(32)スリランカの植民地時代の歴史についてざっくりと解説~ダルマパーラ登場の時代背景とは
スリランカ内戦に決定的な影響を与えたダルマパーラ。
その彼も無から突然現れたわけではありません。当時のスリランカの時代背景があったからこそ生まれてきた存在です。
今回の記事ではダルマパーラやスリランカ仏教の歴史を知る上でも重要なスリランカの植民地時代についてざっくりとお話ししていきます。
スリランカ内戦に決定的な影響を与えたダルマパーラ。
その彼も無から突然現れたわけではありません。当時のスリランカの時代背景があったからこそ生まれてきた存在です。
今回の記事ではダルマパーラやスリランカ仏教の歴史を知る上でも重要なスリランカの植民地時代についてざっくりとお話ししていきます。
本作『南方熊楠と猫とイスラーム』は従来の南方熊楠に関する参考書とは一線を画す作品となっています。
南方熊楠といえば「天才的な資質をもった博物学者、民俗学者」として知られており、粘菌や植物の研究でも有名です。
南方熊楠は超人的な資料収集や研究範囲の広さによって後の研究者からも尊敬を集めるようになります。そしてその研究者たちによって語られた南方熊楠はまさに時代を先取りした天才、偉人として讃美されることになりました。
ただ、この南方熊楠という人物ははたしてその通りの偉人であったのか。後の研究者たちの讃美に満ちた南方熊楠像は本当に正しいものだったのかということを本書では丁寧に見ていくことになります。
今話題の清水俊史著『ブッダという男』の南方熊楠版ともいえる刺激的な作品です!
心霊主義といいますとオカルトチックで怪しいイメージもありましたが、実は産業革命や世界的な合理主義の流れから生まれてきたという興味深い背景を知ることができる本書は非常に刺激的です。スリランカを学ぶ上でも非常にありがたい作品でした。スリランカの仏教者ダルマパーラと神智学協会について知りたかった私にとって非常に有益な情報が満載でした。
単にオカルトと侮るなかれ。ものすごく現実的な問題が目の前に迫ってきます。これは面白いです。
本書はマックス・ヴェーバーの『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』で説かれたような定説を覆した歴史学の金字塔的名著として有名な作品です。
この本のメインテーマはまさに「奴隷貿易と奴隷制プランテーションによって蓄積された資本こそが、産業革命をもたらした」という点の論証にあります。
本書もまさに巨大なスケールで歴史の流れを見ていく刺激的な作品でした。
改めて世界の複雑さ、巨大さを実感した読書になりました。
私たちの先入観を破壊する超ド級の作品です。ぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。
何も知らずに無邪気に美味い美味いと飲むことの何たる気楽さか。
そのほうが心理的負担は明らかに少ないです。
ですが全ての人がそうなってしまったらどうなってしまうのか。いや、現に世界は新自由主義でどうなってしまったか。
厳しいかもしれませんが、コーヒー好きだからこそ勇気を持ってこの本は読んでほしい一冊だと思います。
本書『コーヒーが廻り世界史が廻る』は副題に「近代市民社会の黒い血液」とありますように、コーヒーが近代社会にいかに影響を与えたのかということを見ていける作品です。
そしてイギリスだけでなくフランスやドイツなどにおけるコーヒー事情も詳しく語られますのでとても刺激的です。フランス革命やナポレオンにもコーヒーは大きく絡んできます。
「コーヒーを通して見る世界史」と言うべき素晴らしい作品です。これは面白い!コーヒー好きの私にとって非常に刺激的な一冊でした。
私達にも身近なチョコレートは近代化の産物です。特にイギリスの産業革命によってチョコレートはそれまでとは大きく違った意味を持ち始めます。その流れを知れる本書は非常に刺激的です。
また、本記事のタイトルにも書きましたが私達もよく知るキットカットの歴史もこの本では知ることができます。
本書を読めばこうしたチョコ菓子が人気になっていくのもまさに近代化の影響だったということがよくわかります。
私達の身近な生活にも直結するチョコレートの成り立ちを知るのにこの本はとてもおすすめです。前回紹介した『チョコレートの歴史』とセットで読めばさらに理解が深まること間違いなしです。
本書は私達にも身近なチョコレートの歴史をなんと、紀元前のマヤ文明にまで遡り見ていくという大スケールの作品となっています。
私が本書を手に取ったのはスリランカの歴史を学ぶ中で紅茶とコーヒーの西洋流通について調べていたのがきっかけでした。紅茶とコーヒーとチョコレートはほぼ同時期に西洋に入り、飲み物として親しまれていた。そしてこのプランテーションや貿易の展開はヨーロッパとアジアの思想を考える上でも非常に大きな意味があると考え私はチョコレートの歴史も学んでみたいと思ったのでした。
そんな時に出会ったのが本書『チョコレートの歴史』です。私はこの本に一目惚れでした。
砂糖もはじめから今のように人々の間で消費されていたわけではありません。
ヨーロッパで流通しはじめた頃には香料や薬として使用され、王族などの圧倒的な権力を持つ極一部の人しか所有することができませんでした。
私達の身近に当たり前のように存在している砂糖を通して世界の成り立ちを考える非常に刺激的な作品です。砂糖が当たり前の存在になるにはとてつもない変遷があったのでした。私達の当たり前を問う素晴らしい作品です。「モノを通して世界史を語る先駆けとなった世界的名著」と紹介されていたのも大いに納得です。
ぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。
この本は単にそれぞれのスパイスを見ていくだけでなく、世界の歴史の流れと関連付けて語られる点にその特徴があります。
まさに私が求めていた本そのものです。
それぞれのスパイスの原産地はどこか、いつ頃から栽培され始めたのかという基本情報はもちろん、そのスパイスと人間の関わり合いを知れるのはとても刺激的です。
歴史や文化に興味のある方はもちろん、スパイスが好きな方にも特におすすめしたい作品です。
スパイスが苦手な私ですら興味津々で読めたので、スパイス好きな方でしたらもっと楽しめる作品ではないかと思います。