2022年度のブログ更新について~昨年のまとめと今年の方針。今年はいよいよ本丸に向かいます
2022年度のブログ更新について~昨年のまとめと今年の方針。今年はいよいよ本丸に向かいます
あけましておめでとうございます。
2022年が始まりましたね。
昨年を振り返ると、とにかく本、本、本の一年でした。
そして今年もきっと、いや確実に本、本、本になるだろうと思われます。
さて、昨年度のブログを振り返るとチェーホフから始まり、レーニン、スターリン、ソ連史、独ソ戦、『レ・ミゼラブル』、ニーチェ、ゲーテ、ドイツ思想史、冷戦社会、ボスニア紛争、チェコ文学、そして最後にはクラシック音楽という、僧侶のブログとしてはまったく謎としか言いようのないラインナップとなってしまいました。
こうして改めて見返してみて驚くのですが、これらは実はどれもブログにアップするどころか本を読むことすら考えていなかったものでした。
というのも、私は2020年春から「親鸞とドストエフスキー」の記事をアップし始めましたが、当初の予定ではドストエフスキーを読んだらその後ツルゲーネフとトルストイを読んでそれで終わりにする予定だったのです。
ですがそれがどうしたことでしょう、2年経ってもまだトルストイを読めていません。
一体どうしてこんなことになってしまったのか・・・。スケジュールが押すにもほどがあるとはこのことです。
ですがそうは言ってもこれは仕方ありません。きっと私はこういう人間なのでしょう。次から次へと興味あるものが出てきて本を読まずにはいられなくなってしまうのです。
ドストエフスキーを読んでいる内に「ドストエフスキーを知るならロシア文化を知らねばならぬ」と思い始め、そうこうしている内に今度は「フランス文化も知らねばならぬ」となり、そこからさらに「イギリスも、いや、ソ連史も、いやいやこうなったらニーチェも・・・」と無限ループが続きこうなってしまいました。
そして今年の最後にはとうとう文学の枠を超えてクラシック音楽にまで突入することに・・・!
さすがにクラシック音楽までやるとは思っていなかったのでこれには自分でも驚きでした。クラシックのことはほとんど知らなかった私ですが、ひのまどかさんの伝記シリーズと出会ったことで文学や宗教とはまた違った世界を知ることができました。
これは2021年で最も印象に残った読書と言ってもよいかもしれません。基本的に当ブログでは私が「これは!」と思った本しかアップしないというルールで続けています。ですので私にとってはどの本も大切でインパクトのある本達なのですが、ひのまどかさんの作品はその中でも特別なものになりました。
さて、ここまで2021年のブログ更新を振り返りましたが、ここから今年度の方針についてお話ししていきます。
今年はまずクラシック音楽の続きということで今度は西洋絵画についての紹介から始めていきます。
こちらもヨーロッパの文化や思想を知る上で重要であると思われるので、クラシックと同じようにおすすめの入門書を紹介していきたいと思います。
そしてそこからオーウェルなどのディストピア小説、シェイクスピア、ゲーテについて少し触れた後にいよいよ今年最大の挑戦、マルクスへと向かっていきます。
正直、マルクスも当初はやるつもりはありませんでした。
まず、あまりに難しい。そして巨大すぎる・・・!
マルクスと闘おうとするとどれだけ時間がかかるだろうか。彼の著作そのものも膨大ですが、それに関連する思想や歴史も膨大です。一体どれだけの本を読まなければならないのか、考えるだけでぞっとします。また、イデオロギー上の対立などもありデリケートな問題もあります。
という訳で私はマルクスを敬遠していたのですが、昨年の読書を通してやはり私はマルクスを避けてはいられないような気がしてきました。
私はマルクス主義者ではありませんが、マルクスと向き合うことで見えてくるものが必ずある。今はそう思っています。
マルクスは宗教を批判しました。無神論的な論では必ずと言っていいほどマルクスが引き合いに出されます。
宗教を批判するマルクスの言葉に1人の宗教者として私は何と答えるのか。
これは私にとって大きな課題です。壁と言ってもいいでしょう。とにかく巨大な壁です。
これは今年のブログ更新の大きな柱になると思います。この記事では「マルクス主義者ではない私がなぜマルクスを学ばなければならないのか」ということについてはこれ以上お話しできませんが、いずれゆっくりとお話ししていく予定です。
そしてマルクスの後はいよいよロシアの文豪トルストイへアタックします。トルストイはもはや言わずもがなの世界文学史上最大級の存在です。思えば、トルストイを読むまで当初の予定から2年もかかりました。ようやくここまでたどり着きました。今年はいよいよ満を持してトルストイという最高峰へ挑みたいと思います。
そしてマルクス、トルストイというとてつもない大物を読んだ後は、最後の締めくくりとしてドストエフスキーへと帰っていきます。
ブログでアップを始めたのは2020年の春からでしたが、「親鸞とドストエフスキー」をテーマに学び始めたのは2019年の夏からです。
3年弱をかけて原点へ戻ってきました。様々な作家や各国の歴史、思想を学んだ上で改めて読み返すドストエフスキーはどんな顔を見せてくれるのか。これは非常に楽しみであります。
今年はマルクス・トルストイ・ドストエフスキーという大御所三人に挑みます。
まさしく本丸への突撃です。
2022年も濃厚な1年になりそうです。
今年もよろしくお願い致します。
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