ローマ

イタリアルネサンスと知の革命

フィレンツェのサンタ・クローチェ聖堂~ミケランジェロ、マキャヴェリ、ガリレオの墓を訪ねて

2022年末、私はヨーロッパを旅しました。そしてその時の体験を『ドストエフスキー、妻と歩んだ運命の旅~狂気と愛の西欧旅行』という旅行記にまとめ当ブログで更新してきました。そしてその旅の中で私はフィレンツェも訪れています。

今回の記事ではそんなフィレンツェの中でも特に印象に残っているサンタ・クローチェ聖堂をご紹介していきます。

この聖堂には錚々たる偉人達のお墓があります。私はこうした偉人達のお墓参りがしたくこの聖堂にやって来たのでありました。特にミケランジェロやマキャヴェリのお墓には強い思いを持って私はお墓参りをしました。

ドストエフスキー、妻と歩んだ運命の旅~狂気と愛の西欧旅行

(22)フィレンツェでのドストエフスキーの日々~ゆかりの地や彼お気に入りのラファエロ作品『小椅子の聖母』などをご紹介!

夫妻はバーデン・バーデン・ジュネーブ・ヴヴェイでどん底を見た。そんな彼らに恐いものはもう何もない。這い上がるしかないのだ。

悲しみや苦しみを分かち合い、今や二人は強固な絆で結ばれた。彼らの復活はいよいよここから始まっていく。自分たちをミコーバー夫妻になぞらえたフィレンツェでの生活はこの旅の大きなポイントになったのではないでしょうか。

あぁ、美しきフィレンツェ!できるなら私ももっともっとゆっくり滞在したかった!さすがは花の都。この街の芸術には感嘆させられっぱなしでした。

ドストエフスキー夫妻にとってもこの街での滞在はかけがえのない日々だったと私は信じたい。

劇場都市ローマの美~ドストエフスキーとベルニーニ巡礼

上田隆弘『劇場都市ローマの美~ドストエフスキーとベルニーニ巡礼』を執筆中です

現在当ブログでは『ドストエフスキー、妻と歩んだ運命の旅~狂気と愛の西欧旅行』という題の旅行記を更新中です。

そちらの更新が終わり次第、次の『劇場都市ローマの美~ドストエフスキーとベルニーニ巡礼』へと入っていきます。あと二カ月弱(2月15日現在)はかかるのではないかと思われますが、現在鋭意執筆中でございます。

ですが一応、あらかじめこの旅行記の趣旨をここに記しておきたいと思います。

ローマ帝国の興亡とバチカン、ローマカトリック

『古代ローマ軍の土木技術 街道・水道・運河などの建築技術をイラストで再現』~ローマ帝国の驚異の建築術を知るのにおすすめ!

この作品は古代ローマ時代の驚異の建築技術について知ることができる作品です。タイトルにもありますようにイラストが多数掲載されていますので視覚的にもイメージしやすく、とてもわかりやすい作品となっています。

ローマの驚異的な建築物がどのようにして作られたのか、またそれらを担った人的システムはどうなっていたのかを知れるおすすめの作品です。ぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。

ドストエフスキー論

藤澤房俊『「イタリア」誕生の物語』~ドストエフスキーがなぜ妻とローマに行かなかったのかを知るために読んだ1冊!

ドストエフスキー夫妻はイタリアにも長期滞在しました。ですが私はこれまでずっと気になっていたことがありました。それが「なぜドストエフスキーはローマに行かなかったのだろうか」ということです。

せっかくイタリアまで来てローマに行かないというのはよくよく考えてみれば不思議ですよね。

この本のおかげでドストエフスキーが避けたローマ周辺の政治状況を知ることができました。私にとって非常にありがたい1冊でした。

イタリアという国について知る上でもこの本は非常に興味深い内容が満載でした。ぜひおすすめしたい作品です。

名作の宝庫・シェイクスピア

佐藤猛『百年戦争 中世ヨーロッパ最後の闘い』~シェイクスピア史劇の時代背景を知るのにおすすめの参考書

今回ご紹介する『百年戦争 中世ヨーロッパ最後の闘い』はシェイクスピアの『リチャード二世』の時代背景を知る上でとても参考になる作品です。

この本は薔薇戦争に先立つ百年戦争について学ぶのに非常におすすめな参考書です。

百年戦争といえばあのジャンヌ・ダルクが活躍した戦いです。

この本を読めばシェイクスピア史劇をより楽しめること間違いなしです。ぜひおすすめしたい作品です。

ローマ帝国の興亡とバチカン、ローマカトリック

菊池良生『傭兵の二千年史』~世界の歴史の見え方が変わる名著!サッコ・ディ・ローマを学ぶ過程で見つけたおすすめの逸品!

この作品の素晴らしいところは傭兵のそもそもの始まりから歴史を見ていける点にあります。

古代ギリシャからの歴史の変遷を「傭兵」という観点から見ていく本書は非常に刺激的です。

人間ははるか昔から戦争を繰り返してきました。しかしその戦争を戦っていたのは誰だったのか。もちろん、その主役は王侯貴族だったかもしれません。しかしひとりひとりの兵士はどこからやって来たのか。そしてどのようなシステムで戦争は行われてきたのか。

一度知ってしまえば世界の見え方が全く変わってしまう恐るべき名著です!

秋に記す夏の印象~パリ・ジョージアの旅

(24)ホルウィラップ修道院からノアの箱舟の聖地アララト山を一望!聖書の世界に思いを馳せる

アルメニア滞在3日目はあのノアの箱舟が漂着したとされる、『旧約聖書』の聖地アララト山に向かいました。

このアララト山を最も美しい姿で見られることで有名なホルウィラップ修道院から私はその景色を眺めることになりました。

アルメニア人にとってのアララト山、キリスト教についてこの記事でお話ししていきます。

秋に記す夏の印象~パリ・ジョージアの旅

(12)ルーブルの至宝『サロトモケのニケ』が素晴らしすぎた件について~ぜひおすすめしたいヘレニズム彫刻の傑作!

ルーブルの至宝『サロトモケのニケ』。

この作品は1863年にエーゲ海のサロトモケ島で発見された彫刻で、「ニケ」というのは「女神」を意味する言葉です。

そしてこのニケはヘレニズム期の紀元前190年頃に制作されたと考えられています。

この彫刻は私がパリで最も強烈な印象を受けた芸術作品になりました。あまりの美しさに完全に魅了されてしまいました。

この記事ではそんなニケの魅力についてお話ししていきます。

秋に記す夏の印象~パリ・ジョージアの旅

(11)ルーブル美術館でドストエフスキーが愛した理想風景画家クロード・ロランを発見。同時代の天才プッサンと共にご紹介

パリといえばやはりルーブル美術館を思い浮かべる方も多いと思います。

ですが、ドストエフスキーに関心を持っている私にとっては実はこの美術館はノーマーク。正直、特にこれといってものすごく見たい作品があるというわけでもなかったのです。「有名なルーブルだし、せっかくだし行っておきますか」くらいのものだったのでした。

しかし実際にここを訪ねてみて、そんな軽率なことを思っていた自分を大いに恥じることになりました。この美術館はやはり評価されるべくして評価されている素晴らしい美術館でした。今さら私がこんなことを言うのもおこがましい話ではありますがあえて言いましょう。「やっぱりルーブルはすごかった!」と