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(63)コゼットの突然の雲隠れ~マリユスの恋がヴァルジャンにバレた!

ユゴーの原作『レ・ミゼラブル』を読む
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「ユゴーの原作『レ・ミゼラブル』を読む」(63)コゼットの突然の雲隠れ~マリユスの恋がヴァルジャンにバレた!

第三部 マリユス 第六章 二つの星の出会い

ハンカチ事件を経てユルシェール(コゼット)への愛を募らすマリユス。そのハンカチがジャン・ヴァルジャンの物とも知らず何ともおめでたい恋の狂気に囚われている彼でありますが、ここで彼はへまを犯してしまいます。

この時すでにジャン・ヴァルジャンはマリユスの存在に気付いており、様々な罠を仕掛けて彼の意図を探っていました。そしてマリユスがコゼットを狙っていることにも気づいていました。さすが百戦錬磨のジャン・ヴァルジャンです。

そしてあろうことか、マリユスはそんな警戒マックス状態のヴァルジャンとコゼットのあとをつけてしまったのでありました。これは大失敗です。

ハンカチの存在によって彼の恋心は狂おしいほど燃え上がっていました。そしてついに我慢できなくなり、彼女の家がどこか知りたくなってしまったのです。

その気持ちはわかりますが、やはり相手が悪かった・・・。

これでジャン・ヴァルジャンは確信します。「この男は危険だ。すぐにここから去らねばならない」と。

こうしてヴァルジャン親子はもうリュクサンブール公園に姿を現さなくなります。マリユスは毎日コゼットを待ち続けましたが、一週間経っても二人はやって来ませんでした。

焦ったマリユスは前回あとをつけて知った彼らの家を訪れます。

ですが時すでに遅し。すでに彼らは引っ越してしまっていたのでした。完全に打つ手なし。万事休すです。彼ら親子はどこかに雲隠れしてしまったのでした。

では、ここからマリユスはどうやってコゼットと再会するのでしょう?ミュージカルと同じようにエポニーヌの助けによってでしょうか。

いやいや、それが違うのです。実はこの時はまだ、彼はエポニーヌと出会ってすらいないのです。彼女とマリユスの出会いはこの後の章で詳しく記されますが、ミュージカルとは全く違う展開にきっと皆さんも驚くことでしょう。このことについては後にじっくりと見ていきますが、次の章ではまたユゴーの脱線が始まっていきます。もちろん、これも必要不可欠な脱線なので重要な伏線となっていきますが、マリユスとコゼットの恋はここで一旦小休止となります。

次の記事ではそんなユゴーの脱線をざっくりと見ていきましょう。

続く

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この記事を書いた人

2019年「宗教とは何か」をテーマに80日間で13カ国を巡り、その旅をもとにした世界一周記を全国9紙で連載。
現在は北海道新聞「みなみ風」で『インド・スリランカ仏跡紀行』を連載中。

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