々~ゆかりの地や彼お気に入りの芸術をご紹介!

夫妻はバーデン・バーデン・ジュネーブ・ヴヴェイでどん底を見た。そんな彼らに恐いものはもう何もない。這い上がるしかないのだ。

悲しみや苦しみを分かち合い、今や二人は強固な絆で結ばれた。彼らの復活はいよいよここから始まっていく。自分たちをミコーバー夫妻になぞらえたフィレンツェでの生活はこの旅の大きなポイントになったのではないでしょうか。

あぁ、美しきフィレンツェ!できるなら私ももっともっとゆっくり滞在したかった!さすがは花の都。この街の芸術には感嘆させられっぱなしでした。

ドストエフスキー夫妻にとってもこの街での滞在はかけがえのない日々だったと私は信じたい。

秋に記す夏の印象~パリ・ジョージアの旅

上田隆弘『秋に記す夏の印象~パリ・ジョージアの旅』記事一覧~トルストイとドストエフスキーに学ぶ旅

2022年8月中旬から九月の中旬までおよそ1か月、私はジョージアを中心にヨーロッパを旅してきました。

フランス、ベルギー、オランダ、ジョージア・アルメニアを訪れた今回の旅。

その最大の目的はトルストイとドストエフスキーを学ぶためにジョージア北部のコーカサス山脈を見に行くことでした。

この記事では全31記事を一覧にして紹介していきます。『秋に記す夏の印象』の目次として使って頂けましたら幸いです。

秋に記す夏の印象~パリ・ジョージアの旅

【パリ・ジョージア旅行記】(31)あとがき~パリ・ジョージアの旅を終えて

「トルストイの原点はカフカースにあったのではないか」そんな仮説を立てて私はここまでやって来ました。

そして実際にトルストイが見たであろう景色や山の民に私は思いを馳せることになりました。

それが結果的にドストエフスキーと結びついたのです。

「ドストエフスキーはトルストイは正反対である。だから一方を学べば他方も学ぶことになる」

まさにその通りでした。

この記事でこのパリ・ジョージアの旅を総括します。これにて私の『秋に記す夏の印象』も完結です。

秋に記す夏の印象~パリ・ジョージアの旅

(24)ホルウィラップ修道院からノアの箱舟の聖地アララト山を一望!聖書の世界に思いを馳せる

アルメニア滞在3日目はあのノアの箱舟が漂着したとされる、『旧約聖書』の聖地アララト山に向かいました。

このアララト山を最も美しい姿で見られることで有名なホルウィラップ修道院から私はその景色を眺めることになりました。

アルメニア人にとってのアララト山、キリスト教についてこの記事でお話ししていきます。

秋に記す夏の印象~パリ・ジョージアの旅

(12)あなたは『サモトラケのニケ』を見逃してはいないだろうか?スルーされがちなルーブルの至宝を解説!

ルーブルの至宝『サモトラケのニケ』。 この作品は1863年にエーゲ海のサモトラケ島で発見された彫刻で、「ニケ」というのは「女神」を意味する言葉です。 そしてこのニケはヘレニズム期の紀元前190年頃に制作されたと考えられています。 この彫刻は私がパリで最も強烈な印象を受けた芸術作品になりました。あまりの美しさに完全に魅了されてしまいました。 この記事ではそんなニケの魅力についてお話ししていきます。

秋に記す夏の印象~パリ・ジョージアの旅

(11)ルーブル美術館でドストエフスキーが愛した理想風景画家クロード・ロランを発見。同時代の天才プッサンと共にご紹介

パリといえばやはりルーブル美術館を思い浮かべる方も多いと思います。

ですが、ドストエフスキーに関心を持っている私にとっては実はこの美術館はノーマーク。正直、特にこれといってものすごく見たい作品があるというわけでもなかったのです。「有名なルーブルだし、せっかくだし行っておきますか」くらいのものだったのでした。

しかし実際にここを訪ねてみて、そんな軽率なことを思っていた自分を大いに恥じることになりました。この美術館はやはり評価されるべくして評価されている素晴らしい美術館でした。今さら私がこんなことを言うのもおこがましい話ではありますがあえて言いましょう。「やっぱりルーブルはすごかった!」と

ローマ帝国の興亡とバチカン、ローマカトリック

石鍋真澄『サンピエトロが立つかぎり 私のローマ案内』~美術、歴史、宗教、全てを網羅した最強のローマガイドブック!

この本は最高です!

ローマの魅力を堪能するのにこれほど優れた作品は存在しないのではないでしょうか!それほど素晴らしい作品です。

「本書によってローマの魅力を会得した読者は、熱い旅心を呼び覚まされるにちがいない。」

まさにこれです!この本を読むとものすごくローマに行きたくなります!

この本は終始わくわくする名解説を楽しむことができます。

その深さ、広さには驚くしかありません。漠然と見えていたローマの景色が変わること請け合いです。

最強のローマガイドブック、ここに極まりたり!!

ぜひぜひおすすめしたい逸品です!

ローマ帝国の興亡とバチカン、ローマカトリック

石鍋真澄『サン・ピエトロ大聖堂』~美の殿堂の歴史とその魅力をもっと知るためにおすすめの参考書

サン・ピエトロ大聖堂はその歴史を知らずとも圧倒される驚異の建築です。

ですがその歴史や観るべきポイントを知ることでその魅力をもっと味わうことができます。

私も2019年に訪れた時はただただそのスケールと美しさに圧倒され、じっくり味わうどころではありませんでした。予習する時間もなかなか取れず、帰国してから「もっと予習してから行きたかったな」と悔いが残ったものでした。

ですので次に行くときはしっかり勉強してから向かおうと心に決めたのでした。

そんな私にとって最高の参考書となったのがこの作品でした。

ものすごく面白い作品です。ぜひおすすめしたい一冊です。

ローマ帝国の興亡とバチカン、ローマカトリック

佐藤彰一『宣教のヨーロッパ』~イエズス会創立の流れやザビエルについて知るのにおすすめ!ベルニーニとのつながりも

イエズス会の創始者イグナティウス・デ・ロヨラの瞑想法がベルニーニの独創的な作品に大きな影響を与えていた。

これは宗教を学んでいる私にとっても非常に興味深いものでした。

で、あるならばそのイグナティウス・デ・ロヨラやイエズス会そのものについてもっと知ってみたい。

そんな思いを持ったからこそ私はこの佐藤彰一著『宣教のヨーロッパ』を手に取ったのでした。

イエズス会やイグナティウス・デ・ロヨラ、ザビエルに興味のある方にぜひおすすめしたい作品です。