ひのまどか『ハイドン―「使い捨て作品と芸術作品」』~モーツァルトも憧れた天才音楽家のおすすめ伝記
ハイドンが活躍したのは18世紀中頃から19世紀初頭にかけての時期です。ベートーヴェンやモーツァルトに先駆けて音楽界をリードしていたのがこのハイドンです。
この伝記を読めば当時の音楽家が置かれていた境遇を知ることができます。この本のタイトルにもある「使い捨て作品」という意味も見えてきます
この伝記も非常に面白い作品でした
ハイドンが活躍したのは18世紀中頃から19世紀初頭にかけての時期です。ベートーヴェンやモーツァルトに先駆けて音楽界をリードしていたのがこのハイドンです。
この伝記を読めば当時の音楽家が置かれていた境遇を知ることができます。この本のタイトルにもある「使い捨て作品」という意味も見えてきます
この伝記も非常に面白い作品でした
今回の記事ではこれまで紹介してきた「レミゼをもっと楽しむためのお役立ち記事」をまとめていきます。
レミゼは原作よりも、映画やミュージカルで楽しむ方がほとんどだと思います。
私も原作からスタートしたものの、やはり何度も観るのはミュージカル映画です。
映画やミュージカルは長大な原作をぎゅぎゅっとまとめたものになるので、泣く泣くカットされた部分も多々あります。ですがそうした部分にこそそれぞれのキャラクターの背景や個性がより深く描かれています。
そうした背景を知ることでより映画やミュージカルを楽しむことができるのではないでしょうか。
ドストエフスキーが愛した小説『レ・ミゼラブル』とはいかなる作品だったのだろうか。
そんな興味から読み始めたレミゼでしたが、今ではすっかりドはまりしてしまいました。
特にミュージカル映画の素晴らしさに撃ち抜かれてしまい、サントラを聴く毎日です。曲がまた素晴らしいんですよね・・・。
原作もミュージカルもとにかく面白い!そして知れば知るほどレミゼを好きになっていく。それを感じた日々でした。上で紹介した本はどれもレミゼファンにおすすめしたい素晴らしい参考書です。
レミゼファンの皆様のお役に少しでも立てたなら嬉しく思います。
ユゴーは詩人であり、劇作家でもありました。
ユゴーの最も有名な小説『レ・ミゼラブル』はそうした詩人、劇作家としての技能もふんだんに取り入れられた作品です。ユゴーは舞台化されやすいような演出を作品の中にすでに盛り込んでいたのです。どうすれば演劇的に盛り上がるか、そしてそれをどう小説に盛り込めば効果的か、そうした側面からもユゴーは作品制作をしていたのです。
そうしたことを知る上でもユゴーの劇作品に触れるのは非常に興味深い体験となりました。
後の記事でお話ししていきますがこの作品を題材にゾラがものすごい主張を展開していきます。これはユゴーファンにとってもゾラファンにとっても必見なものとなっています。私もその論を読みかなり衝撃を受けました。
ナポレオン三世のフランス第二帝政という日本ではあまりメジャーではない時代ですが、この時代がどれだけ革新的で重要な社会変革が起きていたかをこの本では知ることになります。人々の欲望を刺激する消費資本主義が発展したのもまさしくこの時代のパリからです。その過程を見ていくのもものすごく興味深いです。
非常におすすめな一冊です。ぜひ手に取って頂けたらなと思います。
女性にとって、舞踏会は戦場です。ここでの立ち振る舞いがその後の生活に決定的な影響を与えかねません。
華やかな衣装に身を包み、優雅な社交界でダンディー達と夢のようなひと時を…という憧れがこの本を読むともしかしたら壊れてしまうかもしません。
社交界は想像以上にシビアで現実的な戦いの場だったようです。
当時の結婚観や男女の恋愛事情を知るには打ってつけの1冊です。
フランス文学がなぜどろどろの不倫や恋愛ものだらけなのかが見えてきます。
この本ではフランスにおける移動手段の説明から始まり、パリへの入場の手続き、宿探し、毎日の食事をどうするかを物語風に解説していきます。
そしてそこからダンディーになるためにどう青年たちが動いていくのか、またタイトルのようになぜ「馬車が買いたい!」と彼らが心の底から思うようになるのかという話に繋がっていきます。
ものすごく刺激的な作品です!おすすめ!
フランス人男性といえばなんかもうそれだけでモテそうなイメージがありますよね。(勝手な偏見ですが笑)
でも、なぜ彼らはあんなに口が達者で恋愛上手なのか。
それもやはり、そうなっていくような時代背景があったからこそなのです。この記事ではそうした歴史的背景を見ていきたいと思います。
この記事を読めばパリのダンディーがいかに凄まじい存在かが伝わるかと思います。
グリゼットとは日本語訳するならば「お針子さん」と訳されます。
これまで当ブログでもお話ししてきた『レ・ミゼラブル』のファンテーヌはまさにこのグリゼットです。
フランス文学は当時の社会を映し出しています。そしてそれは現代日本を生きる私たちの鏡ともなることでしょう。
この記事ではそんなグリゼットと当時の時代背景について見ていきます
この本では19世紀中頃のパリの人々の生活を職業という面から見ていきます。
小説が書かれた当時に当たり前だったことはわざわざ書かれたりはしません。
ですがその当たり前は「現代人たる私達の当たり前」とはまるで異なります。仮に小説中に弁護士という職業の人間が出てきたとしても、私達の想像する弁護士とはだいぶ違った仕事や生活ぶりをしていたのです。学生や医者、教師、グリゼット、警察、ジャーナリストなどなど、この本では様々な職業の「当たり前」を知ることができます。
この本を読めばフランス文学がものすごくわかりやすくなります。