堀田善衞『インドで考えたこと』~インドには「おっかない顔」がある…日本を代表する作家の傑作インド紀行!
この本は出版から70年近く経った今も全く色あせるものがありません。ものすごく面白いです。
人間の精神の奥底に入っていくような深い洞察だけでなく、思わずくすっと笑ってしまうようなユーモアも散りばめられています。これは極上の旅行記です。
この本を読めばあなたも「インドへ行ってごらんなさい」という声に誘われるかもしれません。
この本は出版から70年近く経った今も全く色あせるものがありません。ものすごく面白いです。
人間の精神の奥底に入っていくような深い洞察だけでなく、思わずくすっと笑ってしまうようなユーモアも散りばめられています。これは極上の旅行記です。
この本を読めばあなたも「インドへ行ってごらんなさい」という声に誘われるかもしれません。
10月末から始まったインドの旅も無事終了。カジュラーホー、サーンチー、ムンバイ、アジャンタ、エローラを巡った私は次なる目的地スリランカへ向かいました。
スリランカは私にとって、「自分自身の仏教」を考える上で非常に重要な意義を持つ存在です。これからの記事もぜひご期待ください。
彫刻はエローラ。絵画はアジャンタ。これで決まりです。
インド仏教芸術の極致を味わうならぜひこの二つをセットで見ることをおすすめします。
アジャンタも実に素晴らしい場所でした。あの蓮華手菩薩の指先は忘れることができません。指先と指先が触れるあの究極の一点・・・!あれは奇跡です。まごうことなき奇跡でした。
仏教とヒンドゥー教の世界観、人間観の違いがこれでもかと感じられるのがここエローラです。
カイラーサナータ寺院はまさにエネルギーの爆発です。ここに来ればヒンドゥー教のエネルギー、莫大な質量を全身で感じることができます。
ここエローラ石窟群はインドのベストのひとつであることは間違いありません。
エローラ第10窟の仏教石窟。
堂内に入った瞬間、ビリビリビリっと来ました!本当に来たのです!体に電流が走るとよく言うものですがまさにその通りでした。
この衝撃は生涯忘れることはないでしょう。私はこれまで様々な遺跡や芸術作品と出会ってきましたが間違いなくこれはその最高峰に位置しています。
ムンバイの巨大な洗濯場として知られるドービーガート。
私はこのドービーガートを眺めながらある感慨に耽っていました。
「ついにここまでやって来たのだ・・・」と。
私にとってここは単なる洗濯場ではありません。ここは伊藤計劃さんの小説『虐殺器官』の舞台ともなった、いわば聖地なのです。
【インド・スリランカ紀行】(19)人口の40%がスラムの住人⁉ムンバイの高層ビルとダーラヴィーのスラム街~インドの超格差社会について考える エレファンタ島のシヴァ神像の興奮が冷めやらぬまま、私はインドの西海…
エレファンタ石窟はムンバイ湾内にあるエレファンタ島にあるヒンドゥー教遺跡。
ここのシヴァ神の三面像はインドを代表する傑作として名高い。アジャンタ、エローラに向かう前にぜひ私もこの像にお会いしたい。というわけで私はムンバイから船でエレファンタ島へ向かったのでした。
カジュラーホー遺跡をはじめ、仏教遺跡の多くはインドで長らく忘れ去られていた存在でした。
それらは土に埋もれ、19世紀にイギリス人が発見するまで日の目を浴びることはありませんでした。ですが、それは本当にありうることなのだろうか。こんな巨大な遺跡を誰も知らないなんてありうるのだろうか。私はそんな疑問を抱えていたのでした。
ヒンドゥー教の信仰を考える上でシヴァ・リンガは絶対に避けては通れません。
前回の記事でも見たように、カジュラーホーでもこのシヴァ・リンガは重要な存在として鎮座しています。性的にストイックな仏教との比較のためにもこのシヴァ・リンガを学ぶことは大きな意味を持つのではないでしょうか。