中国

シリーズ大乗仏教第四巻インドにおける仏教

『シリーズ大乗仏教 第四巻 智慧/世界/ことば 大乗仏典Ⅰ』~般若経・華厳経・法華経の成立と展開を学ぶのにおすすめ

この本は般若経、華厳経、法華経それぞれの成立とその展開が詳しく語られます。

正直、仏教の入門書としてのレベルをはるかに超えています。仏教の入門書を求めている方にはおすすめできません。

ですがこれらの経典についてもっと深く知りたいという方には非常にありがたい参考書と言えます。

般若経、華厳経、法華経は日本仏教の根幹とも言える経典です。それらがどう生まれ、どう展開していったのか、それらを最新の研究に基づいて学べるのが本書『シリーズ大乗仏教 第四巻 智慧/世界/ことば 大乗仏典Ⅰ』になります。

文明の道インド思想と文化、歴史

『NHKスペシャル文明の道〈3〉海と陸のシルクロード』~古代インドとローマ帝国の繋がりを知れる刺激的な一冊!

この本は古代インドとローマ帝国を結んだシルクロードについて学ぶのに最高の一冊です。図版や写真も豊富でイメージしやすく、解説も初心者でもわかりやすいように丁寧に語られます。 古代インド、ローマ帝国、どちらも私にとってはロマン溢れる大好きな世界です。その二つが繋がった本書は私にとっても大興奮の一冊でした。ぜひぜひおすすめしたい名著です。ぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。

パウッダインドにおける仏教

中村元、三枝充悳『バウッダ[佛教]』~阿含経とは何か、大乗経典の成立伝播の過程を学ぶのにおすすめの参考書

この本は日本ではあまり馴染みのない阿含経典についてや大乗仏教の成立伝播の過程を学べる参考書となっています。

私も阿含経典とはどのようなものなのか、いつどのようにして日本に入りどのように読まれてきたのかということに興味があったのでこの本は非常にありがたいものがありました。詳しいながらもわかりやすい解説ですので仏教をより深く学びたい方にも読み応え抜群だと思います。

大乗仏教についてもその成立と伝播の過程がわかりやすく解説されます。日本に伝わってきた仏教がどのようなものだったのか、また日本で信仰されてきた仏教とインドの原始仏教との違いがこの本で明らかにされます。

仏教とは何かを考える上で素晴らしい参考書であるのは間違いありません。

光の画家フェルメールと科学革命

ティモシー・ブルック『フェルメールの帽子』~西洋「東インド会社」と中国・日本・アジア貿易から考えるオランダ絵画とは

フェルメールが生きた17世紀オランダは1602年に設立された東インド会社の繁栄によって黄金時代を謳歌していました。

その莫大な財とグローバルな市場があったからこそフェルメールの絵はフェルメールの絵たりえたのです。

そしてフェルメールの絵に出てくる数々の「もの」はまさしく中国やアジアからやって来たものです。これらの「もの」に注目することで17世紀のグローバルな世界を概観することができる。

それがこの本の大まかな流れになります。

ロシアの歴史・文化とドストエフスキー

栗生沢猛夫『タタールのくびき ロシア史におけるモンゴル支配の研究』~ロシアとアジアのつながりを知るのにおすすめ参考書!

「タタール人支配をロシア人はどのように受け止めてきたのか」、これは今の問題にも繋がります。

この本を読んだことで「歴史はどのように紡がれていくのか」ということを考えさせられました。歴史は「今生きている人によって作られるものだ」ということをつくづく感じました。歴史は過去ではなく、まさに今の問題なのだと。「歴史観」の問題なのだと・・・

レーニン・スターリン時代のソ連の歴史

『やばいデジタル “現実”が飲み込まれる日 』~個人情報が丸裸~情報管理社会の恐怖

友人は「この本はホラー小説を読んでるような気分で一気に読んでしまいました」と薦めてくれましたが、まさにその通り!ホラー小説とはよく言ったもので、ずばりそんな恐怖を感じる本でした。とても面白い本でした。これは今の時代にまさにオススメする1冊です。ぜひ手に取ってみてください。

この本を紹介してくれた友人には大感謝です。