MENU

僧侶が歩いたドン・キホーテの国~スペイン宗教巡礼の旅 世界一周記スペイン編一覧

目次

僧侶が歩いたドン・キホーテの国~スペイン宗教遍歴の旅 僧侶上田隆弘の世界一周記スペイン編一覧

5月11日。ローマから飛行機でスペインのマドリードへ移動。

スペイン上空に入るとオリーブ畑でしょうか、これまで見てきたヨーロッパの土地とは違う雰囲気を感じます。

これからおよそ20日間をかけてスペインの各都市を巡っていきます。

なぜスペインにこれだけの時間を割くのかというと、スペインが宗教的にものすごく興味深い場所であるというのが1番の理由です。

というのも、スペインは中世のある時期までイスラム教が中心の国でした。

ヨーロッパといえばキリスト教。

そんなイメージが私の中にはあったのですが、調べてみるとここスペインではそんなイメージとは全く違った歴史がありました。

イスラム教の文化が花開いた地。

それがスペインのもう一つの顔でした。

世界で最も繁栄していたと言えるほど、ここスペインではイスラム文化が根付いていたのです。

アンダルシアと言えばひまわりやフラメンコのイメージがあるかもしれませんが、このアンダルシアこそイスラム文化が最も栄えた地域。

その繁栄を示す代表がアルハンブラ宮殿やコルドバのメスキータと呼ばれる建造物なのです。

そしてキリスト教徒とユダヤ教徒も同じようにそこに暮らしていました。

そこには違った宗教の人々が共存してきた歴史があったのです。

ある時から共存の時代は終わりを迎えてしまったものの、この国の宗教のあり方というのはヨーロッパにありながら独特の歴史を紡いできました。

というわけで、私はこの国にとても興味を持つようになったのでした。

そしてスペインといえば、何と言ってもドン・キホーテ!

私はドン・キホーテが大好きで、kindleに入れてこの旅の途中もずっと読んでいました。

ドン・キホーテは遍歴の騎士。世の中の正義と理想のために旅をする騎士です。

そんなドン・キホーテの聖地がここスペインのカンポ・デ・クリプターナという小さな田舎町。私はドン・キホーテで有名な風車の丘にも行くことができました。

この時の感動は忘れられません。

スペインはサグラダ・ファミリアやアルハンブラ宮殿など世界的に有名な歴史的建造物がたくさんあります。そしてそれだけでなく自然が織りなす絶景も豊富で見どころは尽きません。旅行するには最高な国のひとつであります。

スペイン編では20日間をかけてじっくりと宗教にゆかりのある地を巡っていきます。では、さっそく記事を紹介していきましょう。

スペイン入国と世界中の憧れ・プラド美術館を堪能 スペイン編①

あわせて読みたい
スペイン入国と世界中の憧れ・プラド美術館を堪能 スペイン編① 2019年5月11日。ローマから飛行機でスペインのマドリードへ移動。 これからおよそ20日間をかけてスペインの各都市を巡っていきます。 その一番最初に訪れたのがプラド美術館です。さすが世界屈指の美術館。ベラスケスやヒエロニムス・ボスの名画を堪能しました。

5月11日にスペインのマドリードに入国した私は早速世界最高峰の美術館に数えられるプラド美術館に向かいました。

ここで私は面白い発見をすることになります。ついこの前までいたバチカン美術館での体験がここで生きてくるのでありました。

ヒエロニムス・ボス『快楽の園』~人類と善悪の起源を考える スペイン編②

あわせて読みたい
ヒエロニムス・ボス『快楽の園』~人類と善悪の起源を考える スペイン編② ボスの『快楽の園』はあまりに奇怪な構図と登場人物たちが見る者を混乱に突き落とします。この不思議な絵の言わんとしていることは何なのか。従来はキリスト教の道徳観を表しているというのが定説でしたが、新たな説も出てきています。この記事ではそんな『快楽の園』を通して人間の善悪とは何かを考えていきます。

プラド美術館にはヒエロニムス・ボスの『快楽の園』という作品が展示されています。

ヒエロニムス・ボス(1450頃-1516)はオランダで生まれ、その独特で不思議な画風で有名になった画家。

あのレオナルド・ダ・ヴィンチとほぼ同時代に生き、ルネッサンス全盛の時代の中でも独自の立場を築き上げた画家とも言えます。

『快楽の園』Wikipediaより

そして何より、私がスペインを訪れようと思った最初のきっかけこそ彼の『快楽の園』でした。

『快楽の園』は天国と地獄を描いた絵と一般的には理解されています。

絵の左側がエデンの園、つまり人間が知恵の実を食べる前の無垢な時代。

そして中央が地上の楽園、右側が地獄を表していると解釈されてきました。

この絵が描かれた1500年代初頭のキリスト教世界の倫理観がこの絵には反映されています。

この記事ではこの絵を参考に「宗教」や、「人間の善悪」とは何かということを考えていきます。

ヒエロニムス・ボス『快楽の園』を解説!ボスはなぜ奇妙な地獄絵や絵画を描いたのか スペイン編③

あわせて読みたい
ヒエロニムス・ボス『快楽の園』を解説!ボスはなぜ奇妙な地獄絵や絵画を描いたのか スペイン編③ 前回の記事「ヒエロニムス・ボス『快楽の園』~人類と善悪の起源を考える スペイン編②」ではヒエロニムス・ボスの「快楽の園」と人類の善悪の起源についてお話ししました。 私の旅のきっかけともなった本『道徳性の起源 ボノボが教えてくれること』に大きく紹介されていた「快楽の園」。 今回の記事では霊長類学者フランス・ドゥ・ワールの独特な視点から離れて、この絵の基本的な解釈をもとに改めて「快楽の園」を紹介していきます。

この記事でも引き続きボスの『快楽の園』を見ていきます。

この絵はヨーロッパ版の地獄絵として有名ですが、その奇怪な世界観は現在でもその謎が解き明かされていないほど不思議なものです。

この記事ではそんな摩訶不思議な世界観の秘密を探っていきます。

ヨーロッパの地獄絵と日本仏教に伝わる地獄絵との違いを考えることは非常に興味深いものとなりました。

マドリードからおすすめ日帰り観光地トレドと知の再発見 スペイン編④

あわせて読みたい
「時間の止まった街」トレドを散策!マドリードからおすすめ日帰り観光地トレドと知の再発見 スペイン編④ マドリードでプラド美術館を堪能後、私は現地のオプショナルツアーに参加しトレドへと向かうことにしました。 マドリードからはツアーバスでおよそ1時間ほどで着くことができます。 トレドは「時間の止まった街」と称賛され、「もしスペインでたった1日しか時間がなかったら、ためらわずにトレドを見よ」と言われるほどの美しい街です。 まるでタイムスリップしてしまったかのような光景。 この記事ではそんなトレドについてお話ししていきます。

マドリードから車でおよそ1時間ほどにあるトレドは「時間の止まった街」と称賛され、「もしスペインでたった1日しか時間がなかったら、ためらわずにトレドを見よ」と言われるほどの美しい街です。

こちらが展望台から眺めたトレドの景色。

目の前のタホ川の流れの向こう側にトレドの街が広がっています。

まるでタイムスリップしてしまったかのような光景。

中世の街並みがそっくりそのまま現在にも残されています。

スペイン屈指の人気観光地としてここは有名です。

この記事ではそんなトレドの街並みとスペイン文化の発展に寄与したイスラム文化についてお話ししていきます。

レコンキスタとは~スペインの歴史に欠かせぬキリスト教徒とイスラム教徒の因縁の戦い  スペイン編⑤

あわせて読みたい
レコンキスタとは~スペインにおけるキリスト教徒とイスラム教徒の因縁の戦い  スペイン編⑤ 前の記事ではキリスト教徒のトレド征服によってかつて失われたギリシア哲学が発見され、暗黒時代からの目覚めをもたらしたことをお話ししました。 スペインがかつてイスラム教徒によって治められていたことは、スペインの文化を知る上で欠かせない要素です。 今回の記事ではスペインにおけるキリスト教徒とイスラム教徒の歴史についてお話ししていきます。

ひとつ前の記事ではキリスト教徒のトレド征服によってかつて失われたギリシア哲学が発見され、暗黒時代からの目覚めをもたらしたことをお話ししました。

スペインがかつてイスラム教徒によって治められていたことは、スペインの文化を知る上で欠かせない要素です。

この記事ではスペインにおけるキリスト教徒とイスラム教徒の歴史についてお話ししていきます。

日本人にはあまり知られていないスペインの歴史です。きっと意外な発見があることでしょう。

マドリードから鉄道で世界遺産の街クエンカへー宙吊りの家とその絶景 スペイン編⑥

あわせて読みたい
宙づりの家で有名な世界遺産の街クエンカへ~魔法に懸けられた街を散策。奇岩山の絶景も堪能! スペイ... マドリードでの滞在を終え、次に向かうはクエンカという街。 クエンカはマドリードの東、ドン・キホーテで有名なラ・マンチャ地方に位置し、「宙吊りの家」という断崖絶壁にせり出した家で有名な街です。 そしてその独特な景観は世界遺産にも登録され、「魔法にかけられた街」と呼ばれています。 この記事ではそんなクエンカ散策の様子をご紹介します。

マドリードでの滞在を終え、次に向かうはクエンカという街。

クエンカはマドリードの東、ドン・キホーテで有名なラ・マンチャ地方に位置し、「宙吊りの家」という断崖絶壁にせり出した家で有名な街。

そしてその独特な景観は世界遺産にも登録され、「魔法にかけられた街」と呼ばれています。

この記事ではクエンカの街並みと有名な「宙吊りの家」、そしてガイドブックなどではまず紹介されないちょっとマニアックなクエンカの絶景スポットを紹介しています。

必見!夜のクエンカと糸ようじ~水曜どうでしょうの聖地を満喫 スペイン編⑦

あわせて読みたい
必見!夜のクエンカと糸ようじ~水曜どうでしょうの聖地を満喫 スペイン編⑦ この記事を見て「なぜタイトルに水曜どうでしょうが?」とお思いになられた方もおられると思います。 しかし水曜どうでしょうファンにとってはこのクエンカという街は聖地中の聖地。 クエンカという言葉を聞くだけで頬が緩むという、まるでパブロフの犬かと言わんばかりにここクエンカに対しては特別な感情を抱いているのであります。 この記事ではそんな夜のクエンカについてお話ししていきます。

この記事は水曜どうでしょうファンには必見です。

そうでない方にとっては「なぜタイトルに水曜どうでしょうが?」ときょとんされていることと思います。

しかし水曜どうでしょうファンにとってはこのクエンカという街は聖地中の聖地。

クエンカという言葉を聞くだけで頬が緩むという、まるでパブロフの犬かと言わんばかりにここクエンカに対しては特別な感情を抱いているのであります。

この記事はそんなクエンカの夜景と、「水曜どうでしょう」を宗教学的に考察していくという思い切った回となっています。

ファンだけではなく、そうではない方にもぜひ読んで頂きたい記事です。

風車の町、カンポ・デ・クリプターナを散策~ドン・キホーテの舞台 スペイン編⑧

あわせて読みたい
風車の町カンポ・デ・クリプターナを散策~ドン・キホーテの舞台を歩く! スペイン編⑧ カンポ・デ・クリプターナはクエンカと同じくドン・キホーテで有名なラ・マンチャ地方にある町。 この町で最も有名なのが丘の上に立つ風車の景色です。 そしてその風車こそドン・キホーテが巨人と間違えて突進していくという有名なシーンのモデルになったと言われています。 『ドン・キホーテ』が大好きな私にとってはここは聖地中の聖地です。この記事ではそんな聖地を訪れた私の体験をお話ししていきます。

クエンカで一泊した翌日、私は次なる目的地カンポ・デ・クリプターナへと向かいます。

カンポ・デ・クリプターナはクエンカと同じくドン・キホーテで有名なラ・マンチャ地方にある町。

この町で最も有名なのが丘の上に立つ風車の景色です。

そしてその風車こそドン・キホーテが巨人と間違えて突進していくという有名なシーンのモデルになったと言われているです。

いざ風車の丘へ。

白い壁と青いラインの入った家々の間を進んで行きます。

想像していたよりもはるかに雄大な景色。

緩やかに傾斜した丘に緑の絨毯が敷き詰められているかのよう。

風車の向こう側には何も視界を遮るものはありません。

どこまでも広がっていくかのようなラマンチャの大地。

風車そのものよりも、ここに広がるラマンチャの丘の景色に驚きました。

この記事ではそんなドン・キホーテの聖地、風車の丘を紹介します。

必見!カンポ・デ・クリプターナの夕焼けの風車 スペイン編⑨

あわせて読みたい
カンポ・デ・クリプターナの夕焼けの風車 スペイン編⑨ 風車の丘で雄大な景色を楽しんだ後は一旦宿に戻って待機。 今回カンポ・デ・クリプターナに宿を取った理由は、なんと言っても夕日に照らされた風車を見るためです。 カンポ・デ・クリプターナの風車の丘は夕陽で有名・・・というわけではありません。 しかし、真っ白な風車が夕陽で真っ赤に染まっていく景色をぜひとも見てみたいと私は旅を始める前から考えていたのでした。 そしてその期待通り、日没間近の風車の丘は言葉に尽くせぬほどの美しさでした。 地平線に沈んでいく夕陽、そして真っ赤に染まった大地。 世界の色彩が時間と共に刻々と変化していく様はまるで夢のようでした。

風車の丘で雄大な景色を楽しんだ後は一旦宿に戻って待機。

今回カンポ・デ・クリプターナに宿を取った理由は、なんと言っても夕日に照らされた風車を見るためです。

カンポ・デ・クリプターナの風車の丘は夕陽で有名・・・というわけではありません。

しかし、真っ白な風車が夕陽で真っ赤に染まっていく景色をぜひとも見てみたいと私は旅を始める前から考えていたのです。

日没間近の風車の丘は言葉に尽くせぬほどの美しさでした。

地平線に沈んでいく夕陽、そして真っ赤に染まった風車。

あまりに絶景。この光景は忘れることができません。スペイン周遊で最も心に残った景色でした。

ガイドブックやメディアでもなかなか取り上げられない景観です。ぜひご覧になって頂きたい記事です。

ドン・キホーテゆかりの地、エル・トボソ村を散策 スペイン編⑩

あわせて読みたい
ドン・キホーテゆかりの地エル・トボソ村のドゥルシネーア博物館とセルバンテス博物館を訪ねて スペイ... カンポ・デ・クリプターナの風車を満喫した後は、ドン・キホーテゆかりの地エル・トボソ村へと向かいます。 エル・トボソ村はドン・キホーテの思い姫ドゥルシネーアが住んでいた村。 ドン・キホーテは「騎士たる者は恋する姫を持たねばならぬ」という騎士道の掟に従って、恋する相手を頭の中で作り上げました。それがドゥルシネーアなのであります。 この記事ではそんなエル・トボソのドゥルシネーア博物館とセルバンテス博物館を訪ねた体験をお話ししていきます。

カンポ・デ・クリプターナの風車を満喫した後は、ドン・キホーテゆかりの地エル・トボソ村へと向かいます。

エル・トボソ村へはタクシーをチャーター。

この村はドン・キホーテの思い姫ドゥルシネーアが住んでいた村で、その見どころはドゥルシネーア博物館とセルバンデス博物館という場所です。

ドン・キホーテに思い入れがなければなかなかここに来ることはないマニアックな場所ですが、ドン・キホーテファンの私としてはたまらない場所でした。

この記事ではそんなエル・トボソ村を紹介しています。

名作『ドン・キホーテ』のあらすじと風車の冒険をざっくりとご紹介 スペイン編⑪

あわせて読みたい
名作『ドン・キホーテ』のあらすじと風車の冒険をざっくりとご紹介~世界最高の小説の魅力とは スペイ... 『ドン・キホーテ』といえば、作中ドン・キホーテが風車に突撃するというエピソードが有名です。ですがその出来事の理由は何かと問われてみると意外とわからないですよね。 この記事ではそんな『ドン・キホーテ』のあらすじと風車のエピソードについて考えていきます

『ドン・キホーテ』はスペインの作家セルバンテス(1547-1616)によって書かれたラ・マンチャ地方を舞台にスタートした小説です。

ですがこの『ドン・キホーテ』、名前は聞いたことがあっても実際にどんな小説で何がすごいのかということになると意外と知られていません。

作中ドン・キホーテが風車に突撃するというエピソードが有名ではあるものの、その出来事の理由は何かと問われてみるとさらに謎になってくることでしょう。

『ドン・キホーテ』は有名ではあるけれども、実は謎に包まれた小説と言えるかもしれません。

というわけで、この記事ではざっくりとではありますが『ドン・キホーテ』のあらすじと風車のエピソードについて紹介していきます。

『ドン・キホーテ』はなぜ名作なのか~『ドン・キホーテ』をもっと楽しむためのポイントを解説 スペイン編⑫

あわせて読みたい
『ドン・キホーテ』はなぜ名作なのか~『ドン・キホーテ』をもっと楽しむためのポイントを解説 スペイ... この記事では世界の名作『ドン・キホーテ』がなぜ世界の名だたる著名人から愛されたのかをお話ししていきます。 古典と言えば小難しくて眉間にしわを寄せて読むものだというイメージもあるかもしれませんが、『ドン・キホーテ』においてはまったくの逆。 私は元気を出したいときや明るい気分になりたいときに『ドン・キホーテ』を読みます。 理想に燃えて突進し、辛い目にあってもへこたれず明るく前に進み続ける。そんな『ドン・キホーテ』を読んでいると不思議と力が湧いてきます。 名作と言われる理由がわかればきっとこの作品を読みたくなると思います。ぜひご一読下さい。

私の愛読書である『ドン・キホーテ』。

私は旅の最中も、空いている時間があれば『ドン・キホーテ』を読み込んでいました。

理想の実現のために遍歴の旅に出たドン・キホーテ。

その冒険は時代を超えて世界中の人たちに今なお愛されています。

この記事ではなぜドン・キホーテがそれほどまで世界中の人々に愛されているのかを簡潔に紹介しています。

絶景を堪能!クエンカとカンポ・デ・クリプターナを動画でご紹介 スペイン編⑬

あわせて読みたい
絶景を堪能!クエンカとカンポ・デ・クリプターナを動画でご紹介 スペイン編⑬ この記事ではこれまでの記事とは異なり、私がスペインで撮影した動画をご紹介します。 クエンカとカンポ・デ・クリプターナで私が歩いて見た景色そのままを撮影したものです。 現地の雰囲気がより伝わるかと思います。ぜひご覧ください。

※この記事に限り、記事よりそのまま抜粋します

さて、今回はこれまでのブログ記事とは異なり、持参していたデジカメの機能で撮影した動画を紹介していきたいと思う。

・・・とはいえなぜ今頃になって急に動画を紹介することになったのか、みなさんもきっと不思議に思われたことだろう。

というのも、恥ずかしながらぼくは自分のカメラに動画撮影機能があることを知らず、それにようやく気付き撮影し始めたのがこのスペインからなのだ。

世界一周に合わせて慌てて買ったデジカメ。

「説明書読んどけよ」と言われればまさにおっしゃる通り。返す言葉もない。

撮ってるうちに覚えるだろうと甘く見ていたのが仇になった。

ブログのための写真を撮るということしか頭になかったぼくには、動画撮影という発想はまったく浮かんでこなかったのだ。

大変悔やまれる失態である。

もし動画のことを知っていたらアフリカやイスラエルでは大迫力の映像を残すことができただろう。

悔やんでも悔やみきれないが、ある意味映像がないからこそ言葉を尽くして表現しようという気持ちが芽生えてきたのも今回の旅だった。

もし映像があったら自分は言葉を使って必死に何かを書こうとしただろうか。

「アフリカの景色はこうでした。どうぞご覧ください。」

・・・これではやっぱり「ものを書く」という上ではやっぱり寂しい。

うん。これでよかったのだ。動画は必要なかったのだ。

と、言うわけで動画はこれからもあくまでおまけ的な扱いとはなるが、せっかくなのでクエンカとカンポ・デ・クリプターナの風景をここでみなさんに紹介していきたいと思う。

カトリック巡礼の聖地、サンティアゴ・デ・コンポステーラに到着 スペイン編⑭

あわせて読みたい
カトリック巡礼の聖地、サンティアゴ・デ・コンポステーラに到着 スペイン編⑭ サンティアゴ・デ・コンポステーラはスペイン北西部の大西洋岸近くの街。 ここはカトリックの巡礼地として有名で、バチカンとエルサレムをはじめとするカトリック三大聖地の一つに数えられている由緒ある聖地として知られています。 旧市街中心部を歩いてみるとラッパのような音色の伝統音楽が聞こえてきます。 この街はまるでお祭りのような雰囲気が漂っています。 この記事ではそんな聖地を散策していきます。

ラ・マンチャ地方を訪れた後は、飛行機でマドリードからサンティアゴ・デ・コンポステーラへと向かいます。

サンティアゴ・デ・コンポステーラはスペイン北西部の大西洋岸近くの街。

ここはカトリックの巡礼地として有名で、バチカンとエルサレムをはじめとするカトリック三大聖地の一つに数えられている由緒ある聖地として知られています。

この記事では巡礼地として活気あるこの街の様子を紹介していきます。

サンティアゴ・デ・コンポステーラで聖地の秘密を考える。 スペイン編⑮

あわせて読みたい
サンティアゴ・デ・コンポステーラで聖地の意味について考える スペイン編⑮ 先の記事「カトリック巡礼の聖地、サンティアゴ・デ・コンポステーラに到着 スペイン編⑭」ではサンティアゴ・デ・コンポステーラが聖地となったのは9世紀初頭に聖ヤコブの遺骨が見つかったことがきっかけであることをお話ししました。 そしてここサンティアゴ・デ・コンポステーラはエルサレム、バチカンに並ぶカトリック三大巡礼地として非常に重要視されている聖地。 今回の記事ではこの聖地サンティアゴ・デ・コンポステーラと聖なるもののパワーという観点からお話ししていきます。

ひとつ前の記事ではサンティアゴ・デ・コンポステーラが聖地となったのは9世紀初頭に聖ヤコブの遺骨が見つかったことがきっかけであることをお話ししました。

そしてここサンティアゴ・デ・コンポステーラはエルサレム、バチカンに並ぶカトリック三大巡礼地として非常に重要視されている聖地。

この記事ではこの聖地サンティアゴ・デ・コンポステーラと聖なるもののパワーという観点からお話ししていきます。

聖なるもののパワー。

なんだかわかるようでいまいちわからない言葉です。

パワースポットという言葉はみなさんもよく耳にすることと思います。

そこに行けば何かありがたい気持ちになったり、力が湧いてくるような、自分が浄化されたような、そんな気持ちになる場所。

この記事で言う「聖なるもの」というのはそのパワースポットの源になるものという意味であると考えていただけたらと思います。

「聖なるもの」ってそもそも何だろうということをこの記事でお話ししていきます。

サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼とお遍路~巡礼の旅を考える スペイン編⑯

あわせて読みたい
サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼とお遍路~巡礼の旅を考える スペイン編⑯ 聖なるもののパワーは実際に人間の心身に作用し、歴史を動かしてきました。 そして現在でも多くの人がサンティアゴ・デ・コンポステーラを目指し、巡礼の旅を続けています。 サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼と四国八十八カ所のお遍路・・・ 国や文化も違えど、やはり「巡礼の旅」という点ではやはり共通点があります。 四国八十八カ所もおよそ1400kmの道のりで徒歩だと50日もかかる長旅。 この記事ではそんな巡礼の旅について考えていきます。

前回の記事では聖なるもののパワーという切り口からサンティアゴ・デ・コンポステーラについてお話ししました。

聖なるもののパワーは実際に人間の心身に作用し、歴史を動かしてきました。

そして現在でも多くの人がサンティアゴ・デ・コンポステーラを目指し、巡礼の旅を続けています。

この記事ではそんなサンティアゴ・デ・コンポステーラと四国のお遍路を比べて聖なる巡礼について考察していきます。

日本でも多くの人を惹き付けてやまない四国八十八カ所のお遍路。お遍路に興味のある方もきっとたくさんおられることだろうと思います。そういう方にもぜひ読んで頂けましたら嬉しく思います。

絶景!大西洋と地の果て~フィニステレ岬への1日ツアー スペイン編⑰

あわせて読みたい
スペイン西岸のフィニステレ岬の絶景!ヨーロッパの西の果てから大西洋を望む スペイン編⑰ フィニステレはヨーロッパ大陸の終点。 フィニステレという地名もラテン語で「陸地の終わり」を意味するfinisterraeが語源だそう。その岬からは大西洋を一望できます。 そしてここはサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼のもう一つの最終目的地でもあります。 その起源は明らかではありませんが、サンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼を終えた巡礼者が最後にここの岬までやってくることでも有名です。

5月19日。

この日、サンティアゴ・デ・コンポステーラから現地ツアー会社のフィニステレ岬への1日ツアーを予約。

フィニステレはヨーロッパ大陸の終点。

フィニステレという地名もラテン語で「陸地の終わり」を意味するfinisterraeが語源だそうです。

その岬からは大西洋を一望できます。

そしてここはサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼のもう一つの最終目的地でもあります。

その起源は明らかではありませんが、サンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼を終えた巡礼者が最後にここの岬までやってくるのです。

さて、このツアーは目的地であるフィニステレ岬の他にもいくつもの風光明媚な景色を堪能できる場所に立ち寄るというものでした。

フィニステレに着くまでもいくつもの絶景スポットに立ち寄ります。

フィニステレ岬はほとんど崖。

日本なら立ち入り禁止になるでしょうが、ここでは皆至って普通にこの崖を降りて行き、思い思いの時間を過ごしていました。

ここまで来るとだんだん海外スタイルに慣れてきました。もはや「こんなの危ないよ!」と驚かなくなってきました。逆に日本が過保護すぎるのではないかとすら思えてきました。

でも、恐ろしくてこれ以上は先へ進めません。

こんなの崖以外の何物でもありません。ちょっとでも踏み違えば真っ逆さま。

よくみんな平気でいられるなと呆気にとられました。

サグラダ・ファミリアの魅力を紹介!天才ガウディの驚異の建築デザイン スペイン編⑱

あわせて読みたい
サグラダ・ファミリアの魅力を紹介!内部の光と独特な柱に感動!天才ガウディの驚異の建築デザイン ス... スペイン、バルセロナといえばガウディのサグラダ・ファミリア! この記事では有名なサグラダ・ファミリアを見学した体験と、ガウディの建築デザインの秘密について考えていきます。 サグラダ・ファミリアはその巨大な姿と意匠を凝らした外観で有名ですが、その内部も素晴らしい!現地に行ったからこそ感じたその魅力をこの記事でお話ししていきます。

サンティアゴ・デ・コンポステーラでの4日間の滞在を終え、次に向かうはバルセロナ。

バルセロナと言えば、何と言ってもサグラダ・ファミリア。

あまりに有名すぎるこの巨大な教会ですが、実際に生で観てみると想像以上の大迫力。

そして何より、外観よりも中の空間の美しさに度肝を抜かれました。

サグラダ・ファミリアといえばその外観がよく取り上げられますが、中の美しさや居心地のよさ、温かみ、荘厳さは本当に素晴らしいものでした。

天才建築家ガウディ、恐るべしでした。この記事ではサグラダ・ファミリアの美しさの秘密もご紹介しています。

カタルーニャの聖地~奇岩山のモンセラット修道院 スペイン編⑲

あわせて読みたい
奇岩山のモンセラット修道院を訪ねて~バルセロナからの日帰り観光でも有名な聖地に宿泊! スペイン編⑲ この記事ではバルセロナからの日帰り旅行先としても有名なモンセラット修道院をご紹介します。 奇岩山の上に立つこの修道院は黒のマリア像や聖歌隊が特に有名で、カタルーニャ地方の聖地として古くから信仰を集めてきました。 日中はバルセロナからの観光客でごった返すモンセラットですが、私はここに三泊宿泊し、人のほとんどいない朝と夜のモンセラットを堪能しました。この記事ではそんな静かなモンセラットをご紹介します。日帰り旅行で訪れる方が大半なモンセラットですがそれはあまりにもったいない!正直私はあと一週間でもいたいくらいの気持ちでした。非常におすすめの場所です。

バルセロナからの日帰り観光地として有名なカタルーニャの聖地モンセラット。

ここは奇岩山の独特な景観の中にたたずむ由緒正しい修道院で、今もなお多くの修道士がここで生活しています。

私は修道院の雰囲気をより深く味わうために日帰りではなく、ここに3泊滞在しじっくりとこの地の空気を感じることにしました。

日中は観光客で大混雑のモンセラットですが朝、夕、夜は人のいない静寂な空気を味わうことができます。日帰りツアーとは一味違った滞在をみなさんにご紹介します。

モンセラットとサンタ・コバの巡礼~ガウディにインスピレーションを与えた山  スペイン編⑳

あわせて読みたい
モンセラットとサンタ・コバの巡礼~ガウディにインスピレーションを与えた山を散策  スペイン編⑳ モンセラット修道院で最も大切にされている存在、それが黒のマリア像です。 現在は聖堂内に安置され、毎日多くの参詣者が列をなしています。その黒のマリアが発見された洞窟がサンタ・コバになります。その洞窟には現在礼拝堂が建てられており、心を静め祈りを捧げる瞑想の場として大切にされています。 というわけで私もその礼拝堂目指してモンセラットの奇岩岩の山を散策したのでした。 その途中にはガウディの作品もあり、彼がこの山からインスピレーションを受けたことを感じることができました。

モンセラット修道院で最も大切にされている存在。

それが黒のマリア像。

現在は聖堂内に安置され、毎日多くの参詣者が列をなしています。

その黒のマリアが発見されたのがサンタ・コバという洞窟です。

その洞窟には現在礼拝堂が建てられており、心を静め祈りを捧げる瞑想の場として大切にされています。

通常は修道院のすぐそばのケーブルカーでその洞窟の近くまで行けるのですが、残念ながら2019年5月時点では運休中でした。

そのため私は修道院から歩いて向かうことにしました。

モンセラットの絶景を見ながらの道中は体力的にはハードでしたが、ありがたい気持ちになりました。

岩にめり込んでいるかのような独特な建物が黒のマリア発見の洞窟に建てられた庵となっています。

この記事ではそんなサンタ・コバへの巡礼をご紹介します。

サン・ジョアンの道とモンセラットの絶景と出会う スペイン編(21)

あわせて読みたい
サン・ジョアンの道とモンセラットの絶景と出会う スペイン編㉑ この記事ではモンセラットのもうひとつの見どころ、サン・ジョアンの礼拝堂とモンセラットの絶景を眺めるプチトレッキング道を紹介していきます。 修道院から少し歩くといきなり目の前に奇岩山の絶景が広がります。しかも私たちの歩く道もなかなかスリリング。自分が別世界にいるような感覚にすらなります。 この記事ではそんなモンセラットの不思議な景観を堪能した体験をお話ししていきます。

一つ前の記事ではサンタ・コバという黒のマリア像が見つかった庵を紹介しましたが、今回はモンセラットのもうひとつの見どころ、サン・ジョアンの礼拝堂とモンセラットの絶景を眺めるプチトレッキング道を紹介していきます。

サン・ジョアンの礼拝堂にはモンセラット修道院からケーブルカーで上って行くことができ、ケーブルカーを降りてから歩いて20分ほどの距離です。

せっかくここまで来たので私はその先もずんずん進んでいくことにしました。ここから先はトレッキングのような行程になりましたが、モンセラットの驚くような絶景が私の前に現れたのでした。

ガイドブックやメディアなどではなかなか見ないモンセラットの姿をご紹介していますのでぜひご覧になってください。

モンセラットからアンダルシア地方のグラナダへ スペイン編(22)

あわせて読みたい
モンセラットからアンダルシア地方のグラナダへ スペイン編㉒ 3泊したモンセラットを後にし、次に向かうはスペイン南部の古都グラナダ。ひまわりやフラメンコで有名なアンダルシア地方にある街です。 飛行機でグラナダへ向かった私は、早速グラナダ旧市街を散策しました。 グラナダといえば世界遺産アルハンブラ宮殿が有名です。まずは旧市街を歩きながらその外観を一望できるサンニコラス展望台へと向かったのでした。

5月24日。

3泊したモンセラットを後にし、次に向かうはスペイン南部の古都グラナダ。

ひまわりやフラメンコで有名なアンダルシア地方にある街です。

グラナダに到着した私は旧市街を散歩しながらアルハンブラ宮殿をベストポジションで眺めることができるサン・ニコラス展望台へ向かいます。

サン・ニコラス展望台

この記事ではモンセラットからグラナダへ移動した初日の様子を紹介しています。ここから私のスペイン周遊最終章のアンダルシア編が始まります。

世界遺産アルハンブラ宮殿とライオンの中庭~美しさの起源とは? スペイン編(23)

あわせて読みたい
グラナダの世界遺産アルハンブラ宮殿とライオンの中庭へ~美しさの起源とは? スペイン編23 グラナダにあるイスラーム建築の最高峰、アルハンブラ宮殿。この世界遺産にいよいよ私もやって来ました。 絢爛たるイスラーム文化を堪能しながら私はずっと楽しみにしていたライオンの中庭へと向かいました。 私がはるばるアンダルシアの地に来たのも、実はこのライオンの中庭を見たかったからなのでした。このライオンの中庭はただの中庭ではありません。実は文化的に非常に興味深い秘密が隠されている世界屈指の建築なのです。この記事ではそんな私の大好きなライオンの中庭についてお話ししていきます。

5月25日。

この日は朝からアルハンブラ宮殿見学。

アルハンブラ宮殿はイスラーム文化を代表する建築物で私がど~~しても見たかった建物でした。そのため2か月前からばっちり予約するという念の入れようでした。

この記事ではイスラーム建築の最高傑作と呼ばれるアルハンブラ宮殿をじっくりと堪能します。

なぜこの建物が美しいのか、どこが優れているのか、そしてなぜ私たちは何かを見て「美しい」と感じるか。

この記事では美しきアルハンブラ宮殿を満喫しながらそれらのことを考えていきます。

夜間入場のアルハンブラ宮殿~ライトアップされた宮殿を堪能 スペイン編(24)

あわせて読みたい
夜間入場のアルハンブラ宮殿~ライトアップされた宮殿を堪能 スペイン編24 日中堪能したアルハンブラ宮殿を今度は夜に再び訪れます。私の目的はやはり何と言ってもライオンの噴水です。 薄暗い中庭の中心でスポットライトを浴びるライオンの噴水。 静寂の中、噴水の水音だけがこの空間に流れます。暗闇の中で白く輝くライオンの噴水はあまりにも、あまりにも美しかった・・・! この記事ではそんなライトアップされたアルハンブラ宮殿の内部をご紹介していきます。

アルハンブラ宮殿は日中だけではなく夜間のライトアップも楽しむことができます。

暗闇の中照明に照らされたアルハンブラ宮殿の美しさは息を呑むほど・・・

そしてその中でも最大の目的は何と言っても昼間見た時も感動したライオンの中庭。

私は入場と同時に一目散にライオンの中庭に向かい、まだ誰もいないライオンの中庭を堪能し、静寂の中その美しさに心奪われるのでありました。

見事な庭園のヘネラリフェとパラドールのカフェテリアで素敵な時間を スペイン編(25)

あわせて読みたい
見事な庭園のヘネラリフェとパラドールのカフェテリアで素敵な時間を スペイン編25 アルハンブラ宮殿にはアルカサルやライオンの中庭の他にもまだまだ見どころがあります。 その代表格がヘネラリフェ。 この施設はアルハンブラ宮殿に住む王の離宮。ここも世界遺産に登録されています。 ライオンの中庭を有するナスル宮を見学した後にそのままヘネラリフェへと向かうのが王道ルートだそう。 この記事ではそんな美しい庭園をご紹介していきます。

アルハンブラ宮殿にはアルカサルやライオンの中庭の他にもまだまだ見どころがあります。

その代表格がヘネラリフェ。

この施設はアルハンブラ宮殿に住む王の離宮。

ここも世界遺産に登録されています。

ライオンの中庭を有するナスル宮を見学した後にそのままヘネラリフェへと向かうのが王道ルートだそう。

ヘネラリフェの後は有名なパラドールというホテルのカフェでランチ。異常にずうずうしい小鳥たちと共に優雅なひと時を過ごしました。

グラナダのカテドラルと王室礼拝堂~「1492」の衝撃 スペイン編(26)

あわせて読みたい
グラナダのカテドラルと王室礼拝堂~「1492」の衝撃 スペイン編26 グラナダ3日目の朝、この日はグラナダ旧市街にあるカテドラルと王室礼拝堂を訪ねました。 カテドラルは旧市街の中心部にある。私が滞在した宿のあるヌエボ広場からもすぐ近くです。 また、カテドラル近くにはフェルナンド2世と女王イサベル1世というスペインの二人の王が埋葬されている王室礼拝堂があります。 今回の記事ではそんな二つの施設と1492年についてお話ししていきます。

グラナダ3日目、私はカテドラルと王室礼拝堂へと向かいます。

カテドラル

ここはスペインの歴史を語る上で非常に重要な場所で、特に「1492年」という年号が重大なキーワードとなります。

この記事では「1492」、そしてコロンブスとのつながりも解説しています。

アルハンブラ宮殿で水曜どうでしょうのロケ地を発見 スペイン編(27)

あわせて読みたい
アルハンブラ宮殿で水曜どうでしょうのロケ地を発見 スペイン編27 水曜どうでしょうの熱烈なファンは「バカ」という愛ある敬称で称されることがある。 はるばるスペインはグラナダまで来て、ロケ地を発見し一人でにやにやしている私はきっと「バカ」の一人なのだろう。 全国津々浦々におられる「どうでしょうバカ」のみなさんにいつかこの記事が届くことを願っています。

クエンカに引き続き、ここグラナダのアルハンブラ宮殿にも水曜どうでしょうの面々は訪れています。

実は以前紹介しました風車の丘カンポ・デ・クリプターナへも彼らは訪れていたのですがそのことはお話ししませんでした。

念のため申し上げますが、私は水曜どうでしょうのロケ地巡りのためにスペイン各地を訪れているわけではありません。

たまたま私の行きたい場所がロケ地と重なっただけなのだということを強調しておきます。

とはいえ、どうでしょうのロケ地を訪れることは私にとっての大きな楽しみであることは言うまでもありません。

というわけで、私はDVDで観た映像の記憶を手掛かりにアルハンブラ宮殿のどこがロケで使われたのかを探し回ったのでした。

アルハンブラ宮殿の夕焼けとサンニコラス展望台 スペイン編(28)

あわせて読みたい
アルハンブラ宮殿の夕焼けとライトアップをサンニコラス展望台から堪能! スペイン編28 グラナダ最後の夜。 私はサンニコラス展望台から夕陽に染まるアルハンブラ宮殿を見に行くことにしました。 この展望台はちょうどアルハンブラ宮殿と同じ目線の高さくらいにあり、それこそ宮殿の真正面の絶好の夕日と夜景の観賞スポットとなるのです。 この記事ではそんな見事なアルハンブラの姿をお話ししていきます。

グラナダ最後の夕方、私はサン・ニコラス広場からアルハンブラ宮殿の夕焼けを見に出かけました。

ここから見る夕暮れ時のアルハンブラ宮殿は絶景で有名で世界中からこの景色を見るためにたくさんの観光客が訪れます。

21時45分頃、いよいよ夕暮れのピーク。

真っ赤に染まるアルハンブラ宮殿。

少しずつ少しずつ赤みが増していくのがよくわかりました。

遠くに見渡す山々も赤く染まります。

夕暮れが終わると今度はライトアップ。様々な姿のアルハンブラ宮殿を見ることができて大満足でした。

この記事では夕暮れから夜のライトアップにかけてのアルハンブラの絶景を時の流れと共にお伝えしていきます。ものすごい絶景でした。

世界遺産コルドバのメスキータとその歴史ーモスクの中に教会が!? スペイン編(29)

あわせて読みたい
世界遺産コルドバのメスキータとその歴史~モスクの中に教会が!? スペイン編29 コルドバと言えばメスキータ。アルハンブラ宮殿と並ぶイスラーム建築の最高峰とされる巨大なモスクです。 内部には円柱の森と呼ばれる特徴的なアーチ型の柱がびっしり。 メスキータ自体は785年に建設が始まり、その後何度も増改築がされて現在の姿になっています。 この建物が興味深いのは13世紀にレコンキスタによってコルドバがキリスト教徒に占領された際、建物がそっくりキリスト教の教会へと転用されてしまったところにあります。 そして16世紀には大規模な改装があり、モスクの中に巨大なカテドラルが作られるという異例の事態となったのでした。

5月27日、グラナダから同じくアンダルシア地方のコルドバへ。

コルドバは10世紀にスペインイスラーム帝国の首都として全盛期を迎え、その人口は100万人を超えるほどの世界最大級の街だったそうです。

コルドバといえば円柱の森と呼ばれる不思議な光景が広がるモスク、メスキータが有名です。

この記事ではメスキータとイスラム文化香るコルドバの街並み、そして幻想的な夜景も紹介しています。

世界遺産セビリア大聖堂とコロンブスのお墓~『カラマーゾフの兄弟』とのつながりも スペイン編(30)

あわせて読みたい
世界遺産セビリア大聖堂とコロンブスのお墓~『カラマーゾフの兄弟』とのつながりも スペイン編30 セビリアはアンダルシアの州都でこの地方最大の都市。 16世紀から17世紀にはスペイン最大の都市となり、現在でもスペインで4番目の街です。 私の目的地セビリア大聖堂は1402年から建築が始まり1519年に完成した大聖堂。 「後世の人が正気の沙汰とは思えないと言うほどのカテドラルを建てよう」という言葉を合言葉に建築された巨大な大聖堂です。 そしてあまり知られていませんが、ここセビリアはドストエフスキーの代表作『カラマーゾフの兄弟』のハイライトと言える「大審問官の章」の舞台となっています。この記事ではそんなセビリアとドストエフスキーについてもお話ししていきます。

セビリアはアンダルシアの州都でこの地方最大の都市。

16世紀から17世紀にはスペイン最大の都市となり、現在でもスペインで4番目の街です。

セビリアと言えば闘牛やフラメンコ。

私達がイメージするスペインらしさはここから発信されています。

私が向かったのはセビリア大聖堂という巨大な教会です。

セビリア大聖堂は1402年から建築が始まり1519年に完成した大聖堂。

「後世の人が正気の沙汰とは思えないと言うほどのカテドラルを建てよう」という言葉を合言葉に建築された巨大な大聖堂です。

その規模はローマのサンピエトロ大聖堂、ロンドンのセントポール大聖堂に続く世界3番目の規模だそうです。

コロンブスのお墓

ここはコロンブスのお墓があったり、ドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』ともゆかりがあったりと色々盛りだくさんな教会でした。

この記事ではそんなセビリア大聖堂についてお話ししていきます。

おわりに

およそ20日間をかけてぐるっと駆け巡ったスペインの旅でしたが、さすがはドン・キホーテの国。この国は遍歴の旅をするには最高でした。

地方によって雰囲気がガラッと変わり、それぞれに特徴的な文化があり、宗教の聖地とされる場所があります。

キリスト教、イスラム教、ユダヤ教という異文化が時には共存し、時には相争いながら紡いできた歴史は実に興味深いものでした。

また、便利な観光インフラや陽気なスペイン人、日本人にも合う美味しい食事などなど、観光客には嬉しいことが満載でした。

スペインは鉄道網やバスが充実していますので、思いつくままに旅することができます。

電車やバスを乗り継ぎ目的地を目指す旅はまさしく冒険、いや、ドン・キホーテの遍歴の旅を感じて自然と心がうきうきしてくるほどでした。

いや~いい国でした。とっても楽しかったです。

さあ、長きにわたって滞在したヨーロッパもこれにて終了です。

次に向かうはアメリカ・ニューヨーク!

旅はいよいよ佳境に向かいます。

次の記事はこちら

あわせて読みたい
資本主義の中心、そして実は宗教的な国アメリカ!世界一周記アメリカ編一覧 資本主義の中心、そして実は宗教的な国アメリカ!僧侶上田隆弘の世界一周記アメリカ編一覧 20日間かけて周遊したスペインともいよいよお別れ。 次に向かうはアメリカ...

関連記事

あわせて読みたい
『いのちと平和を考える―お坊さんが歩いた世界の国』連載のお知らせ 皆さんこんにちは。 本日は『いのちと平和を考える―お坊さんが歩いた世界の国』の連載開始をお知らせ致します。 今回連載させて頂く 『いのちと平和を考える―お坊さんが...
あわせて読みたい
世界一周紀行~世界の宗教と歴史を巡る旅―僧侶の私がなぜ旅に出たのか 私は2019年3月末から80日をかけて13カ国を巡る世界一周の旅に出ました。 そのルートはタンザニア→トルコ→イスラエル→ポーランド→チェコ→オーストリア→ボスニア・ヘルツェゴビナ→クロアチア→イタリア・バチカン→スペイン→アメリカ→キューバです。 この記事では私がなぜ世界一周の旅に出たのかをお話ししていきます。
あわせて読みたい
宗教とは何かをめぐる旅!僧侶が選ぶ世界一周記おすすめ記事11選!(宗教・思想編) 宗教とは何かをめぐる旅!僧侶が選ぶ世界一周記おすすめ記事11選!(宗教・思想編) 先の記事では私が選ぶおすすめ記事(旅行記編)をご紹介しました。 引き続き今回...
あわせて読みたい
迷ったらこちらを!僧侶が選ぶ世界一周記おすすめ記事10選!(旅行記編) 迷ったらこちらを!僧侶が選ぶ世界一周記おすすめ記事10選!(旅行記編) 先日、8か月以上の月日をかけて執筆してきた『釈隆弘の世界一周記』もいよいよ終わりを迎え...
あわせて読みたい
人類発祥の地へ!僧侶上田隆弘の世界一周記 タンザニア編一覧 2019年3月26日から始まった私の世界一周の旅。 その記念すべき最初の国はアフリカのタンザニア。 私の目的地はオルドバイ渓谷。 人類発祥の地と呼ばれるこの景色をどうしても観たくて私は旅に出たのでありました。 宗教とは何かという問いは、人類発祥の歴史と切り離すことができない。 それを知った時の衝撃はその後の私にとてつもない影響を与えることになりました。 タンザニア編で語られることは宗教と人類の進化の歴史へと目を向けた記録です。
あわせて読みたい
イスタンブールのアヤ・ソフィアに感動!僧侶上田隆弘の世界一周記トルコ編一覧 巨大なモスクに感動!僧侶上田隆弘の世界一周記トルコ編一覧 はじまりの国タンザニアの次に向かうはトルコのイスタンブール。 ここはヨーロッパといえどもイスラム教の...
あわせて読みたい
僧侶が訪ねた世界三大一神教の聖地エルサレム!世界一周記イスラエル編一覧 僧侶が訪ねた世界三大一神教の聖地エルサレム!僧侶上田隆弘の世界一周記イスラエル編一覧 トルコのイスタンブールの次に訪れたのは中東の国、イスラエル。 ここにはユ...
あわせて読みたい
アウシュヴィッツを訪ね、私は何を学び、何を感じたのか 世界一周記ポーランド編一覧 アウシュヴィッツを訪ね、私は何を学び、何を感じたのか 僧侶上田隆弘の世界一周記―ポーランド編一覧 世界三大一神教の聖地を訪れ、パレスチナ紛争の現実も学んだイス...
あわせて読みたい
百塔の街プラハ~私が最もおすすめしたい街 世界一周記チェコ編一覧 チェコといえば何と言っても百塔の街プラハ。 文化の香る中世の街並みと美しきモルダウの流れ。 ここは私の旅の中で最も気に入った街です。 治安も良く、食べ物もおいしく、そして何より美しい! どこを歩いてもうっとりするほどの景色。 街全体が博物館と呼ばれるほど、この街の景観は素晴らしいです。 チェコ編ではそんなプラハの魅力をこれでもかと紹介していきます。
あわせて読みたい
美しき文化と芸術の都ウィーンへ―世界一周記オーストリア編一覧 美しき文化と芸術の都ウィーンへ―僧侶上田隆弘の世界一周記オーストリア編一覧 愛すべきプラハでの滞在を終えた私が次に向かったのはオーストリアのウィーン。 実はここ...
あわせて読みたい
異国情緒溢れる街サラエボ探訪と紛争経験者に聞くボスニア紛争の現実 世界一周記ボスニア編一覧 私の旅で最も心に残った国!僧侶上田隆弘の世界一周記ボスニア編一覧19記事 私がオーストリアの次に向かったのはボスニア・ヘルツェゴビナという国。 ボスニア・ヘル...
あわせて読みたい
アドリア海の真珠ドブロブニクを堪能!世界一周記クロアチア編一覧 アドリア海の真珠ドブロブニクを堪能!世界一周記クロアチア編一覧 10日間を過ごしたボスニアを終えて次に向かうはクロアチアのドブロブニク。 この街はアドリア海の...
あわせて読みたい
ローマカトリック総本山バチカン市国へ 世界一周記イタリア・バチカン編一覧 僧侶が訪ねた美の殿堂―ローマカトリック総本山バチカン市国 僧侶上田隆弘の世界一周記イタリア・バチカン編一覧 クロアチアの美しき港街ドブロブニクを堪能した後はい...
あわせて読みたい
クラシックカーが走る陽気な社会主義国家キューバ!世界一周記キューバ編一覧 はじめに 私の世界一周の旅の最後の国、キューバ。 地図で見ればアメリカ本土から本当に目と鼻の先。 近いが故にアメリカから脅威とされ、キューバ危機では全面核戦争の...
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

真宗木辺派函館錦識寺/上田隆弘/2019年「宗教とは何か」をテーマに80日をかけ13カ国を巡る。その後世界一周記を執筆し全国9社の新聞で『いのちと平和を考える―お坊さんが歩いた世界の国』を連載/読書と珈琲が大好き/

コメント

コメントする

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

目次