ソルジェニーツィン『イワン・デニーソヴィチの一日』あらすじと感想~ソ連の強制収容所の実態を告発
この作品は第二次世界大戦後のソ連の強制収容所を舞台にした作品です。ソルジェニーツィンはこの作品を通してソ連の現実そのものを描写しようとしました。
ソルジェニーツィンはソ連生まれの作家でノーベル文学賞作家であります。今回ご紹介する『イワン・デニーソヴィチの一日』はその代表作であり、『収容所群島』でも有名です。
この作品は第二次世界大戦後のソ連の強制収容所を舞台にした作品です。ソルジェニーツィンはこの作品を通してソ連の現実そのものを描写しようとしました。
ソルジェニーツィンはソ連生まれの作家でノーベル文学賞作家であります。今回ご紹介する『イワン・デニーソヴィチの一日』はその代表作であり、『収容所群島』でも有名です。
戦前、戦中、戦後ヨーロッパの歴史の大家である二人の対談は非常に興味深いものでありました。聴き手と受け手の化学反応とはこういうことなのだなということを感じました。圧倒的なレベルの知識人同士が本気で世界について語り合う。それがこの作品です。この二人の織りなす対談にとにかく圧倒される読書になります。
ソ連崩壊に大きな影響を与えた人物達。その4人こそイギリスの首相サッチャー、中国の政治家鄧小平、イラン・イスラーム革命の指導者ホメイニー、そしてローマ教皇ヨハネ・パウロ二世という四人の人物でした。この本ではそんな4人がどのように冷戦に影響を与えたのかを見ていきます
セベスチェンの作品はとにかく読みやすく、面白いながらも深い洞察へと私たちを導いてくれる名著揃いです。
この本は、世界規模の大きな視点で冷戦末期の社会を見ていきます。そして時系列に沿ってその崩壊の過程を分析し、それぞれの国の相互関係も浮かび上がらせる名著です。これは素晴らしい作品です。何度も何度も読み返したくなる逸品です
この本はベルリンの壁や東西冷戦をまったく知らない人にもわかりやすく書かれた本です。
ですが入門書とあなどるなかれ。この本は私たちをより深いところまで連れて行ってくれます。単に歴史の流れをたどるだけでなく、なぜそうなったのか、そして今現在世界中で何が起こっているのかということまで考えさせてくれます。
この本はベルリンの壁の歴史を学ぶには非常におすすめです。図や写真も豊富で当時の様子もイメージしやすく、とても読みやすい本となっています。ぜひおすすめしたい一冊です。
ヴィクター・セベスチェンの本の特徴は物語的な語り口にあります。単なる出来事の羅列ではなくそこに秘められたストーリーや深い分析で読む者をぐいぐい引き付けていきます。とにかく面白い!これに尽きます。
そんなヴィクター・セベスチェンの作品ですからこの本も間違いありません。ものすごく面白いです。
この作品ではハンガリーの緊迫した状況や、革命の経過がドキュメンタリー調で展開されます。読んでいてまるで映画を観ているような緊迫感、臨場感があります。そして写真も豊富で、当時の様子がよくわかります。
この本を読んで驚かされたのはソ連の支配が戦後一瞬で完了したのではなく、さぐりさぐりで様々な過程を経て進んでいったということでした。
ソ連が東欧各地を実効支配しそれで鉄のカーテンが完成という単純な話ではなかったのです。
ここまで紆余曲折があって統治をしていたとは思ってもいませんでした。この本では非常に興味深い事実が次々と出てきます。
ソ連がどのように他国を支配下に置いていったかということを知るには素晴らしい1冊です。とてもおすすめです。
この本を読んでマーシャルプランというものがいかに入り組み、混沌としていたのかがわかりました。
「荒廃した戦後ヨーロッパがアメリカのおかげで経済復活を果たした」と言葉で言うのは簡単ですが、これがどれだけ山あり谷あり、大国同士の老獪な駆け引きありのとてつもないやり取りのもとなされていたというのは驚きでした。単にアメリカが莫大な資金を援助したで済む話ではなかったのです。
敵対するソ連がそれに反発するのはもちろんですが、資金を受け取る側のヨーロッパ諸国も「はいはい、そうですかありがたく頂戴します」とはならないというのが妙味です。特にかつての覇権国家イギリスとフランスの対応はかなり老獪です。さすがそれまで世界を支配していたというだけあり外交的な駆け引きの強さは並大抵ではありません。
この本を読んでいて驚いたのは冷戦が本格的に始まる第二次世界大戦後からソ連の崩壊に至るまで、それこそ世界のどこかで絶え間なく争いが起きているということでした。しかもその争いというのもいつ全面戦争になってもおかしくないほど危険なものだったということです。
冷戦といえばキューバ危機を思い浮かべていた私にとって、この事件の他にも全面戦争の危機が何度も何度もあったというのは本当に驚きでした。
第二次世界大戦の後は戦争が終わり、世界は平和だったと日本では考えがちですがまったくそんなことはなく、たまたま日本が戦場になっていないというだけの話で、世界中危険な空気があったということを思い知らされました。
ナポレオン三世のフランス第二帝政という日本ではあまりメジャーではない時代ですが、この時代がどれだけ革新的で重要な社会変革が起きていたかをこの本では知ることになります。人々の欲望を刺激する消費資本主義が発展したのもまさしくこの時代のパリからです。その過程を見ていくのもものすごく興味深いです。
非常におすすめな一冊です。ぜひ手に取って頂けたらなと思います。