クラシック・西洋美術から見るヨーロッパ

クラシック・西洋美術から見るヨーロッパ

小崎哲哉『現代アートとは何か』~「アートがわからない!難しい!」という方にこそおすすめの入門書!私もこの本に救われました

この本は非常におすすめです。私の現代アートへのアレルギーを癒してくれた入門書です。

この本で「現代アートはそもそも美しいとは限らない」という大前提を知ったことで、かなり肩の荷が下りたような気がします。現代アートが苦手な方にこそぜひぜひおすすめしたい入門書です。目から鱗の事実がどんどん出てきます!読めばきっと驚くと思います!

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川瀬佑介著、マンガにしうら染『マンガで教養 はじめての西洋絵画』時代背景と絵画の見方も知れるおすすめ入門書!

この本はタイトルにもありますように「マンガ」でわかりやすく西洋絵画を学べる1冊です。

ですが入門書といって侮るなかれ。この本の解説はかなり充実しています。私は色々な入門書を読み比べてみたのですがこの本はその中でも特におすすめしたい1冊です。

絵画の面白さや魅力を知るのに最適なガイドブックです!

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高階秀爾『近代絵画史』~ロマン派絵画とは何かを知るのにおすすめの解説書!

この作品はロマン派絵画についての解説が非常にわかりやすかったのが印象的でした。

文学や音楽の時もそうでしたが、ロマン派というジャンルはわかるようでわからない、何とも難しいジャンルであるなというのが私のイメージでしたが、この本ではなんとユゴーの言葉を用いてそんなロマン派美術を解説します。

これは非常に興味深い解説でした。

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ひのまどか「作曲家の物語シリーズ」20作品一覧~クラシック入門のおすすめ本!時代背景と文化も学べる奇跡の伝記シリーズ!

こんなに面白い伝記作品たちに出会えて私は幸せです!

歴史に残る大音楽家たちの人生を当時の時代背景と共に学べる最高の伝記です。

著者のひのまどかさんの圧倒的な語りにはただただ脱帽です。衝撃の面白さです!

クラシック音楽に縁のなかった人こそぜひ読んでみて下さい!私もこの作品を通してはじめてクラシックとつながることができました!

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福田弥『作曲家◎人と作品 リスト』~超絶技巧で有名なピアニストの生涯を知るのにおすすめの伝記

この伝記では天才リストの精神的な苦悩についてもかなり語られます。

私生活の問題、家庭内の問題もそうですが、そこに宗教的な問題もリストが抱えていたというのは驚きでした。聖職者になろうとするまで信仰問題について思い詰めていたというのは意外でした。

この本はそんな彼の伝記に加えて、巻末には作品解説まで収録されています。

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矢羽々崇『「歓喜に寄せて」の物語〔改訂版〕ーシラーとベートーヴェンの『第九』』~年末恒例の名曲の秘密に迫る1冊!

ベートーヴェンがこの曲を生み出した背景には何があったのか。そして同時代人たちはその時何を思い、どんなことをしていたのか。

これは私にとって非常に興味深いものがありました。また、これほどシラーについて詳しく書かれている本はかなり貴重です。

私も生でベートーヴェンの『第九』を聴きたくなりました。

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宮本直美『コンサートという舞台装置 交響曲とオペラのヨーロッパ時代』~オペラとクラシックコンサートの成り立ちを知れるおすすめの一冊!

クラシック音楽とはそもそも何なのか。コンサートという仕組みはそもそもどういう成り立ちで生まれてきたのか、またそこに込められた意味合いはどういうものなのか。社会の歴史、文化、思想とどのようなつながりがあるのか。こうしたことを広い視野で見ていけるこの作品はとても面白い1冊でした。ぜひぜひおすすめしたい作品です。

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ひのまどか『シベリウス―アイノラ荘の音楽大使』~フィンランドの名作曲シベリウスのおすすめ伝記!

シベリウスの祖国、フィンランドは1809年まではスウェーデンの支配下にあり、その後はロシアの支配下となっていました。ロシア革命によってソ連が成立した後も、何度も大規模な攻撃を受け激しい戦闘に巻き込まれることになりました。

この伝記はそんな大国に脅かされ続けたフィンランドの歴史も学ぶことができます。

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ひのまどか『戦火のシンフォニー レニングラード封鎖345日目の真実』~独ソ戦の極限状況と芸術の力

この本では20世紀最大の戦いとなった独ソ戦を音楽という側面から見ていきます。しかもひのまどかさんが述べるように、通常注目されることのないオーケストラのひとりひとりの奮闘をこの本では詳しく追っていくことになります。

戦時中という極限状況で音楽はどんな意味を持つのか。

この本は当時の緊迫した状況を学べる素晴らしい1冊です。

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ひのまどか『プロコフィエフ―音楽は誰のために?』~ソ連の天才音楽家の苦悩と生涯を知るのにおすすめの伝記!

ソ連抑圧時代を音楽家の視点から描き出したひのまどかさんの筆には驚くしかありません。ただ単に歴史的な事実を並べるだけではなく、物語として鮮明にその過酷な人生が語られています。人物と共に時代背景まで知ることができる「伝記の利点」がこれ以上ないというほど輝いています。ひのまどかさんの著作には読む度に驚かされます。