クラシック・西洋美術から見るヨーロッパ

クラシック・西洋美術から見るヨーロッパ

ひのまどか『ボロディン、ムソルグスキー、リムスキー=コルサコフ 嵐の時代をのりこえた「力強い仲間」』~19世紀ロシア音楽界を知るのにおすすめ!

私はひのまどかさんの本を初めて読んだ瞬間からその語り口の大ファンになり、こうしてこの伝記シリーズを読んできました。
「なぜ私はこんなにもひのまどかさんの語りに引き込まれるのだろう」

その答えがこの本にありました。なんと、ひのまどかさんは中学高校の時からロシア文学に親しんでいた文学人だったというのです!

クラシック・西洋美術から見るヨーロッパ

ひのまどか『チャイコフスキー―「クリンへ帰る旅人」』~チャイコフスキーの生涯を知るのにおすすめの伝記!

私は元々ドストエフスキーを知るためにロシア文学やヨーロッパ史、文学を学び始めたのですが、ここで音楽家の世界においてもこうした「西欧派」「スラブ派」の戦いがあったことを知り非常に興味深いものがありました。

ヨーロッパに誇れる自分たちの文化を作り上げる。この熱意はやはり胸にくるものがあります。この伝記もおすすめです

クラシック・西洋美術から見るヨーロッパ

ひのまどか『ビゼー―劇場に命をかけた男』~カルメンの作曲家ビゼーの生涯を知るのにおすすめ伝記!

この伝記を読んで、私がこれまで学んできた文学、芸術、歴史が繋がったのを感じました。繋がる瞬間ってやはりビビッと来ますよね。これがあるから読書はやめられません。私にとって、「あぁ!そうだったのか!」という発見は読書の最大の喜びのひとつです。この本も刺激に満ちた最高に面白い作品でした。

19世紀中頃のフランス事情を知るのにもおすすめな作品です。

クラシック・西洋美術から見るヨーロッパ

ひのまどか『音楽家の伝記 はじめに読む1冊 バルトーク』~ハンガリーの大作曲家バルトークのおすすめ伝記!

バルトークはハンガリー人として自分たちの音楽とは何なのか、そのルーツとは何なのかを生涯探究し続けました。この伝記では19世紀末から第二次世界大戦終結までのハンガリー事情を知ることができます。ハンガリーが当時どのような状況に置かれていたのか、そしてナチスとの関係もこの本で語られます。当時の時代背景も知れるおすすめの伝記です

クラシック・西洋美術から見るヨーロッパ

ひのまどか『バーンスタイン―愛を分かちあおう』~ウエストサイド物語の作曲者バーンスタインのおすすめ伝記!

指揮者としても、作曲家、演奏家、教育者としても超一流。テレビの教養番組まで手掛けそれも大絶賛の嵐。

そして何よりも、彼の驚異のバイタリティー!常人では確実に倒れてしまうような殺人的なスケジュールをずっとこなし続けるエネルギーに私は度肝を抜かれました

アメリカの偉人バーンスタインの生涯を学ぶことができる素晴らしい伝記です

クラシック・西洋美術から見るヨーロッパ

ひのまどか『ヴェルディ―「太陽のアリア」』~アイーダの作曲者ヴェルディのおすすめ伝記!

この伝記を読んで驚いたのはヴェルディの堅実な生き様、死に様でした。

これまで様々な作曲家の人生をこのシリーズで見てきたのですが、ほとんどどのお方も尋常ではない波乱万丈ぶりでした。

しかしこのヴェルディは一味違います。

「こういう形もあるんだな」という新たな発見をすることができた伝記でした。面白いです!

クラシック・西洋美術から見るヨーロッパ

ひのまどか『ショパン―わが心のポーランド』~天才ピアノストの生涯を知るのにおすすめの伝記!

ショパンがポーランドの有名なピアニストということは知っていましたがいざこの方がどんな生涯を送ったのかということは正直ほとんど知りませんでした。

この伝記はそんなショパンの生涯や人となりを知る上で最高の1冊です。読んでいて驚くような事実がたくさん出てきます。特にフランスの女流作家ジョルジュ・サンドとの関係は衝撃でした

クラシック・西洋美術から見るヨーロッパ

ひのまどか『ワーグナー―バイロイトの長い坂道』~ワーグナーの生涯を知るのにおすすめの伝記!

ワーグナーの参考書は以前当ブログでも「樋口裕一『ヴァーグナー 西洋近代の黄昏』ワーグナーの特徴を知るためのおすすめ参考書!」の記事で紹介しましたが、『ヴァーグナー 西洋近代の黄昏』は彼の思想的な面がメインとなっていますので生涯を学ぶとなれば今回ご紹介するひのまどか著の『ワーグナー―バイロイトの長い坂道』がおすすめです。

クラシック・西洋美術から見るヨーロッパ

ひのまどか『ハイドン―「使い捨て作品と芸術作品」』~モーツァルトも憧れた天才音楽家のおすすめ伝記

ハイドンが活躍したのは18世紀中頃から19世紀初頭にかけての時期です。ベートーヴェンやモーツァルトに先駆けて音楽界をリードしていたのがこのハイドンです。

この伝記を読めば当時の音楽家が置かれていた境遇を知ることができます。この本のタイトルにもある「使い捨て作品」という意味も見えてきます
この伝記も非常に面白い作品でした

クラシック・西洋美術から見るヨーロッパ

ひのまどか『ヨハン・シュトラウス―「ワルツ王」の喜びと悲しみ』~ウィーンのワルツ王のおすすめ伝記!

この伝記を読んで驚いたのはウィーンのワルツ熱でした。19世紀のウィーンの人々は毎晩ダンス会場に出かけ明け方まで踊っていたそうです

こういう文化があったからこそあの有名な「会議は踊る、されど進まず」という名言が生まれてきたのだなと感じました。

この伝記は当時のウィーンの様子が目の前に現れてくるようでとても面白いです!